Voidの日記

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Voidです。

エミュレータの再現性が上昇し、BIOSが無償提供された昨今、WindowsPC上で容易にX68000を体験できるようになった。
そんなある日、所有しているX68000の各種ソフト類や、ハードディスクの中身を抽出したいと思った。
結果、無事抽出することに成功した訳だが、その手順を忘れないうちに記録しておこうと思い、自分的には終了したはずのブログページに再びアクセスすることにした。

抽出を行う上で、ひとつ問題があった。
実機は実家にあるものの、現住所に環境一式を展開する場所が無い。
そもそも、環境一式を実家から運んでくるのは大変な作業になる。
ならば、実家で作業すれば良いのだが、ノートPCなど、気軽に持ち運べるWindwosPCを所有していない。
上記より、X68000とWindowsPCの環境を同じ場所で展開できなくても実現できそうなやり方を模索し、実施することにした。

私は、X68000のヘビーユーザだったので、実家に3台の実機(ProⅡ、REDZONE、030)を所有している。
そのうち、REDZONEと030は、SCSIハードディスクから起動していた為、SCSIハードディスクを2台所有していた。
一応、ProⅡにもSCSIボードを刺してあった為、この3機種間での大きなデータのやり取りをハードディスク経由で行うことができ、便利だった。
そこで、手始めに、このSCSIハードディスクを実家から持ち帰り、データをWindowsPC上に抽出することを試みた。


<チャレンジその1>

030で使用していた、SCSIハードディスクを実家から持ち帰った。
今は無き、ICM社の「RX-1000」という、当時としては大容量1GBの外付けハードディスクである。
これを、仮想環境でLinuxを立ち上げたWidnowsPCに接続し、DDコマンドで丸ごとイメージ化してしまう計画を立てた。

用意するもの:
・X68000用SCSIハードディスク
・ターミネータ
・Windows用のUSB・SCSI変換アダプタ(LUB-SC2)
・D-sub・アンフェノール変換アダプタ
・Linux OS(仮想環境)

SCSIハードディスクは、実家から持ち込み。(これが無いと話にならない。)
ターミネータも実家から持ち込み。
USB・SCSI変換アダプタは、既に所有していた。
D-sub・アンフェノール変換アダプタは、ヤフオクで落札。
LinuxOSは、仮想環境にUbuntuをインストールした。

これで、準備OK。
後は、機器を繋いで、Linux上で認識させて、DDコマンドを実行するだけ。
しかし、悲劇は起こった。
SCSIハードディスクの電源を入れたところ、派手なブザーが鳴り響いた。
何回やっても同じで、ハードディスクは認識されない。
ハード的に重大なエラーが発生しているのだろう・・・。
レガシーな機器なので、故障しているのは仕方がないとは思ったが、なぜ、実家で試しに電源を入れなかったのだろうと、後悔している。

このチャレンジは、失敗に終わった。
日を改め、再チャレンジすることにしよう・・・。

イメージ 1


<チャレンジその2>

もう1つのSCSIハードディスクが存在したはずだが、実家を探しても見つからない。
REDZONEで使っていたものだが、記憶を辿ったところ、友人に貸し出していたのを思い出した。
友人に問い合わせたところ、幸い保管してくれていて、すぐに受け取れることになった。
彼は、ロードバイクタイプのチャリで、運動がてら、私の自宅まで来てくれた。
合うのは久しぶりだったので、少し話し込んでしまった。
しかし、20年くらい前に貸したSCSIハードディスクが返ってきたのは、感動ものだった。
今度、何かお礼をしようと思う。

で、抽出。
用意するものは、基本的に前回と同じで、ハードディスクが異なるだけ。
抽出方法も同じ。

機器を接続したが、Linux上で認識されず。
ハードディスクは、懐かしい響きを奏でて起動しているので、恐らく正常動作している。

一応、仮想環境のWindowsXP上でも試したところ、これも認識されず。
仮想環境がいけなかったのか、各種アダプタがいけなかったのか、原因が分からずに諦めた。

またしても、チャレンジは、失敗に終わった。
次回は、違うアプローチで再チャレンジしよう・・・。

イメージ 2


<チャレンジその3>

上記2回の失敗を踏まえて、自宅だけの作業で抽出するのは難しいと判断した。
実家でSCSIハードディスクを実機に繋ぎ、内容をMOにコピーする。
そのMOを自宅に持ち帰り、WindowsPCで抽出するという計画を立てた。

MOユニットは、WindwosPC用に2つ所有している。
そのうち片方は、USBタイプなので、X68000には繋がらない。
もう片方は、SCSIタイプなので、X68000に繋ぐことが可能である。
SCSIタイプの方をWindowsPCに接続し、動作確認したところ、ディスクがすぐにイジェクトされて、まともに使えなかった。
ということで、まずは、ヤフオクでX68000用のMOユニットを落札。
WindowsPC用のMOユニットでも良かったのだが、X68000に接続する際、新たにD-sub・アンフェノール変換アダプタ(今持っているやつのオスメスが逆になったもの)を用意する必要があった。
アダプタを入手しても、動く保証もないし、間に余計なものを挟まない方が良いとも思ったし、WindowsPC用にはUSBのMOユニットがある為、X68000用のMOユニットは、目的を達成すれば実家に置いて帰れるし・・・と考えると専用ユニットにした方が良いかなと。

用意するもの:
・実機:REDZONE(Compactの実機または、実機+3.5インチ外付けFDDでも可能)
・X68000用SCSIハードディスク
・X68000用SCSIケーブル(×2)
・X68000用MOユニット
・ターミネータ
・WidnowsPC用MOユニット
・MOディスク(230M)
・Widnows用3.5インチFDドライブ(要3モード対応)
・3.5インチFD(×2)
・各種ツール類
・WindowsXP仮想環境
・X68000システムディスク(SCSIハードディスクに展開されていれば不要)
・イメージ化ツール

