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中村正義という画家

あまり名前が知られていませんが、数年前から注目していた日本画家中村正義、個人美術館が仕事で行く新百合が丘の近くにあるのでいずれ行こうとしていたら、なんと名古屋市立美術館で111~1225日まで開催、宿泊のホテルから歩いていける距離なので訪れました。変わった画を描く日本画家くらいしか認識していなかったのですが、若い時から52歳で亡くなるまで220点が展示され、彼の素晴らしい画の全貌が観られました。
若き日の日本画らしい日本画から、暗くなったりサイケになったり、具象から抽象・・・素晴らしい絵画群です。なかでもライフワークとなった舞妓に彼の変貌が現れています。1958年と1962年そして1976年の舞妓を並べるとその進化がわかります。私は1962年の舞妓が好きです。220点どれもいいですが、もっとも心を打たれたのは抽象的な絵ではなく、1964年映画「怪談」(小林正樹監督)のバックに使われた「源平海戦絵巻」の巨大な作品です。特に「玉楼炎上」平家の敗退で幼い安徳天皇、建礼門院入水の場面の凄さは図録等では表されない、直に見ないとそのすごさはわからないものです。いま山口晃や山本太郎がもてはやされていますが、こんなすごい画は描けないでしょう。もう一度見たい!
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