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大阪での大相撲春場所は、予想どおりと言っては口はばったいが、
横綱・白鵬の全勝優勝で幕を閉じた。
この全勝優勝は、同力士にとって9回目で、双葉山と大鵬の歴史的な記録を抜いた。
モンゴル人でありながら、いかに偉大な横綱であるかの証左でもある。
同時に白鵬は優勝の表彰で土俵に上がってから、「みなさんで……」との音頭取りで、
さる1月に逝去した歴史的横綱・大鵬へ黙祷を捧げた。
テレビで観ていたこの瞬間、ぼくは涙が溢れそうになった。
相撲道に精進してきた異国の青年が、そんな演出までしてくれたからだ。
ともあれ、まだ27歳のこの横綱、さらに記録を伸ばしそうである。
横綱以下の役力士のなかで、まだ2番目に若いだけに。
それにしてもこの横綱、とりわけ今場所は磐石の強さを維持した。
他の大関以下が不甲斐ないと言ってしまえば、それまでだが……。
大関の琴欧州は途中休場したし、同じく鶴竜と琴奨菊は7敗を喫したし、
関脇陣も不甲斐なかった。
ぼくの好みの小結、安美錦は9敗を喫し、前頭への陥落も必至だろう。
前頭二枚目の若手・千代大龍は横綱・日馬富士を倒したものの、途中休場。
同二枚目の妙義龍は、辛うじて勝ち越したが、期待に応えられたかどうか。
そんななかで、関脇の豪栄道が着実に10勝を上げたので、昇格の道が開けたか。
敢えて期待の星を挙げるとすれば、前頭七枚目の隠岐の海だろうか。
今場所、11勝を上げたわけで、人気度も高いようだし、相撲っぷりも心地良いからだ。
そんななか、十両まで落ちた元・大関の雅山が遂に引退を表明した。
35歳ともなれば、やむを得ないだろうが、よくぞ耐え抜いたものだ。
他方、これまた高齢34歳の安美錦は、残念ながら小結の地位を保てそうにないが、
今秋、めでたく結婚するそうで、ある種の感激を覚える。
そんななか、幕内では最高齢の旭天鵬も良く頑張ったが、7勝を上げたのがやっと。
数場所前、涙の優勝を遂げたわけだが、もっと土俵に上がり続けられるだろうか。
とかなんとか、雑感にも似た感想が湧き出てくるが、
大相撲にも人間臭さを感じさせるところに、ぼくは惹かれ続けることだろう。
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白鵬の静かな思慮深さとその内面で燃えるものの熱量の高さには、いつの場所も圧倒されますね。










この若さで、現代的大相撲への転換点となった大鵬関の相撲の真の価値を知り抜いていて、千秋楽に観客とともにあの黙祷を捧げた白鵬の巨きさに改めて感謝しました。
この人が日本の大相撲界にいてくれて本当によかった。
こういう精神的な支柱になる人物がもしいなかったとしたら、日本の大相撲はどうなっていたか。考えてみるだけで空恐ろしい。
ここ数年次々に噴出してきた八百長問題や暴力問題、そして弱い大関だらけの水っぽい番付・・・で相撲はもっと多くの人たちに見放されていたかもしれない。
私も含めて日本だけではなく世界の相撲大好き人間に代わって、改めて白鵬関に御礼を申し上げます。ありがとう!
2013/3/26(火) 午前 3:40 [ asa*ka* ]
素直にまったくその通りだと賛同しますし、その慧眼に感嘆しました。
白鵬関はそれを体現しているように思えてなりません。
決して贔屓の引き倒しではなく、小生はこの横綱を冷ややかに眺めているほうですが、場所を追うごとに心が熱くなっていくのを感じます。
この強靭な精神力と飛び抜けた体力を有する横綱の存在は、直接的にも間接的にも現代の大相撲を牽引しているに違いありませんよね。
それには未だしの観が拭いきれませんが、望みは捨てたくありません。
2013/3/26(火) 午後 2:47 [ eiji ]