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頭記のコンサートが先日、東京・中野ゼロホールで催された。 特異のシンガーソング・ライターである中村ブンが主催するコンサートには何度か足を運び、 いつも感動と好感を覚えている。 とりわけ今回は、同氏が生み出した「ぽけ経」(老いの応援歌)なるCDと単行本の発売を記念しているので、 いっそう関心が高まる。 幕が開けると、舞台中央にギターを抱えて座り、歌いだすのがブン・スタイル。 説得力のあるおしゃべりを交えつつ、自作自演の歌を披露するわけだが、 今回のテーマは「ぼけ経」だ。 それを聴いていると、「ぼけ経」の中身や狙いが浮かび上がってくる。 要するに、年配者やご老人への応援歌のようなもので、 そこに作者一流のペーソスとユーモアが込められている。 前記単行本の第一章から引用すると、こうなっている。 ♪年をとったら 出しゃばりましょう 憎まれ口も 叩きましょう 人の悪口 言いましょう グチも言いましょ 泣いて笑って ストレス貯めずに 金貯めて 自分にやさしく 生きましょう そして、各章の結びは以下のとおり。 ♪ポケなきゃソンよ ボケなきゃソンよ しらばっくれてボケたふり おかしさを込めての老人への応援歌か讃歌と言えるだろうか。 仏教流にはお経のようなもので、歌ったり、聴いたりすると、元気が出てくる。 これを「母敬経」とも表現されていることから、老いた母への励ましも込められているようだ。 還暦を超えた作者が自分自身への励ましとも察しられる。 ともあれ、そんな主題を掲げたこのコンサートでは、 会場をいっぱいにした老若男女の観衆の心を和やかにしたに違いない。 さらに、素敵なゲストの出演が用意されていた。 誰もが耳に親しい歌手の天地総子で、舞台に登場すると、かぐわしい雰囲気を醸し出す。 トークもお上手なら、次々に聴かせてくれる歌は馴染み深い。 2千曲以上ものコマーシャルソングをラジオやテレビで流したそうなので、 それらのダイジェストを耳にすると、良き時代が蘇ってくる。 しかもこの歌手、声も容姿も若々しく、びっくりするほど。 とうに[ぼけ経]の効能が表れているのだろうか。 同嬢も還暦をとっくに過ぎているそうだ。 そのほか演奏家たちもバラエティーに富み、[ブン祭り」を巧みに盛り上げてくれた。
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当日の模様が手に取るように伝わってきました。
ぼくも写真などバチバチ撮ったのですが、写メだったものでことごとく失敗、無念の思いをしていました。
だけど、栗田さんのブログで的確にレポートしていただいたので一安心。よかったです。
2012/10/6(土) 午後 8:08 [ tadaox ]
ありがとうございます。
先生の文にいつも励まされており、また次回をやろうという、
勇気を頂いています。この不景気の中で、コンサートをやり続ける
事の出来る幸せ。私をずーっと応援してくださっているATさんは、自分の作った歌を歌って、こんなに真剣に皆さんに応援してもらってる中村ブンという人は、なんて幸せなんだろうと、今日も思ったという
電話を頂きました。今度は昼間やって、立ち見が出るくらい頑張ります。トニカク先生、ありがとうございました。中村ブン。
2012/10/7(日) 午前 0:53 [ 中村ブン ]
TADAOXさん 楽しいコンサートでしたね。
お客さんをこんなに盛り上げてくれる集いは、そんなに多くないでしょう。
貴兄もカメラのシャッターを何度も切っていたので、その出来映えも楽しみでしたが、残念なことでしたね。
ぼくらはまだまだ若いほうですが、せいぜい[ぼけ経]を唱えて、なおも前進したいものです。
2012/10/7(日) 午前 10:25 [ eiji ]
中村ブンさん おやまあ、当ブログの主人公自らのコメントをいただいたなんて!
びっくりし、感激もしましたが、ともかく「ありがとさん」です。
このたび出版された「ぼけ経 老いの応援歌」というご本も読ませていただきましたが、まずはその巧みで深みのある文章に感嘆しました。
中身が濃いのは言うまでもありません。
それにコンサートでもCDでも自著本でも、常にお客さん=人々へ感動をもたらすブンさんの心と才能に感嘆するばかりです。
次の機会、また楽しみにします。
2012/10/7(日) 午前 10:39 [ eiji ]