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団交、反動、そして…

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             〜写真は大久保さん(真ん中)とユニオン南の風のメンバー〜

フレスコ組合は、フレスコとさっそく団体交渉の日程を決めましたが…。

☆たくさんの激励をうけてスタートした1回目。
7日に組合を結成して、8日にたくさんの店舗を回ったり、電話&メールで呼びかけたりした結果、2、3日のうちに次々と同期の社員の声が集まってきました。
「すごく会社の事を考えていて偉い」「手書きの勤務時間なら付けているので、参考に使って下さい」「○○が組合を絶対に潰すって言ってたので心配。潰されずに頑張って欲しい」などなど好意的な声がほとんど。
会社側も、組合の人数や状況を調べるような事はしてきましたが(実は、これも立派な違法行為になりますが…)とりあえず、第1回目の団体交渉日を迎えることになりました。
参加したのは、フレスコ組合は当然として、全国一般(食品関係の組合の集まりです。)とユニオン南の風
からも数名ずつ。
基本的にはフレスコ組合の要求の確認、組合運動を自由に行うことの確認(勤務時間を除く)をしたものの、フレスコ側からは「1度持ち帰って役員会で決めなければいけない」と言われ、その日の団交はそれで終わることとなりました。

☆はじまった個人攻撃と仲間のピンチ。
ところが、大久保さんが普段働いている店舗に帰ったとたんに上司に呼ばれ…「君の部署がいくら忙しくても8時出勤、6時上がりで帰れ」「今後、君の言うことは一切信用せーへん」「君のやっとることは絶対間違っている」などなどかなりの剣幕でまくしたてられました。大久保さんが「何が間違っているんですか、法律通り残業代を払って欲しいと言っているだけですよ」と返事をすると「法律がすべて正しいんか、法律が間違ってる」などとんでもない言葉も。
とにかく、上司の言うとおりにの出勤をしながら、「これは不当労働行為だ(個人攻撃&逆差別)」と訴え、会社側から全面的な謝罪を引き出しました。
その一方で、別のフレスコ組合のメンバーが急な配置換えを言われました。難病の家族を持つ家庭環境の厳しい人だったのですが、いきなりロクな説明も無く通勤時間が往復1時間延びることに戸惑いを感じ「もしや懲戒人事では?」とフレスコ組合に相談がきました。
2回目の団体交渉ではその説明を会社側に求め、その人も「なんとか家族を納得させてみる」との事で一応の和解となりました。
また、同じ団体交渉の中で、個人に対する攻撃をしないことを約束させましたが…。

☆いやがらせオン・パレード
2回目の団体交渉が終わった次の日から、ひんぱんに公衆電話からの無言電話が入るようになりました。
多い日には一日20件以上。時々、「会社むちゃくちゃにしやがって」などと叫ばれ、すぐ切れる。
仕事で電話に出られない時には「電話出ろや、お前何やってくれとんねん」と怒鳴り声が留守電に入っている…それだけではなく、毎日大久保さんが帰る直前には京都といわず大阪、兵庫の店からも「組合の話を聞かせろ」と人が詰めかけ、もっとも多いときには15人もの社員がずらりと並び、新入社員が「組合の生で残業ができなくなった。仕事が覚えられなくて困る」など言ってくることもありました。
…ただ、その新入社員はムリに言わされていたらしいと、あとから情報がありましたが…。
他にも、朝会でその店の全従業員がいる前で大久保さんだけを激しく叱責するなんて事もありました。

☆3回目の団体交渉、そしてついに…!
まず、2回目の団体交渉以降、徹底して行われてきた嫌がらせを辞めさせるよう、会社に指導を求めました。それも強く、絶対にしない、させないという条件で。この日を境に、はっきりした嫌がらせはまったくなくなりました。
そして、この日の団体交渉はもう一つ、重要な結論が待っていました。
それは、こちらから用意した“確認書”にのっとてフレスコ側が「7月16日より全店でのタイムレコーダーによる適正な時間管理を行う」と約束した事です。
フレスコ組合が要求してきた項目のうち大きな要求の一つがかなった事になります。
フレスコの労働時間が正常になるな…などと思うのは甘かったのですが、とりあえずその事は後の話で。

08年5月7日、約半年にもわたる長い準備期間を経て、ついにスーパー“フレスコ”内に組合が誕生しました。ここで書くのは、その経緯。

☆焦りと苛立ち…苦しい時間を乗り越えて…
07年9月に大久保さんから相談を受け、さっそくユニオン南の風が行動したのは…なんと、学習会。
労働基本法と、労働組合とはなんなのかを南の風のメンバーと一緒に学習しました。
そして、ユニオン南の風が大久保さんに提案したのは…“フレスコの中に組合を作ること”
これは“会社を変えるためにはずっと続けて動かなければいけない”“一人だと会社から攻撃されたとき対処できない”といった理由からでしたが…最初の学習会では大久保さんは“なぜ違法を正すのにこんなにゆっくりするんだろう?”と感じたらしく「個人が労働基本監督所にかけこんで解決した経験とかもあるし、そういう形は取れないのか?」「僕自身は会社から攻撃を受けても、新しく友人を誘ってもその人にそんな覚悟を求めるのは難しいし…」「なんとか、新入社員が入ってくるまでに何とかしたい」
大久保さんは“早く、とにかく早く”と思い続けたようですが、それでも南の風を信じて、2人、3人だけでも同僚を呼んで学習会を続け、フレスコ組合を立ち上げるメンバーを増やしていきました。
後から、大久保さんはその時を振り返って、「本当に苦しい時期だったけど、あれが無かったら“今”は無かったかもしれない」と話してくれました。

☆そして、その時、5月7日。
半年にわたってコツコツ学習会をしながら、少しずつフレスコ組合を立ち上げる仲間を集めてきた結果、ついに4月中旬には組合を作るのに十分な人数と、まとまった学習が揃ってきました。
そこで、フレスコに対する団体交渉の要求書を書き上げ、Xデーを、大久保さんの休日に合わせ、5月7日に決定しました。
要求書のおおまかな内容は次のとおり…
1、社員にタイムカードを導入、適正な時間管理を行い、それに基づく時間外労働手当て(残業代、休日出勤手当て)の支払い、また時効消滅前の過去2年分の支払い。
2、社員、アソシエイト、アルバイトの適正な人員配置を行い長時間労働の解消。
3、就業規則の提示。
4、社内における労働組合活動の自由を認められること。

ほんらい、労働組合というのはもっともっと幅の広い事ができるんですが、目下のところは労働基準法に違反している部分を中心に要求をする事になりました。
5月7日にこの要求書を持ってフレスコ本社に申し入れを行い、ついにフレスコ組合(正式名称は全労連全国一般労働組合京都地方本部 一般合同労働組合 フレスコ分会)が誕生しました。

☆そして、共感の声。
5月8日には、要求書とフレスコ組合の説明を書いたニュースを京都中の17店舗に訪問しました。
そして、各店の店長に会い、従業員に渡してもらうように頼むと、どこでも快く受け取ってもらえたばかりか、店長みずから「じつはこういう組合が必要と思っていた、頑張って欲しい」など激励される一場面も。
ほかの社員さん達からも組合ができたことを知ってメールや電話で問い合わせや賛同の声が上がってきました。
フレスコ組合は華々しいすべりだしで、すべてが順調に行きそうな気すらしてたのですが……。

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