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ジパング展

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伝統と現在をつなぐ・・・ジパング展が東京、大阪、京都の高島屋で開催され、先日のぞきました。私の30年かけて追い求めてきたのも伝統と現代をつなぐ掛軸作りだったので期待いっぱいの展覧会でした。花鳥風月にとらわれない、また日本画や油絵などといった範疇をはみ出た作品群はそれぞれ素晴らしいものがありました。31人の作家たちも今や気鋭の作家として地位を確立してきていて、世間に認知されたことは喜ばしいことです。
今まで目にしてきたのは池田学や束芋、天明屋尚、山口晃や山本太郎くらいでしたが、31人もいるとは思いませんでした。
さて相変わらずのうさぎコレクターとしては陶芸・上田順平の「ウラシマピーターパン」。また模型の家の奥に映像で台所料理をしている束芋の「にっぽんのちっちゃい台所」、違和感がないのは雪に埋もれた集落を描いた南条嘉毅「宇津の谷峠」、やるなーと思ったのは山口晃の「歌謡ショウ図」半分だけ描いて後半分は鏡に写す手法、舞台って確かにシンメトリーですものね。
彼のもう一つの作品は「山乃愚痴明抄」、戦国時代と現代をごちゃまぜにした世界は彼の得意とするものです。顔をひっつけるようにして眺めた絵の中に、疑問が一つ解決した部分がありました。彼の絵の多くに描かれている前が馬で後ろがバイクというものがあります。これは作り物の馬にバイクをひっつけたのかと思ったのですが、今回この絵の中に、馬を半分に切っている部分が描かれていて、なるほど本当の馬にバイクを付けたんだとわかりました。これって残酷?なおビルの上に茶室があったりするのは、よく考えれば日本の多くのビルの上にお稲荷さんが祀られている姿を見てきた我々にとってはあまり違和感がないですよね。
山本太郎の「隅田川桜川」の能のシテが掃除機で波を吸い取っている図はとっても面白いと思いますが、「伝統と現代をつなぐ」を本来の日本画に掃除機を置くというような発想はへたすると安易な方に流れやすい危険があります。どう発展していくかこれからが難しいでしょうね。

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