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日本で最小の校倉

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東京国立博物館の庭に旧奈良十輪院宝蔵(重文)があることはあまり知られていません。
久しぶりに行こうと本館の裏に回ろうとしたら、そこは平成館、あちこち探して、法隆寺宝物館の後ろにありました。
なぜこの世界最小の校倉造りの宝蔵が好きかと言いますと、四方の腰壁に石がはめ込まれ十六善神が彫られているからです。見られませんがお堂の中の壁面にも絵が描かれています。
奈良十輪院は石がん仏で有名なお寺です。重文の地蔵石がん仏を収める本堂が国宝というのはちょっとおかしいし、せんとくん反対を唱えたのはここの住職であるのも可笑しいですが、石仏は着色が残り、とっても美しい仏様で、日本では類例のないものです。
そのお寺の宝蔵がアズマの地に来ているのも不思議ですね。
この線刻の石仏に似た物が南山城にもあって、拓本採っています。こういう線刻像を見ると無性に採拓したくなるのは「性(サガ)」でしょうか。(国宝重文は持ち主と文化庁の許可がないと採拓できません)。
ところで東京国立博物館は博物館法でいう博物館ではないそうですね。その他の類似施設だそうです。これも不思議です。
福田首相のやめたのもわけがわかりませんね。
昨日今日の蒸し暑い京都・・・これも変です!

東京国立博物館へ

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東京滞在中、今月も東京国立博物館に行きました。これは本館での
1.大日如来像
2.平治物語絵巻
東洋館で
1.名物裂
2.市川米庵コレクション
館外の十輪院経堂
を見るためです。

本館に入り、お目当ての大日如来像まで一直線、
今年3月鎌倉時代の仏師、運慶の作品とみられる木造大日如来座像がニューヨークのクリスティーズで競売、三越が約13億円で落札。日本の美術品としては過去最高、仏像としても世界最高の金額・・・。
このときはびっくりしましたね。その後実際の購入者は「真如苑」とわかりまたびっくりでした。去年二三この宗教団体の仕事をしていたので、なおのこと驚きました。
その運慶作の大日如来像が東博に展示されているのです。
同時に展示されている 栃木県の光得寺の重要文化財 大日如来坐像とほとんど同じお姿で、倍以上の大きさです。御顔ははるかに素晴らしく、国宝に指定されるであろう仏像です。将来真如苑に収まれば観る機会もなくなるかもしれません。ここで世界一高価な仏様を拝めたことはとっても嬉しいことでした。

もうひとつは国宝「平治物語絵巻」 修復が終わっての展示です。
『平治物語』は、保元の乱(1156年)に戦功のあった源義朝と平清盛との勢力争いに、藤原信頼と藤原通憲(信西)との抗争がからんだ平治の乱(1159年)を13世紀絵巻物にしたものです。展示されている「六波羅行幸巻」は、内裏に幽閉された二条天皇が脱出をはかり,清盛の六波羅邸に逸れるべく行幸する場面が生き生きと描かれています。
御所を逃れる天皇が女装して車に乗る姿が、車の御簾からわずかにはみ出した赤い十二単衣で表され、六波羅邸に逃れた後、御所での藤原信頼の驚愕の姿がリアルに描かれています。とってもドラマテックな日本の絵巻物の傑作の一つです。

東洋館の
1、名物裂 花兎(角倉金らん)
東洋館では4回に分けて所蔵の名物裂を展示しています。今回は禽獣(動物)文様です。
「花兎」と対面しました。今までは模倣した裂ばかり見てきたので、本物にあっていたく感激しました。
「花兎」は、名物裂(室町時代中国などから輸入された裂地で、特に茶道の隆盛とともに、表具や仕覆に使われ、作品より高価なものまで現れました)の一つで中国製、豪商角倉了以が好んだところから別名「角倉金らん」といわれてるところからすると、すでに戦国時代1500年ころには日本に舶載(輸入)されていたのでしょう。
土の上に花が咲き、ウサギが振り向いているデザインはとってもかわいく、今日まで多くの複製や少し違ったデザインのものまでつくられています。
かく言う私も幾度も自分の創る掛軸の一文字金襴や中廻し緞子として使いました。写真も複製なので可愛さがいまいちですが、東博に展示されている本物の「花兎」に近いものです。
この名物裂の複製に心血を注いだ竜村織物の初代の物語「錦」宮尾登美子の小説も話題になっています(まだ読んでいません)。

