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はらぺこあおむし

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何人かの方にご指摘頂いた「はらぺこあおむし」です。
この絵本は子供大好きですね!
卵から生まれたあおむしが次から次へと食べ物を食べて、大きくなって、さなぎになって・・・という単純な物語なのだけれど。
最後の場面ではいつも「お〜!」と喜ぶイオです。
あと、作者のエリック・カール独特の色鮮やかな挿絵にも惹かれるようです。
でも何よりお気に入りなのが・・・・「穴」に指をつっこむ事^^!!
子供の指にちょ〜どピッタリの大きさなんですね。
とうとう指を突っ込みすぎて、またページを荒々しく扱いすぎて、初代の「はらぺこあおむし」はよれよれに・・・(T_T)
なので、二代目「はらぺこあおむし」を買ってしまいました(^^ゞ
今度のは少し小さめ、でも紙はボードで丈夫♪
これならお出かけにも持って行けます^^
それでも、イオにとってはやはり初代の絵本に愛着があるのか、よく引っ張り出しては穴に指を突っ込んで遊んでいるのです・・・。

69

真希はホールを出ると、仲間と別れて近くの公園に向かって歩き出した。
昨夜、若様から葬儀の後公園にきて欲しい、と電話があったからだ。
風が強くなってきた。
歩いていると、紅葉した木々から葉っぱが次々と落ちてくる。
なんだか、風に舞う葉っぱが吉川師匠のお供をしているようで、ちょっと心が軽くなった。
と、ホールの角を曲がったところで立っている人とぶつかりそうになった。
立っていたのは・・・開発先生だ。
薄鼠色の色無地の着物に、黒い帯を合わせて相変わらずしゃきっと立っておられる。
「あっ・・・か、いほつ先生・・・こ、こんにちは」
真希は急いでぴょこんとお辞儀をした。
「はい。こんにちは。」
開発先生もきちんと真希の方を向いて礼をする。
「え・・っと・・この度は・・」
なんと言ったらいいのか、わからなくて真希はごにょごにょと口の中で言葉を濁した。
この度はご愁傷様なんて、師匠のお身内でもないのに言うべきじゃないだろうし・・・
でも、やっぱり昔の恋人が亡くなったりしたら、けっこう辛いんじゃないのかな・・・
「なんて顔してるんですか。」
うつむいている真希の頭に、開発先生のビシッとした声が響いた。
思わず顔をあげた真希に、先生の言葉は続く。
「人は皆死にますよ。いずれね。形のあるものも、いつかは壊れます。
だけど・・・。残るものは必ずあります。残そうと努めなければ、それは廃れてしまうけれどね。」
先生の声は、だんだんゆっくりとなっていった。
「精神のようなものでしょうか・・」
真希も、静かに言った。
「そうかもしれませんね。私達ももうじき死ぬでしょうけれど、・・・あなた達がしっかりそれを受け継いでいってくれると思うから、安心してゆけますよ。」
「先生・・」
「まあ、まだまだ教えなければいけないことは山のようにありますけどね!
さ、どこか行くんじゃなかったの?」
「あ、はい!・・それじゃ、失礼します。」
慌てて一礼してくるりと背を向けた真希の背中に、開発先生の凛とした声がやけに響いた。
「あなた方が用意してくれたこの間の席は・・・私にとって最高の一会でしたよ。」
思わず振り向いた真希の目には、今までで見た一番きれいな開発先生の笑顔があった。
「ありがとう。あなた方も、後悔しない生き方をなさい。」
真希はもう一度、開発先生に向かって深々と一礼した。

急ぎ足で公園に足を踏み入れると、ベンチに腰掛けて木を眺めている若様の後ろ姿。
真希は、深呼吸を一つして若様に向かって歩き出した。

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