いきなり難易度が高くなってしまったが、私の場合、X68000用MOユニットと、各種ツール類を調達しただけで済んだ。


自宅にて。

抽出の為の準備を行う。

WidnowsXPにて、3.5インチフロッピーディスクをフォーマットする。
コマンドプロンプトから、以下を実行。
「format b: /t:77 /n:8」(b:はドライブレター。環境によって変わる。)
これで、X68000でも読み込み可能なフロッピーディスクが出来上がる。

フォーマットしたフロッピーディスクに、以下のツール類をコピーする。
・SUSIE.X(実機でMOを使う場合は必須)
・READFD.X(実機でFDイメージを作成する場合は必要)
・TAR.X、LHA.Xなど(ファイルを圧縮したい場合は必要)
・DB.Xなど(実機からBIOSを抽出する場合は必要)


実家にて。

REDZONEと各機器を接続し、SCSIハードディスクから起動する。
この時は、まだMOユニットは繋がなくて良い。
ハードディスク内にFORMAT.Xなど、必要なファイルが展開されていない場合、X68000システムディスクから起動する必要があったが、予想通り、必要ファイルがハードディスク内に存在する状態だった。

持参した空の3.5インチフロッピーを実機でフォーマットし、起動可能ディスクを作成する。
そのフロッピーディスクへ、持参したツール類の入った3.5インチから、各種ツールをコピーする。

実は、ツール類の入ったフロッピーディスクは、一応2枚用意していたのだが、このうちの1枚は、実機で読むことができなかった。
単にフロッピーディスクが劣化していたのかも知れないが、WindowsXPでのフォーマットなどに問題がある可能性もある。
実機でフォーマットしたフロッピーディスクにツール類を入れるようにした方が安全なのかも。

起動ディスクにCONFIG.SYSを作成し、MOを認識できるようにする。
以下の1行が必要。
「DEVICE=SUSIE.X -ID2 *:」(-IDに続く数字はSCSI_IDとなる。MOユニットのIDと合わせること。)

全装置の電源を落とし、SCSIハードディスクの後ろにMOユニットを接続した後電源をON、上記で作成した起動ディスクから起動する。

持参したMOディスクをフォーマットする。
「FORMAT」から、SCSI機器→光磁気ディスク(リムーバブルディスクだったかな?)を選択。
色々なサイトを見ていると、IBMフォーマットをしている方が多かったが、この時はX68000フォーマットを行った。
IBMフォーマットをしておくと、イメージ化する必要なくWindowsPCで読み込み可能となるが、ファイル名の長さや大文字小文字の面倒な問題がある。
これを回避する為、今回は、最終的にDDコマンドでイメージ化することによって、完全再現させる計画としている。
ちなみに、IBMフォーマットを行うには、MOFMT.R、FIM.Xなどのツールが必要。

SCSIハードディスク及び、MOディスクのドライブレターを確認。
「DRIVE」

フォーマットしたMOに適当なディレクトリを作成し、そこにSCSIハードディスクの内容をコピーする。
このSCSIハードディスクは、4パーティションに区切られていたので、MOのルートに4個のディレクトリを作成し、その配下に1パーティションずつコピーしていった。
「COPYALL C:\*.* G:\C_DRIVE」(C:、G:はドライブレター。環境によって変わる)
ちなみに、上記のコマンドで、MO(Gドライブ)のルートに「C_DRIVE」というディレクトリが勝手に作成される。

時間はかかったが、以上でSCSIハードディスクのコピーが完了した。

次に、実家にある膨大な枚数のフロッピーに入っているソフト類を、MOディスクの残り容量に入るだけ詰め込む。
起動ディスクに入れた「READFD.X」を使うと、フロッピーディスクのイメージファイルを作成できる。
そのイメージファイルをMOにコピーしていく。
保管しているフロッピーディスクは、殆ど5インチなので、REDZONEに外付け5インチFDDを接続した後、作業開始。
各種ソフト類を厳選して、MOディスクに入るだけ入れたところで作業終了。

最後に、エミュレータでSCSI機能を使用できるようにする為、実機からSCSIのBIOSを抽出した。
SCSIハードディスクにはXCがインストールされていたので、DB.X(デバッガ)を使って、BIOSを抽出した。
「DB」→「w SCSIINROM.DAT,fc0000 fc1fff」
上記以外に、BIOSを抽出するツール類(GETROM.X、MAKEROM.Xなど)でも抽出可能。
抽出したBIOSは、3.5インチフロッピーディスクに格納した。


再び、自宅にて。

MOの中身をDDコマンドでイメージ化。
WindowsXP仮想環境で、USBのMOユニットを接続し、MOディスクをセットする。
イメージ化は、LinuxのDDコマンドを使うのが普通だけど、WindowsでDDコマンドと同じ動きをする「DD for Windows」というツールがあったので、それを使った。
何の問題もなくイメージ化できたので、エミュレータの設定(BIOSなど)を変更して起動する。
出来上がったイメージファイルの拡張子を「.mos」にリネームし、MOとして開くと、見事にデータを読むことができた。

次にフロッピーディスクのイメージファイルを確認する。
抽出したフロッピーディスクのイメージをエミュレータ上のMOから取り出し、WindowsPCへ持ってくる。(エミュレータ上でWINDRVXM.SYSを組み込み済み)
そのイメージファイルをエミュレータ上でフロッピーディスクとして開くと、内容が確認でき、リセットすると、ソフトが立ち上がった。

2回の失敗を経たが、今回は大成功と言える結果となった。

イメージ 3

次の機会があれば、残りのソフト類と、030の内蔵HDDを抽出しようと思う。

イメージ 4



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