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映画と文芸のスクランブル
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遅れてやって来る映画館で観ました
 
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「恋におちたシェイクスピア」のジョン・マッデン監督が、ジュディ・デンチ、ビル・ナイ、マギー・スミス、トム・ウィルキンソンら豪華キャストを迎えて描く群像コメディドラマ。「神秘の国インドの高級リゾートホテルで、穏やかで心地よい日々を」という謳い文句と美しいガイド写真にひかれて、イギリスからインドにやって来た未亡人イブリンら、それぞれの事情を抱えた男女7人。しかし、彼らを待ち受けていたのは「近いうちに豪華になる予定」というオンボロのホテルと刺激的すぎる異国の文化だった。(映画.com より)
 
 
 
 
人間は歳を重ねると、いろいろ事情を抱えているものですね。
莫大な負債を残し夫に先立たれた未亡人、
インドで生き別れた昔の恋人に謝罪しに来たゲイの老人、
メイドとして生涯尽くしてきたご主人に解雇され、
生き方を見失った老女。。。
ホテルの支配人はあの『スラムドッグ〜』の
インド人少年。すっかり大人になっていましたね〜
 
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インドって、とにかく人がたくさんいるんです。
それはもう賑やかというか、喧噪というか、
イギリスから、エキゾチックでオリエンタルな
イメージを想像してやってきた一行は
すっかり戸惑ってしまいます。
 
高級リゾートホテルのつもりが、
部屋にドアはないし、
鳥が飛びまわっているし、
電話は繋がらない。
 
でも、そこはコメディ。このホテル、意外な手段で
新装開店することになるのです。
まぁ、それは観てのお楽しみ。
 
ゲイの老人がかつての恋人(♂)と
再会し、抱き合うシーンは、
ちょっと感動的でした。
インド風のお葬式も。
 
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ジュディ・デンチさん
さすがの貫録ですね。
 
 
原題:The Best Exotic Marigold Hotel
監督:ジョン・マッデン
製作国:イギリス・アメリカ・アラブ首長国連邦合作
製作年:2011年
キャスト:ジュディ・デンチ、ビル・ナイ、トム・ウィルキンソン、マギー・スミス、デブ・パテルほか
 
 
 
 
 

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友だちのうちはどこ?

友だちのうちはどこ?
午前十時の映画祭」にて
 
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授業が終わり、教室で隣の席の子が駆け出して転んだ。
その手当をしてやった主人公の少年は、
自分のとよく似た彼のノートも一緒に持って帰ってきてしまう。
その日も遅刻して、おまけに宿題を忘れて、
先生にキツく叱られたばかりの隣の席の子に同情し、
少年は自分とはまるで反対の方角に住む彼にノートを届けることにしたのだが……。
キアロスタミ監督の“ジグザグ道三部作”の第一作。
・・・Yahoo映画より
 
 
イランという国についてよく知らないのですが、
文化の違いというか、子供の育て方というか、
我々とはまったく違う中にも
どことなく懐かしい部分もあります。
その描き方がキアロスタミ監督の独自性だと思います。
 
子供たちは、可愛そうなくらい厳しく躾けられています。
大人たちは、だれもまともに子供の言い分など聞いてくれません。
学校の先生は、「規則をまもれる大人に育てるため」、
宿題を3回間違えたら退学だと言われます。
家に帰ったら、家の手伝いで忙しく
お母さんからパンを買いに行くように
お祖父さんから煙草を取って来いだのと命じられます。
 
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主人公のアハマッド少年はこれまた
従順というか、要領が悪いというか、
勝手な大人の命令で右往左往しています。
 
あと一回ノートを忘れたら退学だと言われた友達のモハマッドのノートを
間違えて家に持ち帰ってしまったアハマッドは
なんとか今日中に友だちに返しに行かなければならないのですが
隣町に住んでいる以外、住所も知りません。
まるでイラン版、『走れメロス』ですね。
走って走って、友だちの家を探します。
 