2.市川米庵コレクションは 「幕末の三筆」と称され、多くの門弟を擁した書家・市河米庵 (1779〜1858)の日本や中国の書画・拓本・古器物・文房具などのコレクション、拓本が出てることを期待しましたが、書画のみで残念でした。

いつ来ても大好きな東洋館、人があまりいないのはちょっと残念でしたが、小学生とお母さんが熱心に見ていたのはうれしかったです。

下村良之介展

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下村良之介展
今京都国立近代美術館で開催中(31日まで)の没後10年の回顧展:下村良之介展を観ました。
下村良之介は私の絵の先生だったのです。中学の時教えていただきました。
ある日、先生は私の版画を見て全国展に出さないかと言ってくれました。賞は取れませんでしたが、絵筆を持たなくってもアートができるということをこの時教えてもらって、今日の自分がいます。短い期間の指導でしたが恩師であります。
その時の作品はいろんな織の布を板に張って刷ったものです。

さて先生は京都芸大の前身絵画専門学校卒業後出征、戦後旧態依然の日本画に反旗を翻して、パンリアル展を創設して、今日まで最前衛のアーテストとして活躍されました。
主題は主に鳥でしたが、花鳥風月ではなくあくまでも鳥の気韻を描かれました。
また不思議な自画像(先生は男前です)やユーモラスな舞妓を描いたり、「やけもの」という陶器を作ったりの画家をはみ出したアーティストでした。

対決日本美術

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東京国立博物館で「対決 巨匠たちの日本美術」を先月観ました。いつもの東博は満員でうんざりするのですが、やはり暑さで少しは来館者少なくって、ゆっくり見られました。
美術史の教科書をなぞるような展示で、日本の持つ美術の高さを認識しました。

運慶vs快慶 
かって若き日に見た円成寺の大日如来像に思いをはせながら運慶の重厚な地蔵菩薩を観ました。それに対して快慶の地蔵菩薩像・・・何ときれいな像ではありませんか。絵画的といわれる作風が如実に表れていて素晴らしい彫刻です。ほとんど時代が変わらない二つの像が、一つは古色蒼然、一つはみずみずしいのはその保存の仕方? いつも庶民の前におられて時代にもまれたお姿になったのか、お寺の奥深くしまわれて大切に置かれてきたのか?美術史的には快慶、宗教史的には運慶なんて思いました。

雪舟vs雪村
どちらもずいぶんたくさんの作品が展示してありました。中でも白眉はなんといっても雪舟の「慧可断臂図」、以前に見た時はその絵の鑑賞より、達磨に入門を請うて自分の腕を切るという話に圧倒されてしまいましたが、今回は絵をじっくり鑑賞、達磨の衣のシンプルさと顔や洞窟の詳細な描き方の対比が素晴らしいです。
雪村はなんいっても「呂洞賓図」のデザインがいいですね。

永徳vs等伯
巨匠対決といっていい二人ですね。何回か見ている「松林図屏風」、近くでじっくり見ると結構雑に描いていますね。これが遠くから見るとすっきり収まるのが不思議です。厚紙で作ったミニ屏風買ってしまいました。

長次郎vs光悦
楽家は我が家から少し行ったところにあるのでちょっと不思議な感覚です。光悦筆宗達下絵の「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」展示では全巻広げられていて、宗達の絵のデザイン力に脱帽しました。

若冲vs蕭白
二人とも京都の商家生まれというのがうれしいですね。画狂といわれた蕭白のなかでも最も好きな絵が「群仙図屏風」、世界絵画の中でもトップクラスではないでしょうか。
特に耳掃除をしてもらう蝦蟇の仙人と遊女・・・遊女の寄り目をして口をおちょぼにして真剣に耳垢をとっている姿・・・最高です!

