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最近見た映画 その2

 
■ 最近見た映画 その2


  
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この記事は、最近見た映画 その1の続きです。


■ 恋愛もの

・「愛人-ラマン-」
良い映画ですね。ホント、映画としての出来は実に素晴らしい。でも、とても哀しい映画でした。そう、心を鷲づかみにされるような切ない思いに駆り立てられられました・・・。割り切った関係であったはずの2人が肌を重ねる事で、何時しか掛け替えの無い存在へとなってゆく・・・。いや、あのような偶然の出会いであっても、違和感なく、直ぐに互いを受け入れる事が出来たという事は、地位だのお金だのの関係無しに、互いに惹かれる要素が最初からあった証であるのかもしれません。そんな2人が、敢えて割り切った関係であった事を強調しながら分かれなければならないのが切なかったですね・・・。この物語が、原作者の体験に基づく話だと聞かされて、その非情な運命に涙を流さずにはいられません。この映画に関しては、いつかちゃんとした感想を書いてみたいですね。

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・「フリーダ」
とても良い映画でした。ホント、この作品も映画としての出来は実に素晴らしい。でも、この作品も、とても哀しい映画でした。私はフリーダ・カーロという女性画家を以前から耳にし、数点の作品は目にした事があったにも関わらず、あまり関心を抱く事が出来ていませんでした。そう、失礼ながら、眉毛が繋がって、ヒゲの生えた女性としてのイメージが強すぎたのです。それに、いくらメキシコでは骸骨というものが生活に密着しているとはいえ、女性の画家が度々自らの絵に登場させるというものも、ちょっと退いてしまう部分もあったのです。
なんだか、「私はこんなに哀しい境遇なのよ!あんた達なんかに私の気持ちが理解出来るの!?」と、ヒステリックなまでに迫られ、問いただされているかのような感じがしたからです。
しかし、この映画を通じて、彼女の哀しくも美しい人生と、彼女が作品に込めた想いに触れて、彼女という人間に強く惹かれるようになりました。機会があれば、彼女の作品の展覧会に是非とも足を運んでみたいですね。

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・「ピアノレッスン」
人づてにこの映画は良いとは聞いていたのですが・・・個人的には受け入れずらい作品でした。主人公の女性が、マオリの男性に恋に落ちる理由は判らなくもないのです。でも、旦那に対して、もっと自らを理解して欲しいとか明確な意思表示が出来たのではないかとも思うのです。口で伝えられないならば、手紙でもなんでも出来たはず。それこそ、彼女は言葉を発しなくなったのは、先天的なものではなく、自らの意思が大きく影響しているわけですよね?つまり、自ら他人とのコミュニケーションを断った人とも言えるわけで。そんな事もあり、他人とのコミュニケーションが上手く行かないのは、周りの理解力が足りないだけでなく、彼女自身にも大きな要因があるわけです。

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しかも、娘すら置いてマオリの男の元へ行ってしまうのには、共感しずらいものがありました。それこそ彼女が娘に見せる態度は、娘を愛しているというより、自らの意思を伝えるための分身を大切にしているかのように見える事もあったくらいで・・・。そう、「抑圧された環境から、抜け出す女性=意思としての自立を目指す女性」 を描いた作品という事なのかもしれませんが、私には彼女の行動は自己中心的にしか見えませんでした。 (言葉を発しなくなった理由がもっと具体的に描かれていたり、女性としての優しさや、心の清らかさなどを描いたシーンなどがもっと描かれていれば、もう少し彼女に共感出来たかもしれません。) 



・「ブローバック・マウンテン」
男性同性愛者による切なくも哀しい愛の物語。世間との倫理感との乖離に思い悩み、その関係をひた隠しにして生きて行かざるを得ないが故に、深まる絆と愛。単なる過激な話題作りの作品とは大きく異なり、真正面からマイノリティーの愛を描いた作品であったかと思います。誰にでも見せられる内容の映画ではないかもしれませんが、丁寧なその作りは、高く評価出来るものではないかと思います。

