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湘南に移り住んでこのかた、春が訪れると、生シラスが楽しみになる。 近くの鮮魚店でもスーパーでも廉価で買えるのは、ありがたいことで、 時には料理店へも出向いて食す。 そのひとつが鎌倉の稲村ガ崎の近くにある『湘海亭』だ。 そこには各種のシラス料理があり、活きの良い素材を味わえる。 この日、注文したのは、「生シラス丼」と「生シラスかき揚げ」とビールだ。 まず口をつけるのは「かき揚げ」で、この極小の魚が寄り添うような揚げ物。 カラッとした味わいが大変良く、ビールの友としてもぴったり。 次いで丼物に手をつける。 ねっちりとした生シラスと御飯が相俟って食欲を促す。 大食いの苦手なぼくにも、抵抗なく食べ尽くすのだった。 それだけで何匹(何尾)のシラスをいただいたことになるのか、見当もつかない。 極小の魚だけに数えようもないが、 ともあれ、無数の魚の命を食べ尽くしたことになり、申し訳なさが頭をよぎる。 そう、シラスといえば、どこでも釜揚げや天日干しなら年中、どこでも買える。 ただし、生のままとなると、当地では3月下旬から解禁となり。界隈に出回る。 極小の魚だけに"足が速く"、獲れた日から一日を過ぎると、生では食せなくなる。 それだけに海辺に近い地区でしか入手できないだろう。 その点、「湘海亭」は地元で獲れた魚介類専門の料理店で、鮮度は飛び切り高いと思われる。 このような魚介類を日に10種類ほど仕入れるそうで、そのほとんどは地元産と思われる。 この店は、相模湾に面する国道134号に接しており、窓外の眺めは雄大な海原だ。 視線を左に移すと、稲村ガ崎が広がっており、情緒豊かである。
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2013年04月09日
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