応挙vs芦雪
応挙は日本の絵画の鑑賞方法を変えた人だと言われている。絶筆だと言われている「保津川図屏風」の前に立つと、川の岩の上にいるような錯覚を持つ絵、これは屏風という形式から生み出された結果ではないでしょうか。中世の匠達の力です。
弟子の芦雪の襖に描かれた「虎図」、日本が誇るマンガ・・その元の一つは鳥獣戯画ですが、マンガの中の劇画は、この虎図がもとなんて想像しました。

鉄斎vs大観
鉄斎は私のところから10メートルも離れていないところに住んでおられたのです。甘い物が好きで、傍の虎屋に行っては羊羹をもらっていたとか。その代り絵を差し出したとか。美味い買い物しましたね虎屋さん!
さてこの展覧会のラストを飾る大観の「雪中富士図屏風」、この絵見たら現代の日本画家落ち込まないのでしょうかね。これに勝る富士山見たことないですよ。

あー疲れました! 

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井上雄彦ご存じですか、井上有一ではありません(彼もすごかった)。知りませんでした。「バガボンド」ご存知ですか。「バカボン」ではありません。
バガボンド(放浪者)は吉川英治の「宮本武蔵」を元に書かれた漫画です。28巻まで出ていますが、未だ一乗寺の決闘だそうですから、いつ終わることでしょうね。おまけに原作とはずいぶん変わっているそうです。
萬屋銀之助の武蔵良かったな〜・・・八千草薫のお通も良かった(武蔵は三船敏郎)とごっちゃ混ぜで覚えています。

さて何にも知らない私、先日出た「月刊美術」での記事を見てちょっと覗こうと思いました。
上野の東博はよく行きますが、上野の森美術館は久しぶりです。会場に着くと行列です。スタッフのお兄ちゃんに待ち時間聞くと
「1時間くらいですね。でも昨日に比べれば空いていますよ。明日以降はもっと混みます。今日が狙い目です!」
その言葉に ふらふらと切符を買って並んでしまいました。
実はお昼、ある出版社の会長さんと食事する予定、ちょっとヤバい雰囲気ですがね。
しばらく並んでいてふと気が付きました。周りは若い子ばっかりです。これもヤバい・・・私最長老!。

やっと入り口手前、そこで会食先に電話、15分遅れます・・すいませんと。

中もさぞやいっぱいだろうと思ったのですが、何と空いています。後でわかったのですが、館内全部がものがたりの世界、ストーリーを読みながらの鑑賞です。皆が読める人数しか入れないシステムだったのです。
これも後でわかったのですが、「武蔵の死」がテーマだったのです。

私には時間がありません。読むことができませんでした。井上さんすいません。
ということで、物語を抜きにして、美術としてのマンガを鑑賞しました。

彼は筆や刷毛を使って墨で描きます。水墨画です。いわいる水墨画の先生よりうまいと思いました。墨と筆から生まれるかすれやたまりがとっても良く出ています。

この展覧会の最大の特徴は館内全部が絵であるというところです。通常の壁面をすべてパネルで隠し、またより立体を強調するため、屏風仕立てにしたところもあり、ほとんどが白のパネルですが、ある場所では反転して、周りを黒で覆って、作品のみ白というコーナーもあります。
そのなかでももっとも魅かれた作品は、縦パネルの高い位置に描かれた武蔵の手・・・その下にかすかに墨の線・・・床には本当の木刀が少し傾いた状態で固定されています。剣が手から離れて落ちて行く様を、平面と立体で表しています。

また別の部屋、10メートルほどのパネル、海が描かれ、人が二人描かれています。
床に幅2メートルで長さ10メートル以上の砂が敷かれています。監視員に砂に乗ってもいいかと聞くと、どうぞお入りください。
足がとられそうな深い砂浜でした。

わたしはかって個展でやりたかったこと・・・それがここにありました。掛軸や屏風を作っていると空間も大切になります。それを展覧会場で再現することはなかなかさせてもらえません。井上雄彦をうらやましく思いました。

出口で図録を買いました。読んでみるとメーキング集です。「三日月編」だそうです。作品集は「満月編」として予約販売とか。もちろん予約しました。
「やるなー おぬし!」

もちろん帰京の前、「バガボンド」1巻目買って読みました。
そういえばこの手のマンガ「カムイ伝」以来です!


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