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・「幻影師 イリュージョニスト」
E・ノートン主演という事で見た作品です。タイトルからすると、もっと妖しく、下手をすると猟奇的で、ゴシックホラー的なサスペンス要素とかもあるような映画かな?とも想ったのですが、なんて事はない、魔法(というか、トリック)を使った、中世の恋愛ファンタジー作品でしたw

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・「理想のひと」
タイトルに惹かれて見た映画です。決して悪い映画ではないんですが、何ヶ月も前に見たせいか、そんなに強く記憶に残っておりません・・・。なんというか、主人公の中年女性か、娘の旦那が、事情をもっと早く話していれば、詰まらぬ誤解など産む事などなかったのではないか・・・などとも思ったり・・・。でもまあ、最後は皆ハッピーエンドで良かったという事なんでしょうね。それにしてもヘレン・ハントも老けましたね・・・しかし、それでも綺麗なのは流石です。

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・「シティ・オブ・エンジェル」
有名な映画ですよね。今頃になってようやくみれました。ひょっとして、この映画はハッピーエンドにはならないのかな?と途中から感じるようになっていましたが、まさかあのようなエンディングを迎えるとは・・・。どの道、人と天使とが結ばれる事は無い・・・って事なのかもしれませんけど、ちょっとショックでしたねえ・・・。

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■ 名作・ヒューマンドラマ系

・「鏡」 A.タルコフスキー監督
ようやくにして、「鏡」を見る機会を得ました。
現実と記憶の狭間。心に映し出される光景においては、目の前の現実と、過去の出来事も変わりはしない。寧ろ、何かしらのきっかけで心の中に呼び起こされる光景は、リアルタイムで今正に感じているものと遜色はなく、記憶の中においては、過去と現在は等価値である。それ故に、人は記憶に引きずられ、何時までも思い悩む事があるのかもしれない。それこそ、記憶というものは、その人が生きてきた証そのものである。そんな事を感じた作品でした。この映画に関しては、ちゃんとした感想を書いてみたいですね。

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・「道」 F.フェリーニ監督
バンクーバーオリンピックにおいて、フィギュアの高橋選手がフリープログラムにおいてテーマ曲として、この映画のテーマ曲として選んだ事で話題になりましたよね。恥ずかしながら、私もその話題によって、この映画を見ようと思ったクチです。もうね、あの女の子が不憫で、不憫で・・・。逆境の中においても笑顔を振りまくだけでなく、男の身を思いやり、自分の事よりも彼の身を思いやる姿に心が締め付けられる思いがしました。

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・「善き人のためのソナタ」
東ドイツのシュタージのエージェントを主人公にした人間ドラマ。映画として非常に良く出来た作品。社会主義(全体主義)の名のもと、体制維持のために繰り広げられる諜報活動。その非情な世界において、徹底した態度で職務を遂行する主人公に表れる一つの変化。その切欠は、とある作家と女優の家を盗聴する事から始まった・・・。実在のモデルとなった人達が居るわけではないそうですが、丹念なリサーチによって作り出されたシナリオは素晴らしく、当時の非情な世界を克明に描き出していました。この映画に関しては、ちゃんとした感想を書いてみたいですね。

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・「暗くなるまで待って」
ヘップバーンの名作ですね。私は全くの予備知識無しなく、恋愛モノか何かなのかな?とおもったら、サスペンスものだったとは。ところどころ、突っ込みたい所が無かったわけではありませんが、色々な部分で映画として実験的な要素もあったりして、今の時代でも十分鑑賞に堪える作品だったかと。

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・「独裁者」
チャップリンの名作ですね。何故床屋が独裁者と入れ替わるのか・・・そうしたシナリオのキモとなる部分が非情にアッサリと描かれており、「えっ・・・」って感じがしないでもなかったのですが、最後のロングスピーチを映画という公共性と娯楽性の高いメディアを通じて行った事に対して、当時としては相当に思い切った行動だったのではないかと感じました。

