丑の戯言 栗田英二

体調不良につき、プロク゜投稿も途絶えがち

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 梅雨の中休み、スカッと晴れた日、近くの新林(しんばやし)公園に足を向けた。

 当ブログでたびたび取り上げた公園で、今さら新しみもないけれど、
 空が澄み切ったこの時節、少しは新発見でもないかと出掛けてみたのだ。

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 入園してまずは、田圃を眺めつつ渡る小さな橋に向かう。

 幅が数十センチほどの橋だが、そこを渡る時、季節感をしみじみと味わえる。

 両側の田圃には今、何も植わっておらず、ミズスマシが滑っている程度だが、
 それだけに都会地から遠く離れたような感覚に陥る。

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 その池から脇に逸れた所に小さな丘があり、そこを登っていく。

 すると、前後を仕切ったような板塀がある。
 「これ以上、行ってはいけません」と手を広げているみたい。

 ただし、その塀に顔の大きさほどの小窓があり、「覗いていいよ」と言っているようだ。

 「どれどれ?」とぱかりに覗くと、深遠なる池が目に入る。

 人も、いかなる生き物もおらず、森閑とした眺めで、別世界に紛れ込んだよう。

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 行き先を変え、林を伴う丘に向かってみる。
 そこには目当てがある。

 その丘を登っていくと、眼前に羊歯(シダ)の森が展開されているのだ。

 深遠なる世界とも言えそうで、無数の羊歯が寡黙に茂っており、
 季節的に今が全盛期を誇っているようにも感じられる。

 もとより羊歯類が好きなので、愛撫してやