クロッシング(CROSSING)韓国語原題:크로싱(クロッシング) 監督:キム・テギュン 出演:チャ・インピョ、シン・ミンチョル、ソ・ヨンファ、チョン・インギ、チュ・ダヨン他 中国との国境に近い北朝鮮の寒村で暮らすヨンス(チャ・インピョ)は、結核になった妻の薬を求め、命がけで中国へ渡る。訳も分からないまま他の脱北者たちと共に韓国に亡命することになってしまったヨンス。残された妻は病状が悪化し、一人残された11歳の息子ジュニ(シン・ミンチョル)は、父を探してあてのない旅に出る…
招待券を頂き、"日韓友好シンポジウム"上映会で観て来ました。会場のほとんどの方が泣いていたのでは ないかと思います(T_T)。切なくて、悲しくて、胸に突き刺さりますが、観るべき作品だと思いました。 「脱北者」は何も特別な人ではなく、その大半は、のっぴきならない状況に追い込まれ、命がけで豆満江を 渡るごくごく普通の村人なのだろうと思います。北朝鮮から国境を越え中国へ、今度は決死の覚悟で中国の 中の外国である在中外国大使館へ、あるいは鉄条線を越えてモンゴルへ…。 隣り合った土地を隔てている ボーダーのこちらとあちらは、彼らにとってそれこそ天と地ほどに違う場所なのだと、「国境」「境界線」が持つ 意味についてあらためて考えてしまいました。 命からがらに北朝鮮を出ても苦難はそれで終わりではありません。目的地に着く前に命を落とす人々も少なく なく、ヨンスやジュニ、そして彼らの周囲の姿を観ていると、昨年読んで衝撃を受けた韓国のベストセラー小説 『パリデギ』がしきりに思い出されました。 元サッカー選手で家族思いのヨンスを演じたチャ・インピョ氏がすばらしいです。この人は、本当に幅のある、 いい役者さんだなぁ〜と思います。 ジュニ役のシン・ミンチョルくんもすばらしかった。アボジ(お父さん)を求めて歩く彼の姿を見るにつけ、ただ ひたすら「どうか二人を逢わせてあげて」と祈らずにはいられませんでした(T_T) 本作の助監督は脱北者だそうで、自らの体験や周囲の人から聞いた話をもとに作られたこの映画には、過度 な演出や大げさな表現は一切なく、それだけにリアルで胸に迫ってきました。 雨、サッカーボール、愛犬ペック…家族や仲間が集い、楽しそうに過ごす静かな映像が続くエンディングには涙が 止まりませんでした。他に形容詞が思い浮かびませんが、本当にすばらしい映画でした。 上映後、韓国の伝統舞踊を堪能した後、ミソン役のチュ・ダヨンちゃんが壇上に登場してのトークショー。 「꽃제비(コッチェビ←北朝鮮のストリートチルドレン)が食べ物を奪い合うシーンがつらく、涙が出た」と話して いました。段取りや通訳さんがもうちょっとスムーズだと、もっといろいろ映画の裏話を聞けたのではないかと 少し残念な気持ちもしますが、映画の中とは違った明るい素顔を見られたのはよかったです^^ |

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平和な日本にいるとわかりませんが、国を捨てるというのは
よっぽどのこと。亡命や脱北する人たちにはそれぞれ深い事情が
あるのでしょう。そのうち見てみたいです。
2010/9/26(日) 午後 4:51
Cartoucheさん、これはぜひ多くの人に観て頂きたい作品です。
すでに映画祭で上映されていて、その後息長く上映が広がっているそうで、単館系としては異例の大ヒットだそうです。
奇をてらったところのない、すばらしい作品でした。時代設定が2007年なことがショッキングです。
2010/9/26(日) 午後 10:36
見たかったんですが結局行けませんでした。
「息もできない」の時に予告を見ただけで泣けてましたから・
映画上映だけで終わらせるには残念ですよね。
この作品を見たからといって、私たちに何が出来る訳でもない・
ただ見ること・・泣くことしか出来ないもどかしさも残るでしょうね。
2010/9/27(月) 午後 8:17
こちらでも今ちょうど公開中なので観に行く予定です。
先日予告編を見ましたが、もうそれだけで泣けてしまいました。
インピョ氏は私の中ではコメディのイメージしかないのですが(笑)、迫真の演技を期待しています。
2010/9/27(月) 午後 11:02