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・「グッド・ウイル・ハンティング」
マット・デイモン演じる主人公に共感出来るか?というと、色々疑問な点も多いわけですが、自ら望む姿と、周りから望まれる姿とのギャップに対する悩みというものは、あのような若者でなくても感じるものがありますよね・・・。そんな話はともかく、主人公が最後に取った選択は、現実的かというと疑問符もありますが、ストーリーとしては素敵だなと思いました。

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・「ショーシャンクの空に」
多くの人に名作だと言われている作品ですね。何の予備知識もなく見たので、途中まで、無実の人の脱獄モノの話だとは思ってもいませんでした。決して悪くない話ですし、ストーリーも良く出来ているのですが、何故か私は人が言う程感動できませんでした・・・。何故なんでしょうねえ・・・。

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・「グリーン・マイル」
スティーブン・キング原作の話なのだとか。どおりで非現実的というか、話の最後のオチが、彼らしいと思いました。一種のファンタジーとして見ればいいんでしょうけど、この話も、人が言うほど、それほど感動出来ませんでした・・・。

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最近見たアニメに続きます。(続きの記事は、保存フォルダがアニメの書庫に代わります)




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最近見た映画 その1


■ 最近見た映画 その1 
 



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暑いですねえ・・・ホント、体が溶けちゃうっていうか、建物の中だろうが、外だろうが、始終サウナに入っているような感覚といったところでしょうか。この暑さも、まだ数日は続くようで・・・。こんなに暑いと何もやる気がおきませんよねえ・・・。それこそ、5月から7月の間に頃に訪れた美術館のネタも5つ程溜まっている状況だったりする私ですが、気合を入れて記事に起こす気力と時間がなかなかもてないでいます。

そんな事は言いつつも、映画はボチボチみています。ここ最近は映画の記事も殆ど書いていませんが、この半年から1年くらいの間でもそこそこ映画は見ています。って言っても、自宅において撮り溜めていたビデオテープを引っ張り出したり、ネットでの動画配信などを利用してなんですけどね。

こうした映画の感想も、1つ1つ記事にしたいのですが、ちゃんと纏め上げる時間もなかなか取れないまま、記憶が薄らいでゆくのも怖いので、不本意ながらも備忘録的に書いておこうかと。


■ 実話ベースのもの


・「ALIVE(生きてこそ)」

いやはや、過酷で壮絶な環境下において、人が生き延びるという事の意味を色々な意味で考えさせられる作品でした。極限の状態に陥った彼等の行動を責める者は誰もいないと思います。しかし、自らが彼らと同じ行動を取れるのかというと、その時になってみないと判らない・・・いや、そうした選択を取るかとらないかというのは、その場に居合わせた者であっても、紙一重の判断の世界であるのかもしれませんね。

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・「セブンイヤーズ・イン・チベット」
この映画は、以前にも見ていたのですが、久しぶりに見直した作品です。若き日のブラピ主演の映画です。というか、若き日のダライラマを描いた映画というべきでしょうか。実に聡明な少年ダライラマの姿に心打たれるというか、少年を演じた俳優の演技の上手さに関心する事しきりでした。ストーリーもさる事ながら、画の撮り方といい、時間の流れ方といい、凄く好きな映画です。

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・「THE MOON -in the shadow of the moon-」
アポロ月着陸40周年であり、世界天文年の記念として2009年に公開された作品。アポロ計画を扱った映画やドラマは多数制作されていますが、この作品は、実際に月へ行った宇宙飛行士達本人が登場し、当時の出来事に対してインタビューで応えるといった点が特徴的な作品でした。ワクワク感とか、緊張感、物語性では、ライトスタッフ、FROM THE EARTH TO THE MOON、アポロ13などには及ばないものの、飛行士達の生の感想が聞けるのが嬉しいといったところでしょうか。でも、月に最初に降り立ったアームストロング船長がインタビューには登場しなかったのが残念でした。(やはり、オルドリン飛行士との確執があったりするのでしょうか・・・)

