情婦(THE WITNESS FOR THE PROSECUTION)
1957年(アメリカ)
監督:ビリー・ワイルダー 原作:アガサ・クリスティ
出演:タイロン・パワー、マレーネ・ディートリッヒ、チャールズ・ロートン、エルザ・ランチェスター他
1952年ロンドン。口うるさい看護婦プリムソル女史(エルザ・ランチェスター)をともなって退院した老弁護士ウィルフリッド卿(チャールズ・ロートン)は、休養第一というプリムソルの言葉も聞かず、未亡人殺しの容疑をかけられたレナード・ヴォール(タイロン・パワー)の弁護を引き受ける。レナードのアリバイを立証できるのはドイツ人の年上妻クリスティーネ・ヴォール(マレーネ・ディートリッヒ)だけだった・・・
アガサ・クリスティ生誕120周年の今年、ケーブルやBSの各局でアガサ・クリスティ作品が放映されていますが、
頭の回転がゆっくりな私、推理小説にはめっぽう弱く、あまり積極的に観ておりません・・・。
ですがこの『情婦』は、なぜかヘミングウェイ原作の『殺人者』とごっちゃになっていて、てっきりそっちだと思って
観始めました^^;そうしたらこれが本当に面白い法廷サスペンスでした〜。
美男で知られるタイロン・パワー演じるレナードは朴訥で実直な男にも見えるし、何か裏がありそうにも見える
し、最後の最後まで二転三転する展開には「おー」と唸らずにいられません。
マレーネ・ディートリッヒは実はこれがお初です(汗)。退廃的なセクシーさで一世を風靡した大物女優という
ことで、かなりそうした要素を期待してみたせいか、意外に地味でニュートラルな雰囲気で若干拍子ぬけした
私・・・。ところが視聴後に知ったのですけど、この時すでに56歳だったのですねー、いやぁ、驚きました。。。
ウィルフリッド卿の事務所に現れた時の異様に淡々とした態度、証言台に登った時の予想外の発言、そして
ラストの衝撃の事実まで、いろんな顔を見せてくれます。
頑固な巨漢の老弁護士(チャールズ・ロートン)と口やかましいオールドミス看護婦(エルザ・ランチェスター)
のかけあいが最高ですね。このお二人が実生活でも夫婦で、しかもそろってオスカーにノミネートされていたと
読みましたが納得です。魔法瓶に入ったココアのエピソードなんか粋でした^^
法廷劇ではありますが、レナードと被害者のフレンチ夫人とのエピソードや、フレンチ夫人の家政婦でスコット
ランド出身のジャネット老嬢、レナードとクリスティーネのドイツでの出会いなど、サイドストーリーが丁寧かつ
ユーモアたっぷりに描きこまれていて、登場人物が身近で人間味のある存在に感じられました。
「結末を話さないで下さい…」というテロップが流れるラストの衝撃はやっぱり初見時が一番大きいでしょうが、
たとえ結末が分かっていても何度か繰り返して観たくなる作品です。
|
これは法廷サスペンスの大傑作ですね〜^^
いつも言ってますけど、私の中では別格扱いの作品でっす♪
どれをとっても絶品でござります(^ー^)
そうですね、再見しても巧さに唸ってしまいますね〜
まだ「である調」の記事ですが(^-^;、トラバさせてくださいね♪
2010/9/26(日) 午後 9:56
いや〜、これは傑作ですよね〜。
ワイルダー監督の細やかな職人技というか、映画センスが堪能できる作品でした。 ラストも衝撃ですよね〜。
TB、させてくださいませ。^^
2010/9/26(日) 午後 10:53
じゅりさん、これは本当に唸ってしまう傑作ですね。
アガサ・クリスティが自分の小説を自ら戯曲化しているからこんなに面白い法廷劇に仕上がったのかなぁと思います。キャストも文句なしですし…
TBありがとうございました♪
2010/9/26(日) 午後 10:53
サムソンさん、世紀のどんでん返し、面白かったですね〜。
ワイルダー監督はこういう作品にもユーモアを盛り込んでうまく作りこみますよね、さすが名監督!です^^
TBありがとうございます♪
2010/9/26(日) 午後 11:08
このころはディートリッヒももう結構お歳と云うか(^_^;。「モロッコ」や「上海特急」のころのような感じではないですね。役的にも地味な方が良いと云うのもありますけれど。
個人的には内容は良いんですが、この作品はビリー・ワイルダー調が強すぎて(笑)クリスティ作品として見ると個人的にはちょっと微妙です。
もちろんこの作品を好きな方が多いのも解るんですけどね。
2010/9/26(日) 午後 11:20 [ miskatonic_mgs_b ]
アガサ・クリスティ生誕120周年 なるほどそれでみなさん急に
最近〜殺人事件とかの映画レビューしてたんですね。
ディートリッヒの全盛期は『モロッコ』『嘆きの天使』からですが晩年語ったとこではこの『情婦』の出演が一番楽しかったそうです。ドイツ人として祖国から非難されながらも芯のある大女優
この映画でもいい味出してたと思います。 TBしますね〜
2010/9/26(日) 午後 11:36
ラストの展開に唖然。見事としか言いようがないこの作品は
傑作ですね。
私もつい最近見たのですが、こんなすごい映画を今まで見てなかったなんて・・と悔しくなってしまいました。
そう。でもミスカさんが書かれてることもちょっと思いました。
TBさせてくださいね。
2010/9/26(日) 午後 11:38
miskaさん、私、ディートリッヒ作品はひとつも観ていないものの、やっぱり『嘆きの天使』のイメージが強かったので、色香ぷんぷんでない地味なスーツ姿の彼女が登場した時はちょっと意外でした^^;
おっしゃること、分かる気がします。推理小説に大変弱い私が「おもしろい〜」と言って観られたこと自体、ワイルダー色が濃厚なことの表れなのかもしれません^^
2010/9/27(月) 午後 0:20
ポニーさん、そうなんですよ、私が契約しているケーブルのチャンネルでもクリスティものがたくさん放映されています^^
へぇ、ディートリッヒはこの作品の出演を楽しんでいたのですね。
ま、あんな風に出てきたりしちゃいますしね〜。
ドイツの歴史激動期の大女優さんですね。
TB有難うございます^^
2010/9/27(月) 午後 0:25
Cartoucheさん、私もまったく気づかず唖然でした^^;
確かに他のクリスティ原作映画化作品とはちょっと違ったテイストのような気がします。小物遣いなどはワイルダーらしいなぁと思いましたが、原作でもそうなのかもしれないので、未読の私、何とも言えず・・・
2010/9/27(月) 午後 0:28
これはどんでん返しで面白かったです(*´・д)(д・`*)ネー
そそ、あの看護師さんとのかけあいも面白かった〜
TBさせてくださいネ(o´∀`)ノ
2010/9/27(月) 午後 0:54 [ 翔syow ]
syowさん、ほんと世紀のどんでん返しと呼ばれるのも納得ですね〜。
看護婦さん、粋でした。ほんとのご夫婦だったとは・・・・
TB有難うございます♪
2010/9/28(火) 午前 9:49