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またもや誤植の訂正

 読者の方から、様々なご意見を戴く。もう無いはずと思っていても、またいくつかの誤植が見つかったのでお知らせする。

 p.101 3行目のアンモニア生成の平衡式を、(1)式とする。
 p.105 図中 AgCrO4はAg2CrO4 (2と4は下付き)
 p.124 10行目の、「C=Kaであれば、」を削除。 削除

 どれも編集時のうっかりミスで、著者はまったく気が付かなかった。ご指摘には御礼申し上げる。

 ある方から、この本に載っている面白い話はウィキペディアに出ている。書き写したのではないかと聞かれた。
 残念ながら、それはとんでもない勘違いである。実はウィキペディアの発足時に、筆者は大量の原稿を書いて投稿した。当時としてはかなり珍しい、興味深い話を数百項目、書いたのだ。
 今でもその部分はかなり残っているようだ。このことを明かすつもりはなかったが、名誉にかかわる部分なので、お知らせした。

 ウィキペディアは当初の方針を転換し、筆者には受け容れがたい妙な基準を設けたので、この数年は全く投稿していないし、見てもいない。
 筆者の書いたものは跡かたなく消えているものもあるだろうが、そのままズバリ出ている場合もある筈だ。したがって、決して書き写したのではないことを強調しておく。

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臭素

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 臭素は海水中に薄く存在する元素だが、経済的に引き合う程度の濃度ではない。イスラエルの死海付近の井戸から採れる鹹水中にかなりの濃度で含まれることが分かり、それを塩素で酸化し、集めていた。イスラエルは中東の紛争地帯の中にあって、戦争がはじまると輸送が困難になり、臭素価格が上昇した。1980年代、筆者の友人は臭素化合物を合成し、防カビ材としての需要に応えていたが、あまりにも価格が乱高下するので参っていた。
 価格安定のためには、安定した政情のもとで採掘したい。そのため、世界中の鹹水を分析したようだ。現在では、アメリカのアーカンソー州南部にその鹹水が得られる地域があり、そこから採れる臭素は世界の需要の半分以上を満たしているらしい。

 筆者は長年その工場を見たいと思っていた。先日その近くを通ったので、思い切って寄ってみた。見学は断わられたけど、その雰囲気は十分わかった。
 近くには臭素を運ぶタンクローリがたくさん置いてあるところがある。鉄道の線路も敷いてある。事故が起こると、分子量が大きいので、拡散しにくく、大変なことになるが、今のところ問題は起きていない。

 工場に近づくと、明らかに臭素臭がする。人間にも害がありそうな臭いだ。筆者は臭素の臭いを知っているので分かるが、一般人は気が付かないかもしれない。長くここで働くとどうなるのだろう。

 アーカンソー州は、natural state と言う副題が付けられている。天然資源に富むらしい。確かに刃物研ぎに使う砥石はアーカンソーという。筆者もいくつか持っている。
 テキサスの東に位置する。普通には行きにくいところだが、面白そうなところではある。

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皆既日食

 7月下旬から、いくつかの用事があり、アメリカに行っていた。
 都合、1月ほど滞在したことになる。本に使う写真を撮ることも目的のひとつであり、様々な写真を撮って来た。友人のところに居候したりもしていたが、もっぱら車で移動した。1万km近く走った。
 10日ほど経つと、なんとなく倦怠感があり、気力が失せて来る。筆者の見解は、グルタミン酸欠乏症である。日本に居れば毎日、数グラム以上のグルタミン酸を様々な食品から摂取している。アメリカの食生活では、計算すると日量1グラム未満である。
 そこで持参の味噌汁、カップ麺等をホテルの湯沸かし器で作って食べる。しばらくすると、次の予定を立てようという気になるから不思議だ。友人にも黙ってグルタミン酸を食べさせたことがあったが、その時も効くことを観察できた。諸君も外国で暮らすことがあれば、実験されると良いだろう。 

