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それでもボクはやってない

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2007年(日本)
監督:周防正行 ■ 公式HP
出演:加瀬亮、瀬戸朝香、山本耕史、もたいまさこ、役所広司ほか
大事な面接を控えた朝、満員電車で痴漢に間違われた金子徹平(加瀬亮)。連行された警察署で容疑を否認すると、そのまま拘留される。その後も一貫して無実を主張するものの、結局は起訴される事に。無実を信じる母(もたいまさこ)や友人(山本耕史)の依頼でベテランの荒川(役所広司)、新米の須藤(瀬戸朝香)の二人の弁護士が徹平の弁護を引き受け、いよいよ裁判が始まる…。


自分でも呆れるぐらい邦画を観ません。これまで観た邦画を全部足しても両手で足りるかも・・・(汗)

そんな私ですが、この映画はとっても気になっていて、週末TVで放送されたので観てみました。


ショックでした・・・。 行き場のない憤りとやるせない気持ちが残りました。

徹平くんの無実を知っている視聴者の私たちには、駅員の対応、警察官の態度すべてが腹立たしく映ります。

一方で、被害者や痴漢犯罪を取締まる側になって考えると、徹平くんが犯人だと信じこんでいるわけだから、

罪を認めない彼を追い込み、とっちめてやろうという気持ちが湧いてくるのも当然と言えます。


それを裁くのが裁判官・・・。裁判においては【推定無罪】が大原則で、確固たる証拠によって有罪が立証され

ない限り、裁判官は【疑わしきは罰せず】というルールを遵守します。判決前夜に徹平のお母さんが「大丈夫、

やってないんだから」と言っていたように、裁判官だけは、事実を見極め公平な判断をしてくれるものと私たち

は信じ、途中で何の説明もなく裁判官が変わることなど想定していません。


同じように冤罪で闘う人や友人の協力を得、明るい兆しが見え始めた時、下った判決は・・・。

十人の真犯人を逃すとも 一人の無辜を罰することなかれ】という冒頭の一節が頭を離れませんでした。


徹平役の加瀬亮さん、うまいです、カッコイイし^^ 表情を見てるだけで動揺や憤りが伝わってきます。

役所広司扮する弁護士さんも素敵でした。以前法律事務所で働いてたもんで(国際渉外なので分野は違い

ますが)、小難しい法律用語が並ぶ訴状はなんだか懐かしく、事務所や法廷内の様子も興味深かったです。


2002年に逆転無罪となった痴漢冤罪事件で興味を持った周防監督が、時間をかけて独自の取材をした上で

発表した渾身の問題作。同じ司法システムの中にいる日本人として是非観ておきたい作品です。


第31回日本アカデミー賞ほか各種映画賞多数受賞。


お気に入り度:★★★★ (★5つが最高)

閉じる コメント(22)

これは観たいのですよね〜。
やってないんだから大丈夫ってみんな思うわけで、正しいことが通らないとしたら本当に怖い。。

2008/3/4(火) 午前 0:43 pu-ko

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恋さんのおっしゃる通り骨太の社会派作品でありながら、映画としての面白さを失わないところあたり、さすが!でした^^観終わったあと凹みましたが、観てよかったです。TB返し有難うございました〜

2008/3/4(火) 午前 9:45 M

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Cartoucheさん、徹平くん側からばっかり観てしまうとみんな憎らしく見えてしまいますが、被害者がいるのも事実なわけで・・・。でもあの国選弁護士と調書がなかったら、、、と思わずにいられません。TB返しありがとうございました^^

2008/3/4(火) 午前 9:47 M

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pu-koさん、先日のアカデミー外国映画ノミネーションからは奇しくも漏れてしまいましたが・・・国連で上映されたりもしたようですね。話題の問題作です。ぜひご覧下さい!

2008/3/4(火) 午前 9:51 M

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これ私は途中からでしたが観ました。裁判官の演技が妙にリアルに感じましたが…
最後私たちに裁いて下さいとありましたね…それで家族と陪審員制度について話がでました
自分がその人を有罪か無罪か裁く…それがどんな意味を持つことになるんでしょうね。

2008/3/4(火) 午後 0:43 sanae

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sanaeさん、そうでしたねー、一人目の裁判官も二人目の裁判官もリアルでした。冒頭の文句とあわせて最後の「自分が裁いて欲しいように私たちを裁いて下さい」というフレーズも印象に残ってます。人が人を裁くということの難しさと限界を感じました、、、

2008/3/4(火) 午後 10:05 M

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これ最初から最後まで強烈でしたよね。自分でもこの映画を観る前までは裁判所は悪い人を裁く場所だと思ってました。
こうなってくると、裁判員制は賛成したくなってきます。
TBさせてくださいね〜
で、、、でもMさんの場合は邦画に限らず・・・(笑)