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・「CHEチェ 28歳の革命 / 39歳 別れの手紙」
モーターサイクルダイアリーズなどにおいて過去に映画化された事もあるチェ・ゲバラ。彼の革命家としての生き様を描いた2つの作品です。これらの作品を見て、彼は何の為に生きていたのだろう・・・誰のために生きていたのだろう・・・彼にとっての幸せとは、彼にとっての生きる目的とはなんだったのだろう・・・と強く感じました。そう、救うべき国がある。救うべき民がいる。戦うべき相手がいる。そうした状況において、手を差し伸べたいという思いは物凄く良く判るのです。でも、彼には全くといっていい程、見返りは無いわけです。見返りを望んでそうした戦いなどするものではないという考えもあるでしょう。

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しかし、彼の戦いは、自国のためでもなく、自分の家族を守るためでもないわけです。しかも、キューバでの革命を成し遂げた後に、直ぐにボリビアへと足を向けるわけです。その崇高で、献身的かつ、情熱的な姿に敬服するとともに、彼が心満たされ、安らぎを覚える時というものは来るのだろうか?という思いも抱いてしまいました。そう、彼は何か取り付かれてしまっているというか、何時の間にか戦い無くしては生きられない人になってしまっているのではないかとも感じられる部分もあったのです・・・。



・「ホテル・ルワンダ」
これも実話ベースものですよね。こんな内戦が現代においても実際に起こっているだなんて・・・。こうした民族間の争いの火種も、白人による植民地政策など尾を引いているとの事。ホント、言葉を失ってしまいますよね。

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■ 戦争もの

・「戦場のピアニスト」
これも実話ベースものですよね。よくもまあ、あのような状況において生き延びる事が出来たというか、奇跡のようなものを感じますね。ホテル・ルワンダでの話もそうですが、人は独りでは生きてゆく事が出来ないものだと思い知らされます。

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・「ブラヴォー・ツー・ゼロ」
湾岸戦争における実話ベースの戦争作品。スカッドミサイル破壊工作の為に潜入した、英国SAS部隊に訪れた極限の試練を描いた作品です。兵士として、極限まで鍛え上げられた彼らの凄さと、ミッションの過酷さ、戦いというものの非常さを見せ付けられると共に、その戦いにどれだけの意味があるのか?というものを考えさせられる作品です。

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・「地獄の黙示録・完全版」

コッポラの有名な作品ですよね。戦場を取り巻く狂気の世界。その世界に触れた者は、誰しもが望まずとも取り込まれてしまう。その心に正気を取り戻す事は、自らの死の瞬間まで訪れる事はない。そうした世界を描いた作品・・・といった感じでしょうか。

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・「ロード・オブ・ウォー」
富を得るために払う羽目になったツケ。それは、計り知れないものであった・・・。武器の密売を行う男に訪れる明と暗を、淡々としたタッチで描いた作品でした。そんなに悪くない映画ですし、ニコラス・ケイジも嫌いじゃないんですが、そんなに強い印象を受けない映画かもしれません。

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・「山猫は眠らない 1.2.3」
T・べレンジャー主演の孤高のスナイパーを描いた映画です。1作目は渋カッコイイのですが、2と3は大したことなかったような・・・。

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■ SF・アクション・サスペンス・スリラー

・「スタートレック」(2009年版新キャスト・初代映画版)
私は初代スタートレック1〜4の頃が好きな人間です。その分、レナード・ニモイによるスポックが出ないスタートレックなんて、スタートレックじゃない・・・って感じて思い込んでいる頭が固いクチででもあります。
そんなわけで、最近新キャストで作られた「宇宙大作戦」よりもちょっと前の状況を描いたという新スタートレックも、イマイチ見る気にになれないといいますか、昔の作品を汚す結果になってしまっているのではないかと危惧していたクチだったりします。でも、たまたま新キャスト版を見る機会を得たので、不安混じりといいますか、怖いもの見たさ的に見て見る事に。

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すると、案の定と言いますか、カークの描き方が酷いなあ・・・と感じました。それに、スタトレには派手な肉弾戦シーンは要らないんじゃない?とも思ったり。(って言っても、旧TV版では結構ありますけどね・・・)でも、スポックの描き方は意外と悪くないと思いました。でも、やはり、スポックはニモイでなきゃ・・・と、旧1作目を見返してしまいましたw



