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法帖

先日三十三間堂通し矢の日、向かイメージ 1いの京都国立博物館で観た「筆墨精神」(中国書画の世界)展、朝日新聞社創業者であった上野利一コレクション寄贈です。その収集品の価値は京都大学教授内藤湖南に負うところが多いもので、私の父も内藤先生の金石学の薫陶を受けた一人です。
展覧会では書跡76点、絵画87点が出展されていますが、私にとっては拓本、特に今回は法帖に興味がありました。中でも目玉は王羲之の十七帖の宋時代に採られた拓本、これはプリントした袋になってグッズとして販売・買いました。
もう一つは法帖の原型となった淳化三年(992年)太宗の勅命で造られた「淳化閣帖」の流れをくむ「汝帖(宋拓)」(1109)を観ることでした。
というのはこの手のものを最近修復したからです。詳細は言えませんが、比べればほとんど同じもので、劣化していたのを仕立て直しました。いつの時代かわからないですが彫られた石から拓した現物に出会え、またそれを将来に伝達できることは修復の喜びであります。
文字は伝達と記録が目的でありますが、中国の文字は成り立ちからそれらの役目とは別に文字に神聖さや美を加えて今日まで来ているわけで、そこに今から1700年前の王羲之の存在に意味があります。特に法帖は鑑賞や手本のために作られたアートで、内容よりいかに優れた書を残し、伝えるかに特化した芸術品、拓本の頂点であります。
会期は220日まで、あまり混んでいませんのでぜひお越しください。

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京うさぎ
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