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石田さんの作品の出現率高めですが・・・今回もそうです・・・ ジャンルとしてはミステリーなんですかね・・・・?? 一応、ミステリーとしての展開もありますが、犯人がわかってのラストというよりは 犯罪を犯してしまった犯人や被害者の残された遺族達、また加害者側の近親者達が 一連の事件が終わったあと、いかに周りの人からの心無い行動や言動に苦しめられるのかという 心理を描いているといったほうが正しいかもしれません。 読むと「あれ?」と思うと思うんですが、酒鬼薔薇事件に影響されて描かれた作品 であるといえます。 でも、まぁ中身というか内容は別にその事件まるまる模写なかんじとかでは全然ありませんので!! 一応、ミステリーなんで、あんまり語りたくないんですが、 冒頭、殺人が起きてとっとと犯人がわかり、つかまってしまいます。 で、これからどうすんの??と思ってると、ここからが本番なんです!!!! ここから、突然殺人犯をだしてしまった家族の苦悩が描かれていきます。 犯人は逮捕されてしまいますが、事件は当事者にとって簡単には終わりません。 残された家族は、その後も普通に生活していかなければいけないわけですが まぁ、当然近隣の人は全部知ってるわけなので態度は冷たい・・・を通り越して 完全なる排除しなければ!!な雰囲気なんです!!! そこで、なにごともないように生きていかなければいけない苦悩・・・・ 悲惨です・・・・ほんとにここに描かれている人々は、犯人もなんでこんなことしたの?? みたいな子だし、ましてやその他の家族達はいたって普通の人間なんんですよ。 なのに、家族内から殺人犯がでたことにより、残された家族もまた殺人犯のような扱いを うけてしまうんです・・・・・ でも、実際そうなってしまうのかもしれないなぁと考えさせられました・・・ 殺人犯を育てたっていうのも変ですが、殺人を犯してしまった人の家族もやっぱり そういう感情が芽生えやすいんじゃないかとか考えそうですよね・・・・ 決してそんなことないと思うんですけどね・・・・ 近所とか微妙な知り合いとかでそういうことが起こったら自分は一体どういう行動をとるのかなぁ と考えてしまいました・・・・ 殺人起こり→犯人わかる→終わり・・・・という普通のミステリーとはちょっと 違う真理を描いたミステリー! けっこうおすすめです★ |
共感できる本
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エッセーが好きです、最近。 読みやすいし、当然長くても1個が2ページくらいなんでちょっとした時間に ちょこちょこ読むのにもよい感じです☆ ということで、今回の本はエッセーです。 酒井さんは、ベストセラーになった「負け犬の遠吠え」の著者です。 タイトルの通り、中身は外見についてのエッセーです。 何個か紹介すると、 OL ヤンキー ユニクロ スーツ パーティー 化粧 身長・・・・・・・・・・・・・などなど こんな感じのお題で、非常にするどいつっこみをされてるような文章でかかれています。 「あ〜確かに、なるほど!!!」と思うことばかりでした☆ 特に印象に残ったのものをいくつか紹介します(^^) ユニクロ・・・・長年昔の人はいかにシンプルでめだたない服装をしようとしても なかなかそのような服が簡単には手に入らず、高級で上質な海外ブランドなどで苦労して そのようなファッションを手に入れていたそうです。 しかし、この「ユニクロ」(GAPも可)が出現したことにより多くの人は手軽かつ安価に シンプルでけっこうまともな品質の衣装を手に入れられるようになったわけです。 そこで、この作者が悲しいといってることが想像できるでしょうか?? そうです!!!かつてお金と労力をおしまず手に入れた上質ブランドのシンプルテイストな 服が・・・・・残念ながらユニクロに見えてしまうんです(涙 私なんか、そんな高い服自体持ってないんで、「それ、ユニクロ?」といわれたら 間違いなくユニクロですが(笑) ユニクロ出現にこんなマイナスがあったとは・・・と感心してしまいました。 こんな感じで、さまざまな角度からかなりの辛口でv容姿について つらつらと書かれています。 そして、結局私たち人間は、いくら年をとっても結局はこの容姿をいかに保ち 他人からどう見られるのかを意識し続け、そして常に改善していくということに 死ぬまでとらわれていると書かれています。 ・・・・・どうなんでしょうかね・・・・・ この先の見えないファッションの道を死ぬまで歩き続けることに喜びを感じるのか なんてめんどくさいと思うのか・・・・皆さんはどちらでしょうか? 町を歩く人々が見える窓際のカフェあたりで読みながら 街の人のファッションチェックなんかしてみると面白いかもしれませんよ〜(笑 |
