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「ラジオ人間」にとっていつも聴いている番組のテーマ音楽で好きな曲があるのは幸せだ。
それを耳にすると、一日の区切りのように感じるし、番組への感興もそそられる。
近頃、そのひとつとしてNHK/BS『クラシック・カフェ』が我が胸の内に浮上してきた。
毎週月曜日から木曜日の午後2時に始まる古典音楽の番組で、
いつの頃からか、その幕開けの曲が耳から離れなくなったのだ。
検索してみると、フランスの作曲家ビゼーの『暁(あかつき)』の冒頭の一節で、
端麗なピアノ曲となっている。
何に感動するかというと、フランスでも、ヨーロッパのどこでも良いが、
さわやかな朝の空気が優しく伝わってくるからである。
自らそんな地に身を置き、心地良く耳に流れ込んでくる曲調と言えば良いだろうか。
ラジオから流れるこのテーマ曲は、ほんの1分ほどの短さだけれど、
耳にしていると、遠い昔のことどもを思い起こさせるのに充分だ。
この作曲家は、名作『カルメン』を始め、多くの歌曲を世に出しており、
激しい情熱が伝わるような曲調が印象深いが、こんな叙情的な曲も作曲していたのだ。
ただし、『クラシック・カフェ』という番組自体は、叙情的とか、心に優しい曲ばかりではない。
クラシック音楽の良いとこ取りをしているわけで、そんな起伏を耳にするのも楽しい。
進行を担当するアナアンサーの一人が唐沢美智子で、温かみのある声と話し方には心ほだされる。
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