|
もうちょっとぼくの脳みそを捜してみよう。 図書館にいないかな? 誰もいない図書館はちょっと怖い。 本の匂いがする。 窓から差し込む光が、机を椅子を優しく照らす。 本を一冊とってみた。 ぼくの好きな恐竜の本。 ダメだ、字が多くて、読めないや。 脳みそがないって不便だな。 あ、この本。 小さい頃お母さんが寝る前にいつも読んでくれてた本だ。 うわ〜、まだあったんだ。 この本なら、絵がたくさんあるこの本なら、ぼくにも読めるかもしれない。 ページを開いてみた。 字は全然読めなかったけど、 お母さんの声が、お話が聞こえてきた。 ぼくの心に聞こえてきた。 −−−− チカ チカ チカ −−−− 頭の中に光が満ちていく。 −−−− チカ チカ チカ ーーーー どんどん光が溢れてくる。 あ、おかあさん、 ぼくの脳みそが帰ってきたよ。 帰ったら、またこの本を読んでね。 そうしたら、ぼくの脳みそは、もうどこにも行かないよ。 ぼくの脳みその元は、お母さんのお話だったんだ。 ありがとう、おかあさん。 おしまい。
|

- >
- Yahoo!サービス
- >
- Yahoo!ブログ
- >
- 練習用