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ずっ〜〜〜〜と昔に古本屋で買った本が年末の大掃除で色々なところから でてきたので、今読んでます☆ これもその中の1冊です♪ 短編集です。全部で3作品入ってます。 どれも、マンションや一戸建て・・・・とにかく「家」という中で生きる「家族」の物語という 共通点がある話になっています。 全体的感想としては、暗い内容です。 人のあまり見たくない欲望?というかどろどろした胸のうちを描いているような感じを受けます。 なので、まぁ・・・・暗いです。 まず、1作目の「カラス」 これは、悲しい話です。たぶん、ありえる話ですね。 舞台は、バブル期に値上がり続けたマンション、郊外に作られたニュータウンに 夢をたくし購入した結果、バブルがはじけ、一気にマンション価格が下落し、夢が消えてしまった 鬱屈した人々の物語です。 郊外のご近所づきあいってやっぱり、大変なものなんですかね??? ここでは、このニュータウンに住んでいる人々全員がとにかくかつての夢破れて 鬱々してます。しかも、そのはけ口がない!!! そこへ、住人たちよりも破格に安い値段で購入し、入居してきた家族が現れます。 しかも、この家族の特に父親は、みんながいやでいやでしょうがないこの地を あえて選んで越してきたという変わり者。 当然、好奇の目にさらされます。 と、そこに奥さんが「こんなところに引っ越してくるのはいやだった」的なことを グチッているのを近所の人に聞かれてしまい、一気にうわさになります。 ここからが怖い!!!!一瞬で村八分状態!!!!! 徐々に、ストレスはたまり、やつれていく引越し者・・・ その逆に、いじめるカッコウの標的を見つけた住居者は、元気になっていく・・・・・ そして、ラストは・・・・・・・ 読んでください(笑 暗いですけど、面白かったですよ☆ 2作目は「扉を開けて」 これも、また暗かったです。子供を生まれてまもなく亡くして、そのことでいまだに 苦しんでいる夫婦の話です。この二人が住んでるマンションに自分たちの亡き息子と同じ名前の 息子をもった家族が引っ越してきたことで、微妙に保っていた二人の精神状態がくずれていく といった感じです。 3作目は「陽だまりの猫」 年の差カップル(女性;みどりさんのほうが年下)ができちゃった婚をしたがその子が流産。。。 反対を押し切っての結婚だったのでその瞬間、なんとなく二人の関係がぎくしゃく・・・・ そこから結婚生活が始まります。 で、この男のほう。幼い頃に父親を亡くし母親に育てられたからか、はっきり言って 猛烈なマザコン。母親の意見は、絶対です。 で、当然ながら愛するわが子をとられた母親は、妻のことなんか大嫌いです。 ことあるごとにいじめます(笑)で、みどりさんは、なんにもわからない間の抜けた女を演じて 日々をなんとか生き抜いています。 しかし、この姑が突然ガンに倒れます。 錯乱して、毎日母親の病床にたつ夫。ほったらかされるか、会うと八つ当たりされるかの どちらかの態度しかとらない夫に少しずつ、隠していた自分自身が内からでてこようとする・・・ そして、姑の最後を看取ったとき、二人は・・・・・・ といった内容です。まっ、暗い話嫌い!って方はだめかも。 3作品目が、なんとかラストの終わりかたが若干明るかったような気もしますが微妙ですね・・・ でも、話としてはとても面白かったですよ。 共感できるのカテゴリーにあえて入れたみましたが、共感できた!というより こういう状況に万が一自分がなった場合どういう心理状況になって どう生きていくのかなぁなんて考えてみるのもいいかなぁと 思ったりしたので、この書庫で! |
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なんとなくインパクトのあるタイトルにひかれて買ってみました☆ 正直、最初読み始めたとき苦手な文体かなと思ったんですが、読み進めていくうちに そんなこと思ったことも忘れるくらい話の中に入っていけました!! 文体は、極めて口語体・・・高校生が誰か友達にその日の学校でのできごとを愚痴ってる みたいな話し言葉で描かれています。 サブタイトルが全部ついてたので、目次見たときには短編集かと一瞬思いましたが 全部同じ世界の話で、長編小説です。 でも、主人公が2人存在してます。最初の話にでてくるのが木島という男の子 で、次の作品で主人公なのは、村田という女の子。 そのあとの話は、二人が出会って・・・という話なので木島も村田もでてきます。 とにかく、でてくる登場人物の作りこみがすごいと思いました。 ホントにいるような気になってくるんですよ。なんというか、小説の主人公っぽいどことなく 漂ううそ臭い感じがあんまりないのかな・・・・ ジャンルとしては、恋愛要素も要所要所でてくるんですけど、う〜ん、この話を単に 恋愛モノです!といってよいものかというと違うと思います。 青春モノな要素もありますね。主人公・高校生ですし。 二人とも、けっこうヘビーな家庭環境なんです。 木島は、両親が離婚してるし村田は家族仲が最悪で、家の中に居場所がなくて いつも唯一心を許せる叔父のところにばかりいってますし・・・ でも、村田は最初こそ癇癪もちみたいな感じだったのに成長するにつれて クールな感じ?でもそれでいてまっすぐで率直な性格・・・・うまく言い表せませんが そういう何か達観した子になってまして、そこに木島が絵師として興味を抱き始めてから 二人の奇妙な関係が始まるんです!!! この高校生の二人の感情の波がすごくリアルに伝わってきて 共感?というか夢中になって読めました☆ なんだろう、同じ同級生にでもなった気分で読んでました(笑 絵の話もずいぶんでてくる・・・というか絵というツールが物語の中で非常に 重要になってくる話なので、絵描かれる方にも読んでみてほしいかなぁと思う作品です! |