sanaeさん、異例のヒットとは言え、単館はチャンスを逃すとなかなか観に行けないですよね・・・
ほんと、私たちに何かができるわけではないのですけど、「知る」ということが大事な一歩なのかな?とも思います。
2010/9/28(火) 午前 9:56
あ、そうそう、ちょうどSwanさん地方の初日だと配給の方がお話しされていました。ご覧になられた時の記事を楽しみにしています^^
インピョ氏、私古くは故チェ・ジンシルさんとアン・ジェウク氏と共演したドラマ『星に願いを』でちらっと観たのがお初、きちんと観たのは『白い巨塔』のみです^^;『韓半島』に出ていたのが話題になったり、私生活もかっこよくて、いい俳優さんだなぁと思います。
2010/9/28(火) 午前 9:59
同じく国が分断されているという感覚は日本人には解かりにくいものですが、韓国映画を観ると、その哀しみが強く伝わってきますね。
私もこれは気になっていたので、DVD化されたら是非観たいと思います。
2010/9/28(火) 午後 6:51
Choroさん、本当ですね、しかもそれが過去ではなく、休戦中とは言え今も続いているという自体は、その国の人でないと分からない複雑な感覚だと思います。
これ、韓国映画に往々にしてありがちな過度なバイオレンスや饒舌すぎる表現のない、すばらしい作品でした。ぜひご覧になってみて下さい^^
2010/9/29(水) 午前 9:51
ようやく観れました。
北の無残な現状と家族の絆に泣けて泣けて・・・(T_T)
インピョ氏とミンチョルくんの演技は、素晴らしかったですね〜
TBさせてくださいね。
2010/10/11(月) 午前 0:27
お、Swanさん、ご覧になりましたね。
本当に胸の痛い作品でした、でも観てよかったと思いました。
ミンチョルくんはどちらかというととっつきにくかったそうで、撮影終了後もあまり仲良くなれなかったと、チュ・ダヨンちゃんが話していました。天才系の俳優さんなのかもしれないですね〜。
TB有難うございます^^
2010/10/12(火) 午前 0:05
Mさん
TBありがとうございましたm(__)m
この映画、監督さんはもっと悲惨で過酷な実態を描きたかった
ようですけれど…。かなり抑えた描き方だったようですね。ち
ょうど、この映画を製作している時期が韓国では太陽政策を掲
げていたので、これ以上は描けなかったそうで…監督さんとし
ては、歯がゆかっただろうと思います。
でも、初めて観る人には十分、北の悲惨で過酷な状況は伝わっ
ていると思います。日本では、テレビ報道もけっこうされてま
すし、拉致問題も抱えていますので…。
TBさせていただきます。
2011/2/20(日) 午後 6:37
さらんへよさん、こちらこそTBありがとうございます^^
そうだったんですか、私はあえて抑えた描写にしているのかと思っていました。
おっしゃる通り、完全に現実を伝えるものではないと思いますが、いろんな人が鑑賞する「映画作品」としては意味の大きいものだったと思います。俳優さんたちの熱演も圧巻でしたね〜
2011/2/21(月) 午前 0:22
やっと観ることができました。辛く哀しいお話でしたが、観てよかったです。
北朝鮮の現状って本当にこんななのだろうかと暫く考えてしまいますね。同じ現代のアジアとは思えない子ども達を始めとする市民の実情に心が痛むばかりです。
あのミソン役の少女がゲストだったんですか。確かに映画の中では見せない笑顔を観たらホッとしたとおっしゃるのもわかります。ミソンのシーンは涙なくしては観られませんでしたね。;;
↑のレスで書いてくださったように、韓国映画によくある過度なバイオレンスシーンや目を背けたくなるようなシーンがなかったのは救いでした。
TBさせてくださいね。
2011/4/13(水) 午後 9:26
Choroさん、ご覧になりましたね〜。これは本当に観るべき+観てよかった作品だと思います。
ほんと、うんと前のお話かと思ったら2007年という設定でびっくりしてしまいました。厳しい現実ですね。でもそれを「これでもか」という感じでなく描いているのでかえって胸に迫るものがありました。涙なしには観られませんね…。
そうそう、ミソン役の彼女が韓服姿で登場しました。愛らしかったですよ^^
TBありがとうございますm(_ _)m
2011/4/14(木) 午後 5:29