どうせあまのじゃくですよ〜。

花のいろは うつりにけりな いたづらに 我が身よにふる ながめせしまに … 小野小町

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軍事オタクの勘違い

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本年の2月末で産経新聞のコラム【断】は中止となり、その二番煎じとして、不定期掲載のコラム【断層】が登場した。今のところ執筆者は、呉智英、宮崎哲弥、大月隆寛、潮匡人などの各氏であるが、どうも人気が出ないまま中断しそうな感じがする。そんなことはさて置き、4月16日の【断層】は、元自衛官で評論家の潮匡人氏の“政府高官のための教科書”という記事を載せていた。以下は潮氏と私(うしどし)の架空の会話である。

潮:    北ミサイル「発射」誤情報に振り回された先々週末。5日付各紙朝刊には「防衛省、情報伝達ミス」(朝日)、「空自担当官が勘違い」(毎日)などの見出しが躍った。なかでも、毎日社説は「『勘違い』ではすまない」と題して「お粗末というだけではすまない」と酷評した。

うしどし: 北朝鮮が日本にミサイルを撃ち込む可能性はゼロだと思っていたから、私はまったくミサイル騒動には関心がなかった。したがって、誤情報に振り回されることもなかった。

潮:    だが、弾道ミサイルに関する勘違いを責めるなら、むしろ先の「政府高官発言」だろう。「鉄砲を撃ってきたのを鉄砲で撃っても当たらない。ミサイルを撃ってきたら当たるわけがない」とした発言だ。本当に「当たるわけがない」なら、政府は何のために、自衛隊の迎撃部隊を展開させたのか。税金の無駄遣いではないか。

うしどし: ミスをした自衛官が皆からいじめられないことを願う。人間は緊張すると間違いを犯しやすいものだ。間の抜けた政府高官の発言などを今さら怒ってもしかたがないが、潮氏の「本当に当たるわけがないなら、政府は何のために、自衛隊の迎撃部隊を展開させたのか。税金の無駄遣いではないか」という指摘はそのとおりだと思う。

潮:    先月、鴻池官房副長官は国会で「ピストルの弾同士が当たるのは、なかなか難しい」と答弁した。中曽根外相も「難しいのは事実だ」と述べた。もし本当に「難しい」のなら、巨額な国費を投入して防衛網を整備するのは国家的な背任に当たる。

うしどし: ミサイルをミサイルで迎撃することは困難だが、迎撃網を整備することが国防上どうしても必要だ、と政府が判断したとすれば、べつに背任にはならないと思う。税金がもったいないとは感じるけれど。

潮:    彼らは最新の迎撃技術をまるで理解していない。鉄砲に例えるなど、恥ずかしい「勘違い」である。それこそ「お粗末というだけではすまない」。

うしどし: 私は別に恥ずかしく感じないけれど。ミサイルをミサイルで撃ち落すことと、ピストルの弾をピストルの弾で撃ち落すことは原理的に同じと思うけれどなあ。

潮:    迎撃ミサイル部隊とミサイル防衛の統合任務部隊指揮官の配置任務を歴任し、実際にテポドンの航跡を追尾した唯一の専門家は田母神俊男前空幕長である。果たして『自衛隊はどこまで強いのか』(講談社+α新書)。そう題した新刊の著者こそ田母神氏。政府高官には必読の教科書といえよう。

うしどし: あなたは田母神氏の何なのさ。田母神氏が実施に発射されたテポドンを撃ち落したわけでもないのだから、そこまでヨイショと持ち上げることはないと思う。今どきこれほどのゴマすり文章は珍しい。読んでいるこちらが恥ずかしい。あっそうか。『自衛隊はどこまで強いか』は、潮氏も著者なのか。それなら納得。

