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BIOMBOとは屏風のことなり。ポルトガルやスペインでは屏風をビオンボといったそうです。
南蛮貿易の花形であった屏風をこの言葉で象徴した屏風展が、東京六本木のミッドタウンのサントリー美術館で9月1日から10月21日まで開催、その後は大阪市立美術館で開催されます。
屏風を制作している私としてはどうしても見たかったので、大阪から千葉への移動の中、六本木に寄りました。日曜は6時までなので駆け足の鑑賞でした。
お目当ての屏風の一つが10月展示なので今一度ゆっくり鑑賞しようと思っています。
さてサントリー美術館と屏風の関係は、この美術館のコンセプトが生活に密着した美術の蒐集にあり、そのあらわれとして掛軸よりも屏風の方をたくさん集めたということからきていて、今回の展覧会がオープニング記念展との位置付けだそうです。
屏風はほとんどの美術館・博物館が美術品としてかざり、壁に平面的に押し付けた状態で展示されていましたが、最近はプライスコレクションの若冲展のように立体的に立てかけ、光によってイメージが変わるという、制作、使用当時の鑑賞方式を取り入れた展覧会も出てきました。
もともとは風を防ぐ建具として発達した屏風は、すごく多様な使い方がされてきました。
今回のBIOMBO展はその多様性に光を当てて展示されています。
なかでも私が最も注目したのは、出産場面に使われた「白絵屏風」、世界に二つしかない貴重なもので、文献でしか知らなかったものを、その実物を今回見られて大満足でした。
掛軸も屏風もどんどん使われなくなっている現代、このBIOMBO展がより多くの人に理解され、その素晴らしさを見直してくれればと切望しました。
なおその折目をつなぎとめる蝶番、日本で発明された紙ちょうつがいの作り方を、東京と大阪で教えますので良ければお越しください。初めて接した方は「魔法のようだ」と言われる和工芸技術です。
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