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 8月21日には皆既日食があり、日本から昔の生徒さんたちがやって来た。セントルイスのホテルに泊まって作戦を考えた。前日に天気予報を見て、どちらに行けば晴れの確率が高いかを調べたのだ。交通渋滞が予想されたので、日の出前に出発し、イリノイ州マリオンに向かった。この地は皆既日食が一番長いとされた場所だ。地平線が見える平らなところだ。8時ころ、順調に到着し、昼の日食を待った。
 10時20分ころから欠け始め、3/4ほどが欠けたときに車を触ったら、冷たいのに気が付いた。先ほどまでは、触ると火傷しそうなくらい熱かったのである。日射量が急速に減り、夕方のようになってきた。皆既食になった瞬間、周りから大歓声が起こり、2分半ほどコロナを観測できた。星もいくつか見えた。
 周りの空は黎明時のようであり、水平線近くは多少の光が見えるが、天頂は真っ暗であった。肌寒く、太陽の輻射熱の偉大さを改めて知った。
 再び太陽が顔を出し、ちらりと見えた瞬間は、ダイヤモンドリングと言われる。その瞬間に数十枚の写真を撮った。撮影はShibata氏である。 
 
 地球は太陽から程よい距離にあり、このような気候を持っているが、より遠い火星では日射が少なく、寒いことはよく分かる。
 もし地球の距離にあったとしても、地球の自転と公転が同一であれば(地球から見た月のようであれば)、太陽側は灼熱し、裏側は凍り付くであろう。接線上は温帯となり、生命が繁殖するはずだ。そのような惑星を英語で、eyeballという。まさに眼球である。目玉のように太陽側の中心部だけが岩石を露出して暗く見える。接線辺りは円周上に植物が繁茂して、裏側は真っ白である。
 そのようなことを考え、この地球に生まれたことを感謝した。次にアメリカである日食は2024年で、テキサスを通過する。そこにある友達の家に、居候することになるので、予約してある。

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誤植の公表

河合出版のHPに掲載しましたので、この記事は削除しました。


 

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鉛の屋根

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 鉛板がある。厚さは1mmほどだ。それを見ていろいろ考えた。昔金沢城の屋根は鉛板だったそうだ。戦争になると融かして鉄砲の弾にするためだ。他にはあまり例を聞かない。
 イギリスでは、屋根に鉛板を使っている。水切りのみならず、屋根全体を鉛の板で覆うこともある。日本ではまず見ない。日本では神社仏閣の屋根には銅を使っていた。銅は少しずつ溶けて行くから、酸性雨の降る日本では、もはや使うべきでない材料になってしまった。近所の家が銅葺きだったが、何度直しても雨漏りの連続で、ついに屋根を作り直した。
 鉛は酸性雨でも溶けないだろう。しかも軟らかくて形になじみやすいから、雨漏りも減るだろう。昔の建物だけでなく、新しい建物にも使っている。このサイトを見ると材料を売っている。このような材料は日本では売っていそうもない。鉛板の厚さは3mm程度である。非常に重い屋根になる。きっと雨が降るときの音は静かだろう。

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 鉛はEU諸国では不人気である。ごくわずか銅合金に含まれているだけでも目くじらを立てて攻撃し、使わせない。それでも蛍光灯は使っている。蛍光灯に含まれる水銀の方が、環境にはよほど良くない。鉛は意外に普遍的に存在する元素であるが、水銀はそうではない。だから、水銀の方が少しでも環境を汚染することになる。
 EUの制限は恣意的で、不公平である。もちろん科学的ではない。以前も書いたが、ごく少量の黄色顔料の硫化カドミウムすら許さないのだ。カドミウムは人類にとって不可欠元素であるのに。 

 イギリスはEUを離脱したので、鉛を屋根に使うことを継続するだろう。 そういう点では賢明な選択だ。    写真は筆者撮影

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