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これは、大人の見る映画なんでしょうか。
子供の見る映画なんでしょうか。
単なる子供の冒険談にも見えますが、なにやら寓意もありそうです。
その当時のイランの内政批判だとか
あの教師の独善は西洋諸国を意味している、とか
いろいろ批評はありますが、私には難しいことは分かりません。
あまり裏読みをする必要もないかと思います。
 
舞台となったのは、実際にあるカスピ海沿岸のコケールという町で
登場するのも、演技経験のない地元の人たち。
果たして、ノートは無事に届けられるか?
ラストは爽やかでした。
 
あと、イランの建物やインテリア。
登場する建具屋さんが二人とも、なにやら意味深なことを言います。
イランではそれまで玄関扉は木製だったのですが、
伝統を破り鉄製に替える家がよくある、と年老いた建築家(?)はこぼします。
あの玄関扉はワシが30年前に作ったものだ。。。とか
老人は少年に伝統というものを教えようとしているのでしょうか。
 
窓や扉のシーンが多く出てきて、
それらに込められた寓意を考えてしましました。
また、家の内部は素朴なのですが、さすが絨毯だけはキレイでした。
 
 
 
監督・脚本・編集 : アッバス・キアロスタミ
プロデューサー : アリ・レザ・ザリン
上映時間 : 85分
 
キャスト:
アハマッド・アハマッドプール - モハマッド・レダ・ネマツァデ
ホダバフシュ・デファイ - 先生
イラン・オリタ - 母さん
ラフィア・ディファイ - おじいさん
 
 
 
 
 

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トスカーナの贋作

アッバス・キアロスタミ監督がイランを追われて(?)
 
国外で初めて作った作品だそうで。。。
 
でも、頭の中でうまく結びつきませんっ
 
キアロスタミ
 
 
ジュリエット・ビノシュ 
 
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表向きのストーリーは、
 
赤の他人の男女が夫婦を演じるうちに
不思議な心理に追い込まれる、というものですが、
 
どうも、変!!
 
このお二人は、いったいどういう関係なんだ?
と思わせられます。
 
観客は、途中で戸惑います。
 
イタリアはトスカーナ地方のアレッツォという小さな町に
出版した本の講演に来ていたイギリス人作家ジェームズ
を演じるウィリアム・シメルはオペラ歌手だそうです。
歌うシーンがあればよかったです。
 
講演は美術論に関するもので
「本物と贋物」がテーマ
 
その講演を聞きにきていたフランス人美術商ジュリエット・ビノシュさん
小さな男の子を連れてきている、どうやらシングルマザー
 
この二人のおそらくアラフォーに見える男女が
9時までに帰れるなら。。。という約束で
ドライブに出かける
 
ここからが、ひたすら会話、会話。。。の映画
 
イギリス人とフランス人がイタリアでドライブという設定で
3言語が入り乱れて、中年男女の含蓄ある会話が続きます
 
立ち寄ったカフェで女主人から本物の夫婦に間違われたあたりから。。。
 
会話の設定がだんだんおかしくなってきて
果たしてこの二人は贋物の夫婦なのか
本物の夫婦なのか。。。分からなくなってきます
 
美術の真贋論を発端に
 
本物の夫婦って。。。いったい何?
 
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という監督からの問いかけにも読みとれますが、
 
それにしても
 
5年前の運転中になぜ君は居眠りしたんだ!
 
と、延々と妻(?)を責めるあたり
 
もしかして、この妻は、その交通事故で子供とともに亡くなって
 
今ここにいるのは幽霊ではないか?
 
と、重松清の『流星ワゴン』のような設定をも想起させます、というのは余談ですが。
 
まぁ、大人の会話のトリックというか、
 
若い方は、結婚して15年すれば、こんなふうに倦怠するのか、
 
くらいにご覧下さればよいのでは。
 
でも、なぜ男は9時までに帰らなきゃいけないんだ!
 
もしかして妻帯者?
 
