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文楽

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初めて文楽を観ました。京都にとってはとっても縁遠い文楽、夏休み特別公演ということ、おまけにサマーレイトショーなんてしゃれた企画、演目も浄瑠璃三大傑作のひとつ「菅原伝授手習鑑」(ちなみにあと二つは「義経千本桜」「仮名手本忠臣蔵」)とスペクタクル巨編「日本振袖始」。
さて会場は大阪日本橋といっても、落語の「高津の富」で有名な高津宮や生国魂神社近くの大阪!っていう感じの所にある「国立文楽劇場」、ほぼ満員の会場、座席はかぶりつき、義太夫を唸る太夫の汗が飛んできそう。
まず驚かされたのは舞台の大きさでした。人形劇と侮っていたのですが、普通の芝居と変わらぬ舞台で、道具立ても歌舞伎と遜色がありません。
人形とそれを扱う人形遣い3人、主役以外は黒子の二人、人形が増えると30人以上が舞台狭しと動くわけですから大変、最初は違和感を持ちますが、物語が進むうちに全く人形遣いが気にならなくなります。
圧巻は義太夫節、物語の筋から、役のセリフ、歌まで一人で演じます。一種の朗読なんでしょうが、迫力は尋常ではありません。今回は人間国宝・竹本綱大夫の素晴らしい義太夫節が聴けました。
「菅原伝授手習鑑」は菅原道真の流罪に絡んだ物語、京都郊外の芹生(せりょう)の里の寺子屋に潜んでいる道真の子・秀才・・・時は平安時代ですが寺子屋があります。が気にしない・・・そこによく似た子が入門、そのとき追手が来ると、秀才をかくまっている源蔵によって、来たての子が身代わりに殺されます。追手の中の首検分松王丸、実は味方で、殺された子は自分の子!(ややこしい)
主君を助けるために子がにっこり笑って死んだと聞いた松王丸の胸中いかんせん!
「はっは・はっは・はっは・はははっ・ははははっ・・・・・」綱大夫はこのことば一つつつ節を変えながら、主君のためによくやった!から、だんだん子のふびんさを思って変わる調子のすごさ・・・素晴らしいです。
忠孝のため我が子を殺すなんて言うことは現在のモラルから考えたら信じがたい話ですが、そういう時代が日本にはかってあったのですね。写真は子の供養のため白装束になった松王丸夫婦。
「日本振袖始」近松門左衛門作のヤマタノオロチ退治の話。まるでスーパー歌舞伎のようでした。いいサマータイムでした。

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