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古い洋画を貸しビデオ店で探し、鑑賞するのが病みつきになっている。 昨今では『ガンヒルの決斗』『西部の王者』『天国の門』を相次いで観た。 いずれも古いながらも力作で見応えがあり、 つい先日は『ダンス・ウイズ・ウルブス』を借り出してきた。 19世紀後半の西部を舞台にした作品を観たくなったからだ。 この西部劇映画は、ぼくの好きな男優の一人、 ケヴィン・コスナーが主演だけでなく、製作・監督も兼ねている。 1991年の本邦公開では大きな話題を集めており、 ぼくもどこかの映画館で観た覚えがある。 しかし今回、再見して認識を改めてしまった。 以前はたいして問題意識もなく、面白い程度であったけれど、 映画史上でも実に意義深い作品になっているではないか。 物語は米国北軍の中尉である主人公(コスナー)が部隊を離れ、 荒野の砦に単身駐屯するところから始まる。 敵襲と孤独に耐えながらの日々を送るうち、 比較的近くに住みつくインディアンのスー族と接近するようになる。 傷を負ったスー族の女(実は白人)を助けたのがきっかけだ。 その後のことは端折るが、映写1時間余りの間、 この中尉とスー族幹部らとの、まだるっこしいほどの交流に費やされる。 そこで一貫しているのは、インディアンへの敵視ではなくて、 温かい理解が深められていくことだ。 やがてバッファロー(野牛)の大群が大地を轟かせて疾走したり、 その一部が惨殺され野ざらしになっているところが映し出される。 白人がその角や皮をさらっていったのだ。 さらに、北軍がスー族の野営地を襲うにいたる。 その衝撃に立ち向かう一員に、白人の中尉も加わっている。 こうして予想外の展開をみせるわけだが、最後は雪降るなか、 愛し合う男女だけが山中に去っていくところで幕となる。 この男女はモト中尉と彼に助けられたモト白人女だ。 題名の「ダンス・ウイズ・ウルブス」の意味は、 主人公の白人が狼に慕われているのを目撃したインディアンが命名したもの。 そのほか、「踊る鳥」「拳を握って立つ女」「風になびく髪」などという 愛称がインディアンたちに付けられており、そこがまた微笑ましい。 ともかく、物語の展開を通して一貫しているのは、 先住民インディアンに対する温かいまなざしであり、 それに反して侵略者である白人ヘの敵視や蔑視である。 これぞこの映画が謳いあげようとしているテーマだろう。 はるか以前、ぼくがこの映画を観たとき、 あまり感得できなかったところでもある。 因みに90年代になると、西部劇映画はすでに稀有であった。 50年代まで盛んだった西部劇、 すなわち白人同士の決闘や先住民虐殺なんぞというドラマは、 諸事情から影をひそめたのだった。 それもほとぼりが冷めたころに世に出てきたのが、この映画だろう。 それだけに注目されたのか、映画作りとしても秀逸だからか、 この異色西部劇は、アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞の 数々の部門で大賞を得たのだった。 わが国ではキネマ旬報賞の第1位に推されてもいる。 蛇足だが、ケヴィン・コスナーはこれより以前、 『フィールド・オブ・ドリームズ』という野球を主題にした作品や、 その後に『メッセージ・イン・ア・ボトル』にも主演している。 いずれも実直かつ律儀な容貌で胸打つものがあった。 この俳優はアメリカ・インディアンの血が入っているというのも興味深い。 |

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ケヴィン・コスナーのラフな写真、どこで撮ったのかな?
男でも惚れ惚れするね。
ところで、かつてテレビで対談した女性ジャズシンガーが、赤くなったり相手の顔をまともに見れなかったり、メロメロになってしまってインタビューにならなかったのを思い出しました。
ケヴィン・コスナーも、自分が引き起こした事態をどうフォローするか戸惑っていましたが、女性というものの一面を勉強させられたひとコマでした。
2009/8/13(木) 午前 1:07 [ 門外漢 ]
門外漢さん いやぁ、珍しい貴重な場面をお知らせいただきました。
ジャズの人か何か知りませんが、イイ男の前でメロメロになったり、硬直したりってことがあるんですね。
ケヴィン・コスナーならばそんな魔力があるみたい。
2009/8/13(木) 午後 0:29 [ eiji ]