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Q:口を動かすと顎がカクカクなります。適当に顎を動かすと数日後には治っていますが、数カ月後にはまたおかしくなります。友達に、顎関節症には「アイーン体操」がよいと聞きました。これを行うと、顔の引き締めや脳の活性化効果もあるとか。本当でしょうか。
(38歳・団体職員)
 
 A:「アイーン体操」は、志村けんさん扮するバカ殿の仕草から、その名が付けられたようです。 口腔内カメラ
 
 方法は、まず奥歯を軽く噛んだ状態から、徐々にアイーンの形になるように下顎を前に出します。次に、この状態から口を大きく開け、いっぱいまで開けたら、元の奥歯で噛む状態に戻します。以上を一度に10回ほど繰り返します。 根管長測定器
 
 これにより顎の筋肉がほぐれ、口が開けやすくなり、顎関節症の予防に効果があるとのこと。しかし、私は顎関節を前方に押し出すストレッチは、人体には不適だと考えています。
 
 顎は、上顎骨と下顎骨から成っています。上の歯は上顎骨に、下の歯は下顎骨に、それぞれ植わっています。この2つの骨は直接ではなく、側頭骨を介して顎関節の軸部でつながっています。

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 このように脳関門や網膜関門などの身体の関門は、外部からの異物の侵入を防ぐバリアでもあるが、同時に患部へ薬を運び入れるのを阻害する厄介な機構だ。血液脳関門からはいくら薬を入れようとしても目的の0.1%ほどしか到達できないという状況が続き、なんとかして血液脳関門を突破しようと世界中の研究者が試みてきた。 歯科根管治療用
 
 血液脳関門などは日本の研究が先端をいっているようなところもある。これまで小膠細胞(ミクログリア、Microglia)を使った名古屋大学の研究グループの研究があり(※3)、最近では日本の研究グループによる脳内へ薬剤を運ぶナノマシンを開発したという発表もあった(※4)。これは東京大学などの研究グループが開発したグルコース濃度の変化という外部刺激に応答して血液脳関門を高効率で通過する直径30nmの微小高分子で、水溶液の中で自己組織化するナノマシンだ。 歯科用ガッタパーチャカッター電気切断器
 
 こうした血液脳関門への挑戦として最近、新たな研究成果が発表された。日本の東京医科歯科大学の研究グループによるものだ(5)。がんやアルツハイマー病など遺伝子変異が疑われる病気に対し、そのターゲットとなる遺伝子の機能を失わせたり減退させたりする作用(アンチセンス)を持つ薬を使う。あるタンパク質によって血液脳関門を通過させ、脳の中枢神経系へ薬を到達させることができたという。
 
 アンチセンスの核酸医薬で用いられる薬(相補的なmRNA)は分子標的薬などといわれ、周囲の無関係な遺伝子にほとんど影響を及ぼさず、ターゲット遺伝子にだけ作用させ、病気やその進行を抑えることが可能と考えられている。だが、アンチセンス核酸薬が血液脳関門を通過できる量はあまりにも少なく、これまで患部の遺伝子に作用させることが難しかった。
 
 日本医科歯科大学のリリースによれば、脳内の毛細血管の細胞が接する部分の密着結合(血液脳関門)に作用するアンギュビンディン1というタンパク質の断片をマウスに静脈注射し、その後、アンチセンス核酸薬を静脈注射したところ、アンチセンス核酸薬が従来より大量に脳や脊髄に到達し、ターゲットとなる遺伝子の発現が約40%抑制されたという。
 
 現段階ではマウスでの実験だが、研究グループは血液脳関門がある血管の3つの細胞の結合を制御するという薬物送達の手法の成功は世界初という。将来的には、アルツハイマー病を含めた認知症や脊髄性筋萎縮症などの神経関連の難病の根本治療も可能となるかもしれない。

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 歯科領域で大切なことは、上下の歯の咬み合わせ(咬合 こうごう)、ケアにおける誤嚥(ごえん)の問題、そして慢性歯周疾患(歯茎の腫れやうみなど)によって、口以外の体の部分に炎症や不都合が起きることなど、多くの事が私たちの健康を左右します。 口腔内カメラ
 
 「歯科と言えば歯を削って痛みを止めて…」と思うのが一般的ですが、全身の健康状態や、心理的な原因から口の領域に変化が起きる「歯科心身医学」まで、実に幅広く人の心身に影響を出します。 根管長測定器
 
 そのことを改めて知ったのは、実は私が歯科医となり精神医学を学んで今のように認知症の専門医になった後でした。認知症にとって、これほど歯科、口腔(こうくう:口の領域のこと)関係が影響するのかと改めて驚きました。
 
 今では地域包括ケアの要として歯科医師が欠かせない存在になっていて、私自身も一度は遠ざかった歯科医の世界と、今の専門領域で協力することができ、とてもうれしく思っています。

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 私事から書き出して大変申し訳ないのですが、私は今のように認知症が専門の精神科医になる前には、父と同じ道を選んで歯科医になりました。でも、その当時から今の仕事につながる「摂食・嚥下(えんげ)」に関心を持ちました。ものを食べる摂食行為と、それに続くのみ下しについて関心があり、「寝たきりの人や認知症などのために歯科医院に来られない人の所へ、こちらから訪問して診療できないかな」と考えていたからです。 歯科根管治療用
 
 今回は歯の咬(か)み合わせや口の中の状態を清潔に保つことが、いかに認知症の人の健康を守ることに大切なのかを考えてみましょう。 歯科用ガッタパーチャカッター電気切断器
 
 35年前、現在のようにスーツケース程度の大きさの訪問歯科診療の機材はまだなくて、もし、そういうことをするなら、大きなトラックの荷台に歯科診療台を積み込んで診療するしかないと考えられていました。
 
 普段は私がやろうとすることに多くは口出ししない父(歯科医)が、「い、一生、それはちょっとむちゃなことかも…」と言っていたことを思い出します。父自身が足踏み式のドリル(歯を削るエアタービンではなく、何と脚でこぐドリル!)をもって、かつて訪問診療をしていたのに。それほど当時は採算性がなかったのでしょう。
 
 その結果、私は歯科医として医学部に入学して認知症の専門医になることになるのですから、未来はわからないものですね。

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歯の治療において、「噛み合わせ」が重要であることは、健康意識の高い人々の間ではすでに常識だろう。
 
「噛み合わせが悪いと、特定の場所に菌が溜まりやすくなり、虫歯や歯周病が進行しやすくなるばかりでなく、偏頭痛や肩こりなどに繋がることもわかっています」(前出の天野氏)  口腔内カメラ
 
治療としては、歯に厚さを微細に調整した被せ物をして、噛み合わせを改善していく手法が一般的だ。保険診療なら数千円だが、自由診療となると、10万円以上かかることもある。
 
自由診療であればかなりの儲けになるので、多くの歯科医は噛み合わせ治療に手を出し、「噛み合わせ治療ブーム」の様相を呈している。 根管長測定器
 
しかし、ある治療が持ち上げられるということは、その治療を悪用してカネ儲けをしようとする人々が現れはじめる、ということでもある。
 
日本歯学センターの歯科医・三原優子氏が最近の事情を明かす。
 
「患者さんが歯科医院を訪れる場合、口腔内のどこかの部分に痛みや異変を感じている――つまり『主訴』を抱えているわけですが、その訴えには大して耳を貸さず、すぐに『これは噛み合わせが悪いからだ。まずは噛み合わせの治療をしましょう』と提案してくる歯科医が出てきています。
 
しかし結局、患者は自分が治療してほしい歯を放っておかれてしまい、困惑するというケースがあるのです」

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