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マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙

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2011年(イギリス)
原題:THE IRON LADY
監督:フィリダ・ロイド
出演:メリル・ストリープ、ジム・ブロードベンド、オリヴィア・コールマン、ハリー・ロイド、
    アレクサンドラ・ローチ
雑貨商の娘マーガレットは市長も務めた父の影響で政治家を志すが、初めての下院議員選で落選。やがて夫となる事業家デニスの励ましで彼女は政治家として頭角を現し、ついには英国首相の地位に就く。それから30年以上の歳月が流れたロンドン、マーガレット(メリル・ストリープ)は今は亡き夫(ジム・ブロードベンド)の影に今日も語りかけていた…
 
 
見てまいりました〜
 
休日の朝一番の回、熟年ご夫婦を中心にかなりの入り。
オスカー効果恐るべし^^
 
 
私が幼かった頃の英国の首相がサッチャーさんでした。
 
当時はもちろん国際情勢に興味があるはずもなく、
彼女がどんな主義主張を持ったどんな政治家なのか考えたこともありませんでした。
 
フォークランド紛争も「あー、なんかどこかで戦争してる」程度で…(子供ですから^^;)
 
 
サッチャーという人をきちんと認識したのは(これまた)院で勉強していた時。
私たちが学んでいたテーマの特に重要なものが"globalisation"で、
これを語る上で決して外すことのできないのが、80年代に進んだ情報技術と
サッチャー、レーガンが信奉した市場主義とそれによる規制緩和でした。
 
Liberalist なのに Conservative  Protectionist
教材だった『Introduction to International Relations』(←いい本です)
とにらめっこしつつ考え込んだものでしたが、もうすっかり忘れちゃったなぁ…
 
 
で、映画ですが、別にそんな主義主張などの知識は必要ありません。
英国史上初、かつ唯一の女性首相にのぼりつめた女性であれ、
人生の終盤を迎えた時に見つめ直すのはあくまで”人間”なので。
 
とは言え、大まかな歴史的背景とか時代の雰囲気なんかを知っていると
彼女の頭の中にフラッシュバックするさまざまな出来事がより近く感じられるのは事実。
 
その意味で、サッチャー政権時代を知っているか知らないかで、
この映画の印象は結構左右されるのかもしれません。
 
 
オスカー受賞のメリルの演技は圧巻
すごーく似てるわけではないし、モノマネしているわけでは決してないのに、
惹きこまれてしまうからか、気づけば「メリル=サッチャー女史」になっちゃうのですよね。
 
 
下院議員選に落選し、デニスに結婚を申し込まれた時にすでに
「食器を洗って一生を終えるつもりはない」
(英語では"I cannot die washing up a tea cup"と言ってたのが面白かった^^)
と答えていたマーガレット…。
そして映画の最後で彼女は tea cup を洗っているのですよね。 
 
 
マンマ・ミーア!』でもメリルと組んだ女流監督フィリダ・ロイドが描いたのは、
あくまで”一人の女性”としてのマーガレット・サッチャーでしたが、
ソ連の軍事新聞をして”鉄の女”と呼ばせたサッチャー女史は、
やはり非凡で、どこにでもいる女性ではないのだと、映画を観るにつけ感じました。

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閉じる コメント(14)

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予告編を何度か見ただけで
「メリル=サッチャー女史」と言う感覚になりかけました。

政権担当時は「鉄の女」の印象しかありませんでしたので、
見えていなかった部分のサッチャー女史の姿、
触れてみたいです。

2012/3/21(水) 午後 7:47 alf's mom 返信する

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alf.momさん、メリル・ストリープは本当にうまい女優さんですが、そのうまさを前面に押し出すのではなく、マーガレット・サッチャーという人の中に溶け込んでいっているかのようでした。
どの政権もそうですが、サッチャー政権も当然功罪があるのだと思います。
子供の頃、TV越しにちょっとしか知ることのなかった当時の英国が見えてくるのも興味深かったです^^

2012/3/22(木) 午後 5:25 M 返信する

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ご本人が存命中にこう云う映画ができるのがすごいですね。
近い年代を検証できるのはいい事の様な気がします。いずれ後年も検証されるのでしょうけれど、後すぎるとただの歴史になってしまいますし。
メリルの評価が作品ほ評価には繋がっていないのが気になりますが、脚本とか弱かったのでしょうか?

