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書庫映画 (洋画)

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ジャンパー


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■ 2008年公開/アメリカ/88分
■ 原題:JUMPER
■ 監督:ダグ・リーマン
■ 製作:サイモン・キンバーグ/ルーカス・フォスター/ジェイ・サンダース/ステイシー・メス  
■ 脚本:サイモン・キンバーグ(映画)/スティーヴン・グールド(原作)
■ 出演:ヘイデン・クリステンセン/ジェイミー・ベル/サミュエル・L・ジャクソン/レイチェル・ビルソン/アナソフィア・ロブ
■ 公式HP
■ wikipedia:ジャンパー

ジャンパー

 先日、この映画を見ました。早速ですが、ネタバレありの感想です。

 一般人であった者が、突然ジャンプ(テレポートですね)する能力を手にいれる・・・。ホント、そんな事が出来たら面白そうですよね。映画の主人公のように、世界中のあらゆる所に旅をしてみたいものですよね。まあ、そんな様子だけ映像化しても、他人が見て面白い映画となるかは別です。SFアクションを作りたいとなれば、それなりにエキサイティングになるような要素を盛り込む必要もあると思います。

 とはいえ、この主人公は正直イタダケマセン。全然カッコよく見えないんです・・・。(ポスターはカッコいいんですけどねえ)金庫に入って金を盗んだり、気に入らない奴を金庫に閉じ込めたり、好きな子のために無茶はするしで、ワガママ放題。さらに、命を助けてくれたジャンパーの先輩の忠告も聞かず、勝手な行動ばかりしていて、その行動には全く共感できませんでした。正直、先輩ジャンパーの方が、はるかにカッコ良かったです。でも、彼が主人公だと、ありきたりの話になってしまうのが怖かったという感じなのでしょうか?

 このワガママな主人公を見ていると、スターウオーズのEP2〜3のアナキン・スカイウオーカーを思い出してしまいました。まあ、役を演じている俳優が同じって事も影響しているんですが、自己中心的な性格がそっくりといいますか・・・。親(この作品の場合は母親)が、敵方に居るってのも・・・なんとなく・・・。ヘイデン・クリステンセンは、なんでこんな役ばかりやってるんでしょうねえ・・・。

 ちなみにこの作品、3部作を予定して作られたものなのだとか・・・。願わくば、ヘタレであった主人公が、後に正義に目覚め、カッコ良い主人公として成長していって欲しいなあと思ったりしています。(この主人公のヘタレぶりは、後半の展開に向けて、話を盛り上げるためのフラグ作りであるといいんですけどね)それとも、ワガママっぷりが増大して、暗黒面に取り込まれてしまった方が面白かったりしますかねえ・・・?

ノーカントリー


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■ 2007年公開/アメリカ/122分
■ 原題:No Country for Old Men
■ 監督:ジョエル・コーエン/イーサン・コーエン
■ 製作総指揮:ロバート・グラフ/マーク・ロイバル
■ 製作:スコットー・ルーディン/イーサン・コーエン/ジョエル・コーエン
■ 脚本:ジョエル・コーエン/イーサン・コーエン
■ 出演者:トミー・リー・ジョーンズ/ハビエル・バルデム/ジョシュ・ブローリン
■ wikipedia:ノーカントリー
2007年度の第80回アカデミー賞で8部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞の計4冠を受賞。

ノーカントリー

 数々の賞を受賞しているこの作品。先日、ようやくにして拝見する機会を得ました。ネタバレありの感想です。

 正直な話、私にとってはあまりピンとくる映画ではありませんでした^^; 最初は誰が主人公なのか、イマイチ判りづらかったくらいで・・・。それこそ、真の主人公は、トミー・リー演じる警官でもなければ、組織の金を奪ったモスでもなく、実は殺し屋のシガーであったという理解で良いのでしょうか?冷淡で、確実に仕事を行う彼が迫り来る気配は、確かに独特のプレッシャーを感じさます。独特のロジックを持ち、交渉の余地すらないその姿は、一種のダークヒーローと言えるキャラクター性があると言えるのかもしれません。

