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民俗学者・大月隆寛氏が、産経新聞の連続コラム『断』に【にわか反米の不自然】と題する文章を寄せていた。私は大月氏のようなわざとらしい文体が嫌いである。大月氏がこのブログを見ることはないだろうが、例によって、架空の会話を試みる。
【にわか反米の不自然】(SannkeiWEB8月17日配信より)
大月: 参院選で大勝してしまった民主党、さっそく試されています。小沢代表がシーファー駐日米国大使と会見。まあ、向こうさんにしたら値踏みをしているわけで、間違ったら今後政権交代、なんてこともないではないかもだし。
うしどし: 何が「間違ったら今後政権交代、なんてこともないではないかもだし」だよ。女子高生かッ!
大月: でも、忘れちゃいけない。アメリカから見た小沢一郎とは、かつての竹下経世会の「影のフィクサー」であり、当時は尻尾を振って忠誠を誓っていた「元・親米ポチ」な御仁。原爆二発も食らわせたのにいつの間にやら復興しちまったけったいな敗戦国に巣くう土着系ボスの一匹、です。
うしどし: アメリカ政府から見た小沢一郎なのか、アメリカ議会から見た小沢一郎なのか、アメリカ国民から見た小沢一郎なのか、ハッキリしろ。自民党時代の小沢氏は「影のフィクサー」どころか、豪腕幹部として表舞台に立っていた。自民党を単純な親米政党と思っている大月氏のおめでたさは大目に見てやるが、「親米ポチ」とか「原爆を二発も食らわせたのにいつの間にやら復興しちまったけったいな敗戦国」というような表現には虫酸(むしず)が走る。
大月: それがどういう経緯でいま、野党第一党の党首になってるのか、そのへんをどう見てるのかは知りませんが、しかし、ひとつ確実にバレてそうなことは、「反米」という身ぶりの身についてなさ、これです。それは何も彼に限ったことでもなく、昨今「反米」を標榜する日本人の多くに共通する属性ですが、それはまた、われわれの親や先輩たちが達成してきた「豊かさ」がどのような歴史的、社会的条件の下で可能になったのかについて、どれだけ自前の言葉で静かに認識し、考え抜こうとせぬまま生きてきたのか、その無残な生きた証拠でもあります。
うしどし: 知らなければ黙っていろ。小沢氏は「反米」主義者ではない。アメリカの暴走気味の軍事政策に異を唱えているだけである。「反米」を標榜する日本人の多くが、今日の日本の豊かさがいかにして可能だったかということは、それなりに考えてきたと思う。有能な政治家である小沢氏がそんなことも考えないはずがないじゃないか。私は、大月氏のような知ったかぶりの説教好きが大嫌いなのだよ。
大月: 事実として自衛隊、とりわけ空自や海自は編成からしてアメリカの極東戦略と対応している。ほらみろ属国じゃないか、とまたいきなり目くじら立てる向きもおありでしょうが、でも、何か忘れちゃいませんか? 「核の傘」があってこその自衛隊、ってことを。少なくとも、あの北朝鮮もこの中国も、そう思ってこっちを眺めているはず。だとすると…あれ、小沢さんって、もしかしたらホンネは改憲賛成、核武装推進、なんでしょうか。
うしどし: 自衛隊がアメリカのアジア戦略に対応していること、日本がアメリカの枠組みに取り込まれていること、アメリカの「核の傘」を必要としていること、…そんなことはうしどしにもわかるさ。それが日本が置かれた現実かもしれないが、だからといって、日本がアメリカの言いなりになる必要などないのだ。北朝鮮や中国が、アメリカの「核の傘」をどの程度意識しているのかはわからない。だが、日本がアメリカの「核の傘」に守られているから、彼らが日本を攻撃しないという言い草は当たっていないと思う。ある国が他国を攻撃するにはそれなりの深刻な対立、事情があるものだ。小沢氏は、日米同盟に反対ではないし、憲法9条に国連協力軍をつけ加えることを主張している改憲論者である。彼は、アメリカの独断による戦争には批判的だが、国連決議によるアメリカの軍事行動には賛成している。そんなこと、昔からわかっていることだ。わかっていないのは大月氏、あんただけだよ
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BS マンガ夜話の大月 隆寛は毒にも薬にもならない進行の上手な人という印象でしたが、『【コラム・断】にわか反米の不自然 』の内容は酷いものですね。こんなに軽い人だとは思いませんでした。
この記事をみたら自称民俗学者として恥ずかしく思うでしょうね。
因みにBS マンガ夜話の司会は降ろされたようですが・・・。
2007/8/21(火) 午前 0:36
他の大月隆寛のコラムも読みましたが
ほとんど内容がありませんでしたのでビックリしました。
その他人のコラムを架空の会話に料理して魅せるのですから
仏陀のようにサンの読解力は相変わらず凄いと感じてしまいました。
2007/8/21(火) 午前 0:46
higasitoyokazuさんへ。大月さん、もう少し品のある記事を書けないのでしょうかねえ。新聞のコラムだからわざと軽い文体にしているのかもしれませんが、少し読者をなめているような気がするので、つい意地悪をしてしまいます。
私のブログについての好意的コメントには恐縮しつつ、感謝しています。
2007/8/22(水) 午後 0:05
大月さんって、あの大月さんなんだねぇ、これ。うっへぇ〜〜〜。
漫画の話しかしない人だと思ってたよ〜。
2007/8/28(火) 午後 7:21
けいよいさんへ。大月さんは漫画の話をしていればいいのにね。
2007/8/29(水) 午後 5:42