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先日、当プログに『内海桂子師匠がラジオに』との話を投稿したところ、 数日後、古い友人が電話してきた。 「あの番組に君も出たことは、触れていなかったじゃないか」と言う。 そんなこと、よくぞ憶えていたものと驚いた。 「わざわざ書くまでもなかったので」と応えておいたが、 後で考えると、何か隠し事をしているようにも思えた。 確かに十数年前、ぼくはこの番組に出たことがあった。 その頃、自著本である『六本木ジャズ物語』が二玄社から出版された。 ありがたいことに同著がマスコミに取り上げられ、その余波からか、 TBSラジオの『ゆうゆうワイド』の番組担当者から電話をもらい、 「大沢悠里さんにその本の話をしてください」とのこと。 願ってもないことなので、即刻応じたのは言うまでもない。 出演の日取りがすぐに伝えられ、当日、TBSのハイヤーが我が家にやってきた。 早朝、お迎えにきてくれたのだ。 赤坂にあるTBS本館に着くと、何階かにあるスタジオに呼ばれた。 そこで司会者である大沢悠里さんと対面したわけだが、 まず「朝食を一緒しませんか」と声をかけられた。 番組開始前に館内の食堂で朝食を摂るのが習わしのようで、嬉しいお誘いだ。 さて、本番に入った。 まったくリハーサルなんぞなく、すぐに生放送というわけ。 悠里さんの巧みな話術に乗せられ、この本の内容や自分のことを話した。 そのうち、同番組の定期的出演者である評論家の秋山ちえ子さんが顔を出し、 「クルマの中で聴いたけど、出だしの音楽が素敵だったわ」とニコヤカ。 番組のスタートにはベニー・グッドマンの「レッツ・ダンス」を流したわけで、 心地良いそのリズムを聴いていたのだった。 番組の半ば、毒蝮三太夫さんの『ミュージック・プレゼント』に移ったとき、 通称マムちゃん「英ちゃん、良かったね」と呼びかけてくれたのにもびっくり。 とかなんかで、アッという間に番組の収録が終わった。 さて、その自著本の内容は、六本木にあった『バードランド』というクラブが舞台で、 そこで定期演奏していたのは、戦後間もなく世に出た著名なジャズマン。 その人たちに焦点を当てて描いたもので、同店の発展ぶりも添えた。 なかには、今は亡き松本英彦さん、鈴木章治さん、世良譲さんも登場している。 また、バードランドはその後、赤坂に移転し、営業を続けている。 下の画像は、その本の表紙で、柳原良平さんが描いてくれた。 |

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刊行後すぐ私も『六本木ジャズ物語』を読ませていただきましたが、著者自身が直接関わった場面がふんだんに出てきて当時のジャズ面の息遣いまで伝わってくるようでした。
戦後奔流のように流れ込んできたアメリカ文化の一番上等の部分のひとつがジャズだったんだなあー、と改めて納得させられます。
私は特に音楽に詳しいというような人間ではありませんが、でもジャズ的な何かが自分の感覚といいますか体の奥深くに沈殿していて何かの拍子に無意識裡にそれに動かされているのを感じることが少なくありません。
たぶん終戦直後に育ち盛りを過ごした人には、同じような感覚をもっている方も少なくないのではないでしょうか。
御著は名著です。
いまは絶版になっているようですが、どこかの出版社から文庫化されないでしょうかね。
知恵熱おやじ
2012/2/15(水) 午後 5:32 [ asa*ka* ]
知恵熱おやじさん くすぐったくも嬉しいコメント、ありがとうございます。
プログにこんな記事まで書くのはどうかなと逡巡もしましたが、
なんだか胸を撫で下ろした感じです。
「文庫化」なんて発想はまったくありませんでしたが、同著に登場するジャズプレーヤーのためにも、それが実現したら喜ばしいことでしょう。
ただし、同著をネット検索すると、古本ではありますが、低廉な値段でアマゾン社などで買い求められます。
2012/2/16(木) 午前 11:05 [ eiji ]