 さらにそんな殺しのプロを相手に、素人であるはずのモスが、敵の裏をかきながら必死で生き延びる姿はスリリングであると言えると思います。でも彼は別の者に思いがけない形で殺されてしまうわけで・・・。まあ、あんな凶悪な殺し屋に追われなくとも、現代の街には犯罪が溢れているという事なのでしょうか。そして、そんなプロの殺し屋ですら、いつ何時予想外のアクシデントに出会う事になるのか判らない・・・。いつの間にか、誰にとって、住みにくい時代になってしまっている・・・そういう話なんでしょうか。(まあ、シガーが事故に合った際、その姿を隠すために子供から服を買うシーンのやりとりには、思わずニヤリとしてしまいましたが)

 俳優達の演技は、確かに皆さん素晴らしいものがあったと思います。しかし、理由は自分でも良く判らないのですが、個人的にはちょっと盛り上がりきれませんでした。個人的には、トミー・リー・演じる警官がもっと活躍するのかな・・・とも思ったりしたのですが・・・。でも、こういう作品好きな人って、結構居そうというか、ハマル人は滅茶苦茶ハマル映画なのかもしれませんね。なんか、そんな事を考えていたら、TV「ツインピークス」の事を思い出してしまいました^^; なんか、ローカル地域を舞台として、奇妙な人間模様を映し出す所が、どこか似ているように感じたのは、私だけでしょうか?

チョコレート


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■ 2001年公開/アメリカ/111分
■ 原題:Monster's Ball
■ 監督:マーク・フォースター
■ 製作総指揮:マーク・ウルマン/マイケル・バーンズ/マイケル・パセオネック
■ 製作:リー・ダニエルズ
■ 脚本:ミロ・アディカ/ウィル・ロコス
■ 出演者:ハル・ベリー/ビリー・ボブ・ソーントン/ヒース・レジャー/他
■ wikipedia:チョコレート
本作品において、ハル・ベリーは第74回アカデミー賞の主演女優賞を受賞。(非白人として初めての受賞)

チョコレート

 数ヶ月前というか、半年以上前に見た映画です。なかなか記事にするタイミングが作れずにいましたが、記憶が薄くなる前に感想を述べてみたいかと。例によってネタバレ有りの感想です。

 偶然の出来事によって出合った白人の男と黒人の女。ニ人は共に、互いの大切な家族を失ったばかりであった。その傷を癒そうと、何時しか身を寄せ、思いがけず愛し合う事となる二人。しかしニ人が暮らすのは、未だに人種差別が強く残る街であった。

 ともすれば、最初は互いに寂しさを紛らわすための行為であったのかもしれない。互いにそれを意識しつつ、微妙なすれ違いを繰り返しながらも、愛を育ててゆく二人。少しずつ互いの意識のズレや、人種の溝は埋まるかに見えた。しかしある日、女は予想もしなかった、衝撃の事実を知ってしまう。その時、彼女の心は狂気と、憎悪、怒り、悲哀、慈悲、そして愛に揺れるのであった・・・。

 正直な話、「作り話」的な印象が強い映画でした。互いの息子の死に方にせよ、偶然を演出した、二人の出会い方にせよ、女の夫の死の間際の事に関する事といい、全てが「物語」を成立させるためのもの。業を背負った男女の愛、人種を超えた愛を見せたかったのでしょうが、その事が意識されすぎていて、ストーリーとして少々作りすぎていた感が無かったわけではありません。ちなみに私は over 18 バージョンを拝見しましたが、話題となった濃厚なラブシーンについても、ハル・ベリーはあそこまでやる必要が無かったのではないかとも感じたり・・・。とはいえ、ラストシーンに向けての複雑な感情の起伏や、その後に見せる諦めと、慈悲とが入り混じったかのような、微妙な表情を演じきった彼女は、流石だと思いました。

 自分の場合・・・彼を許すしかない。運命の悪戯とはいえ、彼を許すしかない。その男の職務とはいえ、よもや夫を殺した男に自分が抱かれてしまった事に、どれだけ嫌悪しようとも許すしかない。何も知らなかったからとはいえ、夫を殺した男と、愛し合ってしまった事に、憎悪を感じようとも許すしかない。彼を愛し、求めている心に偽りはないのだから。それこそ、彼の庇護の元から離れて生きていける程、自分の置かれた環境は、恵まれているわけでもない。そうした選択をせざるを得ない自分を、心の片隅で恥じつつも、その道を選択するしかこれからの人生を送る道は無い。寧ろ、そうした事が出来なければ、自分はあまりにも哀しい存在となってしまう・・・。そんな複雑な感情が伝わってくるかのようでした。