・「マシニスト」
知名度は低いながらも、結構良く出来たサイコ・サスペンス・スリラーとの噂を耳にして、興味半分で見てみました。実際、途中からなんとなく話は読める部分があったものの、主人公がああいった心理状況に陥った「理由」というものも、きちんとしており、一般的なサイコ・サスペンスものに比べて遥かに良く出来た作品だと思いました。役のためにガリガリに痩せたクリスチャン・ベールが、後のバットマン ビギンズなどにおいてはムキムキ・マッチョマンになっていたと知り、驚かされました。

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・「トランス・フォーマー2」
パート1に引き続き、相変わらず力押しのストーリー展開ですね。でもね、元々リアルを狙っていないエンターテイメント作品なので、これはこれでアリだって感じで、1に引き続き結構素直に楽しめました。っていうか、相変わらずお金が掛かってて、そうした意味でも凄いですねえ、と思った作品です。

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・「ターミネーター4 サルベーション」
正直言って・・・期待外れ・・・といった感じであったかと・・・。主人公がジョンなのか、マーカス・ライトなのか、どっち付かずのシナリオになって、イマイチ盛り上がりに欠けたような・・・。それにトランスフォーマーとかを意識したのか、変な変形巨大ロボットが沢山出てきて、ちょっとゲンナリって感じでした。ホンと、一部のCGや演出は凄い所があるのですが、その反動か、ショボくみえるシーンも沢山あったりして・・・。ホンと、もう少しなんとかなったんじゃないか?という思いと、今後5を作ったりすると、もっと酷くなってしまうんじゃないかという心配すら感じてしまう部分もあったり・・・。個人的にはアナザーストーリーであるTV晩SCCの方が面白かったかと。

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・「ドラゴンへの道」
ストーリーはいたって単純。とはいえ、まさかあの人が黒幕だとは・・・。まあ、ブルース・リー対チャック・ノリス。伝説の2人の戦いを見れただけでも満足です。それにしても、このブルース・リーは、ちょっとコメディ入っていて、可愛いですね。

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・「荒野の用心棒」
マカロニ・ウエスタンの名作ですね。イーストウッドがひたすらカッコイイですね。私は声優の山田康雄さんが声をあてている日本語版で見たのですが、やっぱり当時や、ダーディ・ハリー時代のイーストウッドには、山田さんの声が凄く合ってますね。

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・「ソラリス」(ソダバーグ版)
旧タルコフスキー版の「惑星ソラリス」の大ファンとしては、この作品を見る事に抵抗感が無かったわけではないのですが、勇気を出して、先日拝見してみました。毛嫌いする程悪い作品ではないと感じましたが、タルコフスキー版を超える部分は無いように感じました。というか、ソダバーグ版は、完全に恋愛モノっぽくなってましたね。個人的にはタルコフスキー版の良さを再認識したといったところでしょうか。

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・「地球最後の男」(モノクロ)
「アイ・アム・レジェンド」の元ネタ映画ですね(というか、この映画もリチャード・マシスンのSF小説をネタにしているわけですが)。なんというか、ああいったラストになるとは思いませんでした。って感じです。

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・「007 カジノロワイヤル」
ボンド役が、ダニエル・クレイグに代わってどうなってしまうのだろう?とおもいきや、雰囲気が非常に合ってましたね。下手にギミック満載の「ボンド・メカ」などが登場させず、今までの世界感を大切にしつつも、渋さを全面に出していた点が良かったかと。

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・「メトロポリス」(フリッツ・ラング監督)
SF映画の古典中の古典ですね。ようやくにして見れました。あの当時で、これだけのシナリオと映像を作り出せた事に素直に驚嘆しました。セットも大掛かりで、当時としても気合の入ったものだというのが判ります。また、マリアのデザインは今の時代においてもハイセンスなものを感じる程に秀逸ですよね。

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・「アイアン・マン」
期待して見なかったのですが、意外と楽しめた作品。それこそ、期待していなかった分、素直に楽しめた娯楽作品といったところでしょうか。まあ、突っ込み所は多いのですし、最後の格闘シーンが、いかにもハリウッド的なのが詰まらなかったですが、最後に自らの正体をばらしてしまう点といい、今までにはないユニークなタイプのヒーローではあると思いました。