などという邪推も生まれるほど
インテリ男って冷たいのよね
 
知的なウィリアム・シメルさんがとても魅力的で
 
ジュリエット・ビノシュさんもすごい存在感。
 
いかにも15年連れ添った倦怠期の夫婦のステレオタイプを
 
本物とも贋物ともつきがたい微妙な関係で、演じておられます。
 
大人にしか分からない映画とも言えますが
 
私のような鈍感な大人には、理解しがたい映画でした。
 
私はイタリアは行ったことないけど、風景が奇麗で行ってみたくなりました
 
 たかが夫婦、されど夫婦。

白いリボン

ミヒャエル・ハネケ監督の『白いリボン』
 
半年ほど前に上映されていましたね。
遅れてやって来る映画館で、ふらっと観てきました。
 
しかし!!
 
これは、ふらっと、とか、ぼーっと、とかいう態度で観るもんじゃないです。
 
街は暑いし。。。ランチで生中いっぱい飲んで、さてハネケでも見るか、という根性で映画館に行った私は、どどーーーっと後悔しましたね。
 
分からん
 
 
 
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映像はモノクロ。舞台は世界大戦直前の、ナチスが台頭してくるころ。
でも、ありがちなナチスがテーマの映画とは違って、政治色ははっきりとは出てこない。
 
北ドイツの牧歌的な農村が舞台で、情景はなんとなく昔のデンマーク映画『ペレ』に似ているな、と思いました。
農村=善きもの、という構図ではなく、暴力あり不倫あり、父娘相姦まで登場する。
 
牧師は、子供に折檻をするし、医師は助産婦と不倫関係にあるわ。
おまけにこのドクター、14歳の娘とどうやらインセストの関係にあるらしい。
くらいまでは、私にでも分かりました。
 
いちおう厳格なプロテスタント信者である親たちを、子供は冷めた目で見ていて、同時進行で色々な奇妙な事件が起こります。人が何人も大怪我をしたり、事故死したり。いったい、だれの仕業?
 
でも、これをハリウッド映画のように、犯人当てしようとすると、ラストでとんでもない肩すかしを食らわされます。たぶん子供たちがなんらかの形で関わっているのだろうな、ということくらいしか分からない。
  
 
イメージ 2
 
で、結局どうなったん? 
 
どいう大きな疑問が残りました。
これからご覧になる人のために、ラストは言いませんが。
 
これを、ナチズムの台頭への不穏な予感を描いた作品と言えなくもありません。子供たちは純真であるからこそ、ヒトラーユーゲントに組み込まれていったのでしょうし。
 
どにかく、不気味。
一見平和そうな農村社会の底に根ざした人間の悪意みたいなものが渦巻いています。
この監督の作品はだいたいそうですが、『ピアニスト』のときも、見終わった後、ど〜〜んとしたものが胸の底に残りましたね。まぁ私たちが日頃、お気楽なハリウッド映画に慣れてしまったせいかもしれませんが。
 
イメージ 3
 
新参者の教師であるこの人↑が語り部となって物語は進行します。
戦後、この先生は生き残り、仕立て屋を開業して妻と幸せに暮らす、のだそうです。それだけが明るい話みたいでした。
 
原題:製作国:
The White Ribbon
2009年ドイツ・オーストリア・フランス・イタリア・ドイツ合作映画
上映時間:
144
 
 
 
 
 
 
 

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オーケストラ

遅れてやって来る映画館で観ました〜
 
映画のラストはやっぱり、こうでなくっちゃね、みたいな
 
映画としては、理想的な終わり方だったな。
 
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公開されていたとき見逃したので、今回、名画座みたいなとこで鑑賞しました。
監督も俳優さんたちも、誰といって、あまり知らない人。
主演のポーランド生まれのロシア人、アレクセイ・グシュコブって、知りませんよね。
 
