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カプリッチョ。
シュトラウス最後のオペラ。
この作品は 常に音楽に満たされ 常に恋をしている者だけが真に理解できる傑作だな。
こんなにも音楽を愛し恋を愛し その両方を深く結びつけたテーマの作品は稀有だ。
ちょうど深く音楽を愛し深く神を愛し その2つを深く結びつけたブルックナーの最後の交響曲のように。
作曲家 詩人 舞台演出家 歌手夫婦 ダンサー 女優 プロンプター ハープ演奏家?のヒロイン ヒロインの下僕 パトロン 舞台道具作業者・・およそ音楽に必要なファクターはすべて登場する。
そして・・・・
ヒロインは作曲家と詩人両方に恋し悩んだ挙句 結局作曲家に決める。
作曲家はヒロインに パトロンは女優に 舞台演出家はヒロインとダンサーに 詩人は女優に恋し傷つき ついでヒロイン恋し傷つき 女優は詩人に恋し傷つき今ではパトロンの女になろうとしている。下僕はひそかにヒロインに恋している。舞台道具作業者たちはサーカス小屋の娘やパリの女やらに恋し 歌手夫婦はいがみ合いながらも共通してお金に恋焦がれている。
みんな盛りが付いたように恋に狂乱し
・・・・ひとり冷静にこのcapriccio(気まぐれの恋)を見ているのはプロンプターだけだ。
だから多分言い過ぎではないだろう。
とすると 当時76歳のシュトラウスは恋をしていたのだろうか?
彼のことだ。多分していただろうな。
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