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その2へ続きます。




音のない世界で


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■ 原題 : Le Pays Des Sourds / In The Land of the Deaf 
■ 1992年/フランス制作/99分
■ 監督:ニコラ・フィリベール
■ 録音:アンリ・マイコフ
■ 出演:ジャン=クロード・プーラン
1992年ポポリ映画祭グランプリ受賞
1992年ベルフォール映画祭グランプリ受賞
1994年ボンベイ国際映画祭グランプリ受賞
1992年ロカルノ国際映画祭批評家週間正式招待作品
1993年山形国際ドキュメンタリー映画祭正式招待作品
■ '''公式HP

音のない世界で

 先日見たこの映画の感想を述べてみたいかと。この映画は、少し前のフランスのドキュメンタリー作品です。この映画には、子供、若者、大人、老人、あらゆる世代の実在の人物が登場します。タイトルから想像出切る方もいらっしゃるかと思いますが、彼らは皆『耳が聞こえない』人々です。彼らの中には不断の努力を通じ、辛うじて聞こえる音や、口の動きから、健常者の言葉を読み取り、言葉を発する事も出来る者もいます。しかし多くの方は、耳の聞こえる人とは少々異なる文化や、コミュニケーション手段を用いて生活をしています。そう、『手話』の事です。この映画は、そうした『音のない世界』に生きる人々を、彼らの目線で映し出したドキュメンタリー作品なのです。私はこの映画を見て、本当に多くの事を考えさせられました。非常に心に残る、素晴らしい作品だと思います。

 以下、ネタバレを含む感想です。気になられる方は、ご注意ください。

 この映画で登場していた耳の聞こえない人達は、夫々において、このような感じの事を述べていました。「小さな頃、周りの友人達や家族が楽しそうに交流している理由を理解出来ず、仲間に入れなかった時、とても辛かった。家族の中でも手話を覚えようとしてくれるのは母親だけで、他の人は覚えようとしてくれなかった。しかも母親も、簡単な手話しか覚えてくれなかった。自分の子供がいつまで経っても「言葉」を話そうとしない事で、この子は頭がオカシイんじゃないかと、母親によって病院に送り込まれた事すらある。」と・・・。(記憶で書いているので一部正確性に欠けるのをお許しください)

 このような話を聞いたり、実際に手話でコミュニケーションをとっている人達を見かけた時、思わず「気の毒に」とか、「可哀相に」と口走った事がある人は多いのではないでしょうか。かくいう私も、そうした経験があります・・・。しかし、彼らは本当に劣った存在なのでしょうか?可哀相な存在に感じさせてしまうのは、彼等の側に問題があるからなのでしょうか?気の毒な立場に追い込んでしまっているのは、言葉を発する事の出来る側の行為による部分も、多分にあるのではないでしょうか?

 実際のところ、彼らは決して馬鹿な訳ではありません。また、耳が聞こえないから、言葉を上手に喋れないからといって、感情が無いわけではありません。思春期や、大人ともなれば、当然ながら恋もします。
それこそ、彼らのコミュニケーション手段である手話すら完璧に理解していなさそうな、本当に小さな子供でも、明確な個性と感情を持っているわけです。ただ、そのコミュニケーション「言語」が、他の人と異なるだけなのです。

 これって、「英語」とか、「フランス語」、「ドイツ語」といった、普段耳慣れない外国語を話す人と出合った時と同じ事のように感じませんか?別の見方をすれば、自分達が普段使う言葉が通じない相手であっても、ちょっと表現方法が異なっていたり、表現下手な相手であったとしても、その相手が高度な文化や、思想、知識、経験、感情を持っていないという理由にはならないという事です。