 また、この映画は、現代社会そのものに対するメッセージも込められているのでしょうね。主人公の2人を取り巻く環境と同じように、未だに人種差別が色濃く残る現代。しかし、今よりもちょっとだけも心を開く事が出来れば、過去のしがらみから開放される事が出来るのではないか。目の前の相手を、一個人として正しく認識できれば、互いにもっと歩み寄れる事が出来るのではないか。そのためには、今は苦しくとも、一度過去を清算するしかないのかもしれない。それは暴力ではなく、「許す」という事なのではないか。という事なのかもしれませんね。

バッファロー’66


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■ Buffalo '66
■ 1998年/制作:アメリカ/110分
■ 監督: ヴィンセント・ギャロ
■ 製作:クリス・ハンレイ
■ 脚本:ヴィンセント・ギャロ/アリソン・バグノール/クリス・ハンレイ
■ 出演者:ヴィンセント・ギャロ/クリスティーナ・リッチ
■ 音楽:ヴィンセント・ギャロ
■ 撮影:ランス・アコード

バッファロー'66

 この作品は、ロードショーで見た作品です。監督・脚本・主演・音楽と4役をこなし、一時期はファッション誌でも話題が取上げられる事もあった、ヴィンセント・ギャロによる映画です。久しぶりに見返す機会があったので、何時ものようにネタバレ有りの感想を述べてみたいかと。

 変わった映画ですよね。ある意味ヘンテコな映画だと思います。人によっては、この映画を見た感想を「主人公が不必要にトイレを我慢するアホな映画」という意見を持っても可笑しくありませんよねw というか、見る人によっては、ギャロが演じる主人功「ビリー」があまりにヘタレである事にイライラして、途中で見るのを止めてしまう人が居ても可笑しくない作品かもしれません。

 それこそ、主人公はカッコ付けで、キレやすく、自己中心的であり、このような男が現実に居たのならば、積極的に友達にはなりたくないかもしれませんよね(^^; 実際、物語の中でも彼は孤独な人生を送っています。

 無論、彼自身もそのような人生は決して望んで至ったものではなく、彼の生まれ育った環境によるものだという事が徐々に明かされていきます。自分の価値観を強引に押し付けてくる母親。子供の意見を聞こうともしない母親。ひょんな事で直ぐに切れる父親。自己顕示欲が強く、過去の栄光に何時までも引きずられつつも、妙に素っ気無い所もある父親。5年振りに家に帰ってみても、彼が連れてきた少女の方にのみ関心を抱く両親。別れ際にも、少女の方にのみ、愛想を見せる両親。子供は親を選べないとはいうものの、あのような家庭で育っては、息子がひねくれた性格に育っても可笑しくはないのかもしれません。それに本当にイイ奴なのは、ビリーの親友「グーン」の方だったりするくらいですし・・・。

 そんな親でありながら、強く影響を受けてしまっている主人公。そんな親に対してすら、心配をかけまいと、虚栄を張ってしまう主人公。繊細で、不器用な生き方しか出来ない主人公。どんな場所であっても孤独で、愛に飢えているからこそ、人を傷つけてしまう主人公。そんな主人公の心の内を知るようになってくるうちに、見ていて辛くなってくるのです・・・。

 そんな主人公を救ってくれるのが、クリスティーナ演じる少女「レイラ」なわけですよね。ホント、ムチムチボディーの彼女の存在が、彼だけでなく、この映画自体も救ってくれているような気がします。

 まあ、いきなり拉致されて、脅迫され、言いなりになるように強要されてしまうのは可愛そうではあるのですが、その命令に素直に従ってしまうのは、なんともリアリティがないような気もするわけです・・・(^^; だいたい、途中から「演技」をする事に対して、ノッて来てしまう事に対しても、「おいおいおいおいw」とツッコミを入れたくなってきてしまいます。(これは、冒頭でのダンスのシーンは、演技(女優)への道であり、ついついその気になって、楽しんでしまったという風にもっていきたかったのでしょうかねえ)しかも、最後には、彼の孤独を見抜き、今までの事を許すどころか、恋に落ちてしまうだなんて・・・。

