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ニューヨーク・ヤンキーすのイチロー選手が大記録へ向け大きく前進した。
米国時間25日、対ブルージェース戦で2本のヒットを放ち、
日米通算で3900本に達したそうだから、「すごい!」と唸らずにおれなかった。
昨シーズンまで12年間、シアトル・マリナーズに在籍し、着実に安打を積み重ねてきたが、
今シーズンからヤンキースに移籍して間もない快挙だ。
この記録は、百年の米国メジャー・リーグの歴史で伝説的なタイ・カップとピート・ローズの
両選手が打ち立てた年間4000本安打に近付いたことになる。
イチローはまだ39歳なので、上記の大記録を追い抜くのは、夢でなくなった。
それにしても……と思いを巡らせてしまう。
まずは、イチローに不断の努力があってこその成果に違いないだろう。
日本のオリックス・ブルーウェーブ在籍の9年、攻走守にわたり非凡の力量を発揮したが、
米大リーグに挑戦の場を移しても、着実に歩を進めていたかに思えた。
それを伝える映像を垣間見ても、容貌がますます哲学的な雰囲気を醸すようなっていた。
数多くのスポーツ選手のなかでも、その雰囲気は傑出していた観がある。
だからこそ、一進一退を繰り返しても、立て直してきたように思える。
それが攻走守での傑出した成果を保持できたのだろう。
そんな中で思い出すのは、日本でブレーしていた一側面のことだ。
オリックス在籍の頃、オールスター戦に外野手として登場したイチローは、
ほんの少し投手としてマウンドに立った。
そして、投手版から投げ下ろすボールは、目の覚めるような速球だったのだ。
プロ野球選手ならば、誰でも出来そうなことだろうが、万能ぶりを見せられたようだった。
むろん、当時から外野手イチローの長距離返球は冴えわたっていたが、投手をも可能と思えたものだ。
また、マリナーズでの走塁にも、目を見張らせられるものがあった。
スタートの勘の良さとダッシュのスピード感が抜群のように思えたものだ。
以上、端的に思い返しても、攻走守で傑出していたことが分かるようで、
安打数で大記録に着実に近付くのは、当然のことだろう。
なお、新聞報道によると、今回の3900本の内訳は、日本で1278本、米国で2622本とある。
いつの間にかメジャーリーガーになっていたことを再認識させられたようだ。
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