2008/3/4(火) 午後 11:18 ozb*o*

この映画を観るまでは悪い事をやってなければ罰される事はない、真実は分ってもらえるものだと思っていましたので、この作品は本当にショックでした。疑わしきは罰せずというのは日本の裁判ではなかったんですね。上映時間中見入ってしまった作品でした。
TBありがとうございました。お返しさせてくださいね。

2008/3/4(火) 午後 11:59 つらら

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お!ozbrogさんもご覧でしたか、失礼しますた。
ほんとですね、法廷=大岡裁き的なイメージがありますが、実際には絶対的な正義が貫かれるとも限らないわけで・・・
貴重なozbrogさんのTB(笑)つつしんでお受けします(^−^)

2008/3/5(水) 午前 0:51 M

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つららさん、当然だと信じきっていた前提がガラガラ崩れていくようでショックでしたね。観る者をひきこむ周防監督、すばらしいですね。
TB返し有難うございました^^

2008/3/5(水) 午前 0:54 M

ちなみに日本では“痴漢”呼ばわりされただけで、その人は一生を台無しにしてしまうほどの大ダメージを受けてしまうわけです。例え冤罪が証明されても…。
日本の“痴漢”という問題の真の実態(冤罪であってもムリやり犯人に仕立て上げられる場合が実際現実にも相当数存在する)、裁判の問題点などを浮き彫りにしてしまった作品…という表現であってるかな??
所詮、日本なんてこういうもんさ…などと、どんよりとした気持ちになったのを覚えてますね〜
(例によって記事Upしてませんでした…)

2008/3/5(水) 午前 2:00 Mijah

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だからやっぱりMIJAHさんの「メジャーな映画も観てます」記事UP希望ですって(笑)
たとえ最終的に無実が立証されても、傷ついた尊厳と失われた時間は元には戻りませんからね、切ないです。でも実際に(私も私の周りにも)被害にあってる人がいるのも事実で、いよいよ難しい問題です、、、

2008/3/5(水) 午前 9:25 M

「控訴します!」の力強い言葉に、ドキッとして・・・余韻が残りました。いろんな事を知ることが出来て、いろんな問題点を突きつけられた・・・そんな印象の重い映画でした!
力作ですね、これは!
TB,お返しさせてください!

2008/3/10(月) 午後 10:32 A☆co

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映画の中で徹平くんが「誰も俺の話なんか聞いてくれない」という趣旨の台詞を繰り返してましたが、自分が魔のスパイラルに巻き込まれていくような恐怖と苛立ちが現れていたと思います。本当に力作でしたね、TB返し有難うございます^^

2008/3/11(火) 午後 11:59 M

監督の執念が伝わる1本。裁判制度を知るチャンスの映画でした!
ぜひ、トラバお願いします!

2008/3/25(火) 午後 9:12 くるみ

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この映画のために傍聴に通いつめたそうですね、すごいです。
一筋縄ではいかないトピックスですが大いに考えさせられました。
TBありがとうございます、記事見に伺います^^

2008/3/25(火) 午後 11:45 M

これ最近やっとNetで見ました。
主人公の人、ワタシ違う役者さんと勘違いしてて(もっとおどおどしてる感じの俳優さん)ポスターと違う?と思ってしまいました。
この映画での山本耕史も別人みたいでしたが良かったです。
痴漢犯罪ってあそこまで検証しないと、無実を証明できないって・・・。最近は被害者の方だけでなく、加害者とされた人の意見もきちんと聞かないと厳しいですね。本当に勘違いって事もあるし。

2008/3/26(水) 午前 3:47 anemone*DDR

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ネットでご覧でしたか^^なかなか証拠を提示しにくい類の犯罪だけに「やった」「やらない」論になってしまいますよね。泣き寝入りせざるを得ない被害者もいる一方で冤罪に泣く人もいるわけで・・・。とりあえず途中で裁判官がころころ変わるとかいうのはやめて欲しいなと。

2008/3/26(水) 午前 9:32 M

この作品を通して日本の裁判制度の実態を知って驚きました。
無罪なのに有罪と認めさせる「社会」に憤りを感じさせる秀作でしたね。色々と考えさせられました。
TBさせてくださいね!

2008/5/14(水) 午後 8:13 ゆき

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いろいろとフクザツな問題ではありますが、とにかく問題提起をしたい!という監督の熱意が伝わってくるようでした。見終わって凹みました、、、
TB有難うございます、お邪魔しにいきます^^

2008/5/14(水) 午後 11:44 M

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