 まあ、彼の孤独で繊細な心が、彼女の母性本能を擽ったという事なのでしょうけど、ちょっとご都合主義の妄想が入っているのではないかとツッコミを入れたくなってしまいますよね。っていうか普通の子なら、あんなに隙の多い主人公の元から、とっくに逃げているでしょうし(苦笑)(ちなみに実際の、クリスティーナも、2度とギャロとは仕事をしたくないと言っていたという噂を耳にした事があります・・・)

 とはいえ、あんな彼の姿は、確かにほっておけない気持ちになるのも事実。何時の間にか「彼女と記念写真撮るなら、もっと良い顔しろよw」とか、「彼女が、行かないでって言ってくれてるんだから、復讐なんて忘れちまえよw」とか、心の中で突っ込みながら、二人が上手くいくように願ってしまっている自分も居たりして・・・。

 たしかに主人公の孤独や、繊細な心の内を、本人による言葉ではなく、彼の周りに起こるシチュエーションで見せる演出は、上手いのではないかと思います。実際、映像はなかなか個性的だったりしますしね。決して万人ウケする映画ではないですし、変に洒落た感覚を期待して見ると、ちょっと肩透かしを食らうかもしれません。でも、何処か憎みきれない魅力をもった不思議な映画と言えるのかもしれませんね。

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BABEL バベル


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■ 2006年/アメリカ/142分
■ 監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
■ 製作:スティーヴ・ゴリン/ジョン・キリク
■ 脚本:ギレルモ・アリアガ
■ 音楽:グスターボ・サンタオラヤ
■ 撮影:ロドリゴ・プリエト
■ 編集:ダグラス・クライズ/スティーヴン・ミリオン
■ 出演者:ブラッド・ピット/ケイト・ブランシェット/ガエル・ガルシア・ベルナル/役所広司/菊地凛子
■ 公式HP
■ wikipedia:バベル
2006年カンヌ国際映画祭:監督賞。米映画批評会議賞新人女優賞を菊地凛子が受賞。
彼女は第79回アカデミー賞の最優秀助演女優賞候補にもノミネートされた。
他、同映画は多数の賞を受賞している。

BABEL バベル

 先日、少し前の映画「バベル」を見ました。ネタバレ有りの感想です。

 人は悪意がなくとも愚行を繰り返す生き物。虚栄、恐れ、思い込み。他人の意思が理解出来ない事によって生まれるそれらの感情によって、人はさらに誤解をさらに広げてしまう。孤独は孤独を呼び、その狭間はさらに深いものとなり、憎しみや、悲しみを広げてしまう。それは、どのような国に生まれ、どのような地位に生まれようと、どれだけ文明が発達しようとも、どれだけ便利な情報伝達装置が生まれようと変わるものではない。意思を伝える気持ちがなければ、人は永遠に心を通じ合う事など出来ない。

 とはいえ、その意思があったとしても、果たして心は伝わるものなのか。本当に人は通じ合えるものなのか。本当は、言葉があろうとなかろうと、人は永遠に通じ合えない存在なのではないか。個人が個人である以上、その隔たりが無くなる事などありえないのではないか。

 故に神に縋るのだろうか。しかし、それこそ当てに出来るものではない。であるならば、人はどのようにして生きてゆけばよいのだろう。辛くとも、自らの愚行を認識する事から始めるしかないのかもしれない。そして、他人の愚行を許す事からはじめるしかないのかもしれない。

 この作品は、そのような人としての因果応報を、何処の国の、誰にでもある日常の中から切り出す事で、それを示そうとしている作品だと思いました。確かにそうした制作意図の作品は、世の中にあって良いのではないかと思います。

 しかし、各国での出来事が、何処かしらで繋がっているというストーリーを、少々無理に「作った」感があったのは否めないのではないかと思いました。実際、日本の描き方には疑問が残る点も無かったわけではありません。特に菊池凛子演じる少女の行動も、孤独から来るものだというものは良く判るのですが、少々過ぎた感が無かったわけではありません。世の中の評価もイマイチで、前評判のわりには、興行的にもパッとしなかった理由も良く判ります。

 でも、このような作品を作り出したいという監督の気持ちもまた、良く判るものでもありました。他人に無条件でオススメ出来るような作品ではありませんが、妙な機会にふと思い出してしまいそうな、妙に残るものがある映画でした。
Shiny Sky
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