潮:    ど素人が専門家を統制しながら、北を利する暴言を吐く。この国の「文民」は大きな「勘違い」の上に居直っている。

うしどし: 潮氏は、政治家を軍事のど素人と思っているわけだ。それなら、北を利するどころか、アメリカをはじめとする国際社会から孤立するかもしれない核武装論を吐く田母神氏(潮氏もたぶんそうだろう)こそ政治のど素人の暴言ともいえるのじゃないか。潮氏は「文民統制」を勘違いし、戦闘と戦争の区別もつかないでいる。戦争は、軍事オタクが考えるほど生易しいものではないと思う。

閉じる コメント(13)

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政治的立場がどのようであろうと、かつて戦争にかりだされ、本当に危ない所を経験した軍人ほど、戦争には反対するものではないかと思います。今、大人自体が戦争を知らず、戦争に至る過程についても無頓着な風に見えます。

2009/4/16(木) 午後 8:19 虎皮のマリー

marieさんへ…実際に戦争を体験し、ひどい目にあった人は、たいてい戦争に反対しますね。いい年をこいて勇ましいことを言う人は、きっと戦争中にいい目をしたか、なんの苦労もしなかった人でしょう。戦争がかっこいいものだなんてとんでもない幻想だと思います。

2009/4/16(木) 午後 8:32 うしどし

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私も基本的に軍縮派なのですが最近は一周回って軍拡派になって来ました。第一次、第二次世界大戦の時の日本のように何かの拍子に急に軍拡された時の事を考えると普段からコツコツ軍拡した方がいいのかも?と思った次第です。
特に今回の北朝鮮ミサイル騒動時の一部の政治家の「近代兵器に関する知識の無さ」を知ったらなおそう思いました。日本は戦争しないから軍事の知識は要らないってのは何時まで通用するのでしょうかねぇ。

2009/4/16(木) 午後 9:35 [ wakopuro ]

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政治家全てが本当に近代兵器に関する知識が無いかどうか、疑わしいと思います。政党は、軍事部門の専門家をつけていると思いますよ。保守であれ革新であれ。エネルギーに乏しい日本が軍拡することこそ、自滅行為で、どこぞの軍事独裁国家のようになるのは目に見えてます。

私の知る限り、戦争経験者で戦争賛美する人というのは、一番しんどい部分を経験せず、階級がそこそこあって、無傷で帰ってきた人です。超エリートでも、戦争の裏も表も知っており、命の危険に何度もさらされた人は、戦争について多く語ろうとはしませんが、決して戦争賛美などしません。本当の戦争経験者ほど、戦争がいかに残酷で非道なものか知っているので、語りたくとも語れないのではないかと思います。良心のある人ほど、そういう向きがあるように思えます。

2009/4/17(金) 午前 10:04 虎皮のマリー

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marieさん、全くその通りだと私も考えています。だからこそ「一周回って」と付け加えました。山本七平著書を初め数々の歴史考察書を読みましたし、私の好きなカート・ヴォネガットも反戦派です。
法律無視利益最優先の企業や、一度決定した政策を改める事はとんでもない恥と考えれる役人などを見ますと現在の日本人と世界大戦中の日本人ではそこまで劇的な精神的変化は無いと私は考えています。
だからこそ自衛隊では無く「日本軍」を正式に定め、平和な今こそ国民全員で「軍隊」の在り方、持ち方を考えるべきだと思った次第です。
「火が無いから火事が起きない」ではなく「火の危険性を熟知し、最新の注意を払うから火事を起こさない」っといった考えです。

2009/4/17(金) 午後 3:43 [ wakopuro ]

wakopuroさんへ…軍拡に向かうと歯止めがなくなるように思います。軍事の知識というのは軍隊・兵器についての知識だけを指すのではなく、政治・外交なども含む総合的な知識ではないでしょうか。私は自衛隊を否定する気はないですし、憲法に違反しているから解体せよなんて野暮は言いません。実際にどこかの軍隊が攻めてきて私や私の周囲の人間を殺傷しようとすれば、私は可能な限り戦いますよ。でもね、北朝鮮をはじめ、わが国の一部の跳ね返り政治家や元将軍・空威張りマスコミ人士などが信じている「強い軍隊があれば自国が安全で、他国に対して威張れる」という考えは、ちょっと安易ではないかと思います。