 寧ろ、彼らは言葉を発する者よりも、驚異的に優れた面も持っています。彼らが使う手話は国によって、その表現手法が異なるのだそうです。なので、彼らも外国の耳の聞こえない人と出合った際は、最初は手話が通じないのだそうです。しかし、彼らは3日もすると、互いに理解し合い、かなりのレベルでのコミュニケーションする事が可能なのだそうです。それこそ、高度な口頭会話力を持っているはずの多くの者が、何故外国言を覚えるのに、何ヶ月、いや何年も掛かるのだろうと、冗談交じりに語っていた程です。

 この事を聞いて、「言葉=言語」というものが、どれだけ思考やコミュニケーション能力を支配しているのかという事を深々と考えさせられました。また、彼らにそうした事が可能なのは、常に相手の事を深く観察し、考え、推察し、理解し、思いやる心があるからなのではないかとも感じさせられたのです。
そう、我々は義務教育などを通じ、英語といった外国語を学ぶ機会が増えています。職務によっては、高度な語学力も必要でしょう。しかし何よりも重要なのは、そうした異文化や異言語を持つ相手に対しても、「相手を理解し、歩みよろうとする気持ち」なのではないかという事です。

 ちなみに彼らはこうも言っていました。英語などの外国語は、義務教育などの授業でも教えられる。
でも、同じ国に住む人が使っているコミュニケーション手段なのに、なぜ初歩の手話すら教えようとしないのだろうと・・・。本当に、様々な事を考えさせられる作品でした。

 でも、決して暗いお涙頂戴の、ワザとらしい作品ではないのです。寧ろ、屈託のない子供達の可愛らしい笑顔に癒されると同時に、深い感動を覚える非常に素晴らしい作品だと思います。可能であれば、是非とも多くの方に見ていただきたい作品だと感じました。

EYES WIDE SHUT


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■ 1999年/アメリカ・イギリス制作/159分
■ 邦題:アイズ・ワイド・シャット
■ 原作:アルトゥール・シュニッツラー 『夢小説』 (1926年)
■ 監督:スタンリー・キューブリック
■ 製作総指揮:ヤン・ハーラン
■ 製作:スタンリー・キューブリック
■ 脚本:スタンリー・キューブリック/フレデリック・ラファエル
■ 出演者:トム・クルーズ/ニコール・キッドマン
■ 音楽:ジョスリン・プーク
■ wikipedia:アイズ・ワイド・シャット

EYES WIDE SHUT

 先日、キューブリックの『アイズ・ワイド・シャット』を見ました。キューブリックの遺作であり、当時夫婦だったトム・クルーズとニコール・キッドマンが、夫婦役で出演していた事でも話題になった作品。賛否両論の作品ですよね。先日、ようやくにして見る機会を持てました。非常にスキャンダラスな内容で、万人にオススメ出来るような作品では無いように感じました。でも、個人的にはこういう作品は嫌いじゃなかったりしました。何時ものように、ネタバレありの感想を述べてみたいかと。

 隠された想い。
 隠された不満。
 隠された欲望。

 『仮面』を被る事で、表れてくるそれらの感情。それは、どれだけ親しい間柄であろうとも、曝け出す事を躊躇うもの。それこそ、身内にすら打ち明けられない胸の内と言うべきものか。それらは何故、別の顔を持った途端に、躊躇いなく曝け出せるようになるのだろう。それは、普段見せている姿こそ、自らの本性を隠すモラルと言う名の『仮面』を被っている事に他ならないのではないか。

 職業、地位、社会的な役割
 髪型、衣服、言葉遣い
 自らが選択し、望み、たどり着く事で確立してきたはずのアイデンティティ。

 ひょっとして、人はそうした普段の『仮面』を被り続ける事に疲れてしまっているのではないか。自分自身だと思い込み、作り上げてきた『仮面』の事を、窮屈な存在として感じている部分があるからなのではないか。だからこそ、抑圧された感情を曝け出す事に、強烈な好奇心と、開放感を覚えてしまうのかもしれない。だからこそ、人は別の『仮面』を被る事に強く惹かれてしまうのかもしれない。

 であるならば、何故、全ての人がそうしてこなかったのだろう。いや、何故そうする事ができないでいるのだろう・・・他人に成りすます事は、すなわち自らを否定する行為であると感じているからだろうか。欲望のままに生きるという事は、他者を傷つけ、己の身の破滅を招くリスクがある事を、本能として感じているからだろうか。