2012/3/23(金) 午後 1:25 [ miskatonic_mgs_b ] 返信する

そうですね〜歴史を知ってるともっと楽しめるかってところはあるかもですね。フラッシュバックして色んな事件、出来事がありました。この方法もとっても良かったのですがなんかちょっと物足りなかったんですよね〜でもこの作品はメリルの演技だけでも私は満足でしたが(笑)そそものマネではないんですよね〜ほんと凄い女優さんだと今回また思いました。TBお願いします。

2012/3/23(金) 午後 4:59 ひかり 返信する

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どうもメリルの成りきりに意識が行ってしまって、サッチャーさんの孤独にうまくシンクロ出来なかった気がします(-_-;)
現在の気持ちを描いていても、首相だった時代の気持ちの描き方が少なかったところも、物足りなさを感じる要因かな〜。
TBさせてくださいね。

2012/3/24(土) 午後 11:02 木蓮 返信する

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こんにちは〜、こちらのレビューを見て映画館にかけこみましたw
映画面白かったですね〜(´∀`*)ウフフ
Mさんが教えてくださった「ティーカップを洗う」があんな伏線になっていたなんて…英語力のない私は、こちらを拝見していなければ絶対に聞き逃してましたw
ありがとうございます〜、そしてリンクさせていただきましたのでご報告をばm(_ _)m

2012/3/25(日) 午前 9:22 [ yana ] 返信する

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miskaさん、ほんとですね。英国民の中にはかなり強いアンチ感情を持っている人もいるようで、そのあたり、存命中ということで功罪を完全にはっきりはさせられない部分もあるのかな?と思いながら観てました。
現在の実在の政治家ということで、ドラマチックにばかり仕立て上げることもできないでしょうし、そういう意味で”面白い”話ではないのだと思います。

2012/3/26(月) 午後 9:35 M 返信する

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ひかりさん、サッチャー政権下の世界でどんなことが起きていたのか、この映画で認識した部分も多かったです。
断片的なフラッシュバックの連続は、ご本人がアルツハイマーを患われていることとリンクして見えて、それはそれで効果的だったようにも思います。
メリルの演技は圧倒的でしたね〜。
TBありがとうございました^^

2012/3/26(月) 午後 9:42 M 返信する

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もくれんさん、それ、なんか分かります。大きく展開していく物語があるわけでもないので、メリルの演技に気をとられちゃうというか…
私はこの物語としては曖昧な感じはむしろよかったかな?と思う方なのですが、だからかえって邦題の『鉄の女の涙』の「涙」が余計な気がします。無駄にドラマをイメージさせる気がして…。『マーガレット・サッチャー 鉄の女』で十分だと思うんですけど…
TBありがとうございました♪

2012/3/26(月) 午後 9:48 M 返信する

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まぁ、やなさん、なんと光栄な^^
英国の社会やこの時代のことが分かって面白かったですね〜。
この映画にひき続き、BBCのTVM『マーガレット・サッチャー 政界を夢見て』も観てしまいました、これまたなかなか面白かったです^^
映画の中で"tea"という台詞が出てくるたびに反応してしまいました^^;
リンク、ありがとうございます。やなさんの記事じっくり読ませて頂きました^^

2012/3/26(月) 午後 9:57 M 返信する

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あっ、確かにラストでティーカップを洗ってましたね〜
初登庁した時、周りがすべて男性議員だったのがすごく印象的でした。
私もサッチャーさんの政治的な功罪はほとんどわからないのですが、この映画では一人の女性の生き方がわかりやすく描かれていたので女性ならどこかの部分に共感できるところがあるような気がしました。
しかしすごい信念の政治家ですね。
大変遅くなってすみません。TBさせてくださいね♪

2012/3/29(木) 午後 11:20 choro 返信する

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Choroさん、でしたよねー。
今でも女性首相は稀ですが当時はもっとすごいことだったんだろうと思います(でもインドの方が先だったとは驚きましたが…)。
私は受けた講義の影響で、サッチャーとレーガンがグローバリゼーション(とそれに付随するマーケット市場主義、文化帝国主義)を大きく助長させたというイメージを持ってましたが、映画を観ていかに英国が複雑な時代だったのかを初めて認識したかも…です。
TBありがとうございました♪

2012/4/1(日) 午後 8:24 M 返信する

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TEA CUP の伏線は面白かったです。そして、あんな言葉を言っても、結婚してくれたデニスみたいな男性も大好き。
細かなことろは、興味深かったのですが、作品として、ちょっと納得できなかったんですわ、わたし。。。
TBこちらからもお願いします。

2012/4/12(木) 午後 11:05 オネム 返信する

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オネムさん、これとはまた違った感じの作品にすることもできたかな〜?とは思う一本でした。
デニス・サッチャーという人は筋金入りの保守派で、アフリカでもいろいろあったようで、そういうのを知るとまたちょっと興味深いかも…です。
TBありがとうございました^^

2012/4/14(土) 午後 11:11 M 返信する

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