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この「クルマ遍歴」は長く続いたけれど、今回で終わりにしたい。
『フォレスター』で苦労していた頃、頭に浮かんだのがトヨタの『オーパ』だ。
自動車評論家・徳大寺有恒の著作でこの車集を知ったわけで、
かなり個性的であることが強調されていた。
ただ、それまでにトヨタ車を使ったことはなく、手の出しようがなかった。
ところが、ふとしたご縁でトヨタのディーラーと接触があり、
「オーパに興味があるんですが」と伝えてみた。
すると、「それなら出物があります」と言うので、「どれどれ?」と乗り出した。
ただし、その当時、トヨタはオーパの製造を止めていた。
そのせいか、2年落ちかで、売り値は比較的安い。
それだけ余計に心が動き、早速見せてもらうと、やはり個性的だ。
ペチャッと潰れたような感じもするが、他のクルマに追従するのではなく、
我が道を行くといった感じに魅かれた。
薄いグレイ一色で、それ自体は地味だが、面と向かうと、小柄な車体に微笑みたくなる。
そんなわけで、いっぺんに気に入ってしまい、すぐに手を打った。
むろん、オートマチックで、ハンドルシフトでもある。
カーナビも付いており、その働きは忠実だ。
高齢者に差し掛かっている自分には、その車体や機能がお似合いと思えた。
だが、この車種、トヨタでは「絶版」で、今後、減りこそつれ増えることはない。
それがかえって自己満足を満たすような気もした。
さて、納車されてからは、藤沢市の自宅に置きっぱなしの日が多い。
せいぜい出掛けても、近所のスーパーへの買い物に使うのが主。
つまり、ほんのちょっと走る程度だ。
むろん、好きな海へ行くこともあるが、遠方へドライブするわけではない。
そうした道中、時折、同じ車種に出合うことがある。
そんなとき、相手のドライバーと目が合ったりすると、互いに恥ずかしそうに目をそらす。
ともかく、どこへ行こうとも、性能的にまったく衰えることなく、
かれこれ10年近く忠実な足になってくれている。
近くにトヨタの修理工場もあり、問題があれば、そこですぐに修復してくれるし、
車検整備でも近くて便利だ。
ともあれ、これまでに17台ほどのクルマを乗り継いできたが、
このオーパが最後の愛車になるかもしれないと思う昨今である。
(おわり)
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最後のクルマがオ―パですか。(まだ、最後とは限りませんが・・・・)なんともドラマチックですね。









考古学にオーパーツ(そこにあるはずのない遺物)という呼称があり、そこから発想したものかと思いましたが、調べてみたら違うようです。
Opa(オーパ). ポルトガル語で「驚き」を表す感嘆詞に由来した言葉.
英語の「AURA( .... 開発コンセプトで ある、「才(優れた環境・安全性能を有する才能)」と「彩(上質感あふれる彩り)」を意味 する言葉とも関係しているようで、どちらにせよいろいろ空想させてくれるクルマですね。
大事に乗ってください。連載ご苦労様でした。楽しませていただきました。
2013/4/7(日) 午前 9:41 [ tadaox ]
TADAOXさん
長く続いた駄文をお読みいただき感謝します。







実は、これにはネタ本がありまして、それを縮めて転載したわけです。
このブログを始める前、つまり仕事がなくなった折にヒマに任せて書いた文章があり、それを下敷きにしたのでした。
「オーパ」の語源も面白いですね。
文中でも触れましたが、開高健の小説(?)か何かで「オーパ!」というのがあり、中身はブラジル(ポルトガル語圏)で巨魚を釣り上げたとき放った言葉が「オーパ!」だったと記憶しております。
その印象が強く、同じ文句を付けたクルマをトヨタが造ったというので、余計に興味を抱いたわけでした。
おかげさまで、このクルマはなかなかタフで、運転心地も良く、生涯の伴侶になってくれそうですよ。
ありがとうございます。
2013/4/7(日) 午前 10:55 [ eiji ]