 しかし、常に『仮面』を被りながら暮らしている社会においては、自らのパートナーといえる存在であっても、その胸の内を何処まで理解出来ているというのだろうか。本音でをぶつけ合う事の無い関係というものは、果たして誠実な関係であると言えるのだろうか。それこそ、普段の生き方においては、自らの心の内すら、その全てを理解出来ているのだろうか。真実に目を向け、それに近づいてゆくには、自らの『仮面』を降ろす事から始めるしかないのかもしれない。そんな印象を感じる作品でした。


罪と罰


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■ 1970年/ロシア制作/ 209 分
■ 原題:Преступление и наказание
■ 原作:フョードル・ドストエフスキー (1866年著)
■ 監督:レフ・クリジャーノフ
■ 出演: ゲオルギー・タラトルキン, タリアナ・ベードワ
wikipedia 罪と罰

罪と罰

 ロシアの文豪ドストエフスキーによる「罪と罰」。その作品を読んだ事の無い人でも、タイトルを耳にした事が有る人は多いのではないでしょうか。かく言う私もそのクチで、恥かしながら書籍の方は未読であったりします。とはいえ、そのタイトルは非常に強いインパクトを与えるもの。映画を通じてという形は邪道ではあるかもしれませんが、その世界の一端に触れてみたいと考えました。ちなみに「罪と罰」の映画化は幾度も為されてきたそうですが、この作品は最初に映画化された時のものです。209分と大変に長い作品で、前編・後編の2部構成になっています。そんな作品の感想を述べてみたいかと。

 人は様々な過ちを犯しながら暮らしている。いや、過ちと言うより、罪と言っても過言ではないのかもしれない。時として私利私欲を満たすため、自らの理想を貫くために犯した罪もある。自身の生活のため、家族を守るため、あえて犯ざるを得なかった罪もある。人としての尊厳を守るため、望まずして犯す事もある。理性を失い、衝動的に犯してしまう罪もある

 とはいえ、どれだけどれだけ自分を正当化しようとも、どれだけ善行を重ねても、罪を犯した事実は消え去る事はない。仮にその事実が他人に知られていなくても、周りの者が同情しようと、神に縋ろうと、罪を犯した事実は消え去る事はない。それは、自らの記憶を消し去る事は出来ないからだ。その事実は、自らを苦しめ、さらなる狂気へと駆り立てられる事もある・・・

 果たして人は、罪を許せるものなのか。もしもその罪を償えるとするならば、一体何をもってして償えるというのだろう。どれだけの時間を掛ければ、自分を戒める事が出来るのだろう。どれだけの後悔と苦悩を味わえば、自分を許す事が出来るのだろう。

 それぞれが背負ってしまった罪は、その人の人生を表していると言えるのかもしれない。いや、寧ろその罪の償い方にこそ、その人の人となりが最も表れると言うべきなのかもしれない。そんな事を感じる作品でした。

 ちなみに映画を見た後でwikipediaを拝見したところ、ドストエフスキーがその著書を手掛けるにあたっては、当時の時代背景や、自身の裏事情なども色々と影響していたようですね。しかし本作は、原作が書かれてから100年経過してからの作品という事もあってか、変に思想的なニュアンスなどを感じさせるものはありませんでした。それこそ、2009年の現在からすると、この映画自体も40年近く前の古いモノクロ作品でしたが、大変見応えのあるヒューマンドラマであったかと思います。これだけ重みのある作品が、それだけ以前の時代に書かれ、映像化されていた事にも驚かされますね。いや、物語を生み出す事や、映画を作り出す事が、今の時代よりももっと困難な当時だからこそ、生み出す事が出来た作品だと評価すべきでしょうか。

 ちなみに私は、主人公のロージャよりも、ソーニャの方に感情移入してしまいました。ソーニャの人生があまりに気の毒に感じながらも、その心があまりに美しくて・・・。でも、209分の上映時間は、流石にちょっと長かったかもしれませんね(^^;
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