監督さん、ラデュ・ミヘイレアニュ さんは、ユダヤ系のフランス人らしいけど、
私にとっては、初めて知る監督さん。
 
辛うじて知っていたのは、美貌のヴァイオリニスト役で登場するメラニー・ロランさん。
確か『イングロリアス・バスターズ』に出演されてました。
 
これを、ヒューマン・jドラマとして見るか、音楽映画として見るか、
はたまた旧ソビエトへの批判と解釈するか。。。
 
まぁ、あんまり堅いこと考えずにコメディ・タッチなところを楽しめばいいと思います。
 
イメージ 2
 
 
で、どういうお話かというと、場所はロシアのボリショイ交響楽団。
そこで、掃除婦をしている冴えない中年男アンドレイは、かつて名指揮者だったのでした。
 
30年前のちょうどブレジネフ政権のころ、政策により、反抗分子やユダヤ人・ジプシーなどは
排斥され、職を失い、ひどい場合にはシベリア送りになったとか。
優秀な楽団員たちも、その後、音楽とは関係ない人生を送っています。
 
そこに舞い込んだのが、1枚のFAX。
パリの名門、シャトレ座で急遽、コンサートをやってくれないか、という出演依頼。
 
掃除の際中にそのFAXをたまたま見つけたアンドレイは
思わずそのFAX用紙を隠します。
思いついた計画というのは、かつての団員を再結集し、
ニセのボリショイ楽団をパリに送ろう、というもの。
 
このあたりは、まったくのコメディなんですね。
それも、この監督さんのセンスがよくて、決して下品じゃないクスクス笑いが漏れます。
 
 
イメージ 3
 
 
ロシアのどこの田舎から出てきたのか、というような風貌の元楽団員たちは
パリで珍道中を繰り広げます。
 
片道の運賃もなかった彼らですから、大都会パリで、いきなりはしゃぎ始めます。
怪しい商売を始める者もあり。
 
映画の言語は、ロシア語とフランス語と、付け焼刃の怪しいフランス語が飛び交います。
ジプシーの人たちが喋っていたのは、きっと別の言葉だろうと思います。
 
そもそも30年もブランクがあって、楽器がいきなり弾けたりするものか、
ニセの楽団員が、なぜ本当にバレないのか、
そもそも、ありえないからコメディなんですけど、
この陽気な楽団員たちにも、実は共通の辛い思い出があったのです。
 
チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲の名手、レアという女性の悲運にまつわる記憶が。
 
 
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この共通の記憶のために、冴えない楽団員たちは、奮起します。
 
 
ラスト12分は、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲の演奏だけのシーン。
この撮影だけに何週間もかけたということですから、圧巻です。
 
 
パリで売れっ子のヴァイオリン・ソリスト、アンヌ=マリー・ジャケ役のメラニー・ロランは
当初ヴァイオリンが弾けなかったそうです。
 
 
バイオリニストは何といっても、立ち姿の気品が勝負だと思います。
 
イメージ 5
 
 
演奏が進むに連れて、まとまりのなかった演奏が、30年のブランクを
取り戻していく様が、このあたりは音楽映画だな、と思いました。
 
特に、チャイコフスキーのなかでも、このヴァイオリン協奏曲は、指揮者よりも
ヴァイオリンのソロが決め手ですから、大変な役どころだったと思います。
 
演奏中、画面には、ブレジネフ政権時代の映像が挿入されます。
 
そして、アンヌ=マリー・ジャケの出生の秘密も明らかになります。
 
 
とにかく、演奏部分が圧巻です。
 
もちろん私は、よその国の民族問題について口を挟むつもりもないし、
どこの国にもそれぞれ事情があるのだろう、と思う。
でも、音楽は世界共通の言語なんですね。
 
なぜだかとても感動してしまう映画でした。
 
 
 
 
原題: Le Concert
監督: ラデュ・ミヘイレアニュ
脚本: ラデュ・ミヘイレアニュ、アラン=ミシェル・ブラン、マシュー・ロビンス
撮影: ローラン・ダイアン
音楽: アルマン・アマール
製作国: 2009年フランス映画
上映時間: 124
 
 
 

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