2009/4/17(金) 午後 7:42 うしどし

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「日本軍」を作る作らない以前のことが日本にはあると思います。最近、ドイツや北欧の歴史について書かれた本を読んだのですが、何か根本的な違いがあると思いました。
私もうしどしさんのコメにある「強い軍隊があれば自国が安全で、他国に対して威張れる」というのは安易で稚拙だと思います。そういう考え方が主流を占めている以上、もしその方向に進めば同じことを繰り返すだけだろう、と思います。
「憲法に違反しているから解体せよ」・・私もそういう野暮なことは言いませんw。それでも自分は護憲派だと思っていますが、一般的に護憲派の人達も、なぜ9条なのか、原因をよく知らずなんとなく護憲派の人が意外に多いのではないでしょうか?

2009/4/18(土) 午前 9:53 虎皮のマリー

marieさんへ…仮の話ですが、憲法9条の改正案(むろん、他国と戦争し易くなるという改正案です)が国会で可決され、国民投票が行なわれたとしても、否決されると思います。個々の国民には私のような愚か者もいますが、集合体としての日本国民はそれほど愚かじゃないと思います。本当は、9条を支持するか否かを国民投票にかければ、この問題はすっきりするのでしょうけれど…。

2009/4/18(土) 午前 10:26 うしどし

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私は、発射当日、浅草にいましたが、花見客でにぎわってましたよ。「ミサイルもう飛んだ?」みたいな感じです。99%の国民が、こないと思ってますからね。政府も、「万万が一」とか言うわりには、もし来ちゃったらどうすべきか、なんて話は国民に一切ないですからね。私がよくいく市ヶ谷の古書店の主人が、当日マスコミが来て、「怖くないですか?」なんてアホな質問をしたそうです。主人が「ぜんぜん」と答えたら、「じゃ、住民の問題意識はどうですか」なんて訊くから、「誰も話題にしてないよ」と言うと、残念そうだったそうです (^_^;)。

2009/4/20(月) 午後 11:42 och**obor*maru

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「近くに防衛省内部が見られる高層ビルありますか」なんて訊くから、そんな簡単に見られるようなら防衛にならんだろう、と答えたのだそうです。戦前は、市ヶ谷の高台に陸軍幼年学校があったんだと教えてやると、「高台にあるんですか?」なんて訊くから、「軍事施設が谷底にあってどーすんの」と答えたら、なんて街ですか、と質問するので、「原町」と答えたら、「はらまち、って何て書くんですか?」というので、とうとう頭にきて「原っぱの“原”!」と怒ったら、そそくさ出て行ったそうです。政治家もさることながら、マスコミの劣化は著しいようですね(^_^;)。

2009/4/20(月) 午後 11:44 och**obor*maru

NANAMIさんへ…市谷の書店のご主人の感覚が一番まともだと思います。書店のご主人に質問したマスコミの人たちには気の毒な言い方になりますが、間抜けもいいところです。愚かな報道の積み重ねがどんな結果を招くかを考えたことがないのでしょうね。
口先だけで勇ましいことを言っている人たちの大半は、肝が据わらない視野狭窄の世間知らずだと思います。

2009/4/21(火) 午後 1:43 うしどし

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下手に孤立を恐れていると、いつしかそのまま孤独になる。人それを「己に負ける」という

軍事に興味も無いものが偉そうに。朝鮮人民軍は創設以来単にあるだけで、全く成果を残していない、世界一無意味で平和な軍隊。人民解放軍や韓国軍は「殺戮」をしただけで、全く戦争をしていない。

2009/11/2(月) 午前 6:14 [ IB ]

IBさんへ…あなたは博学なのですね。でもあなたの文章は立派すぎて、普通の知識しかない私にはよく理解できないのですよ。「…偉そうに」というのは、誰のことなのですか?
わたしは北朝鮮や中国のファンじゃないから別にそれらの国の軍隊についてわざわざ教えていただかなくても結構です。

2009/11/2(月) 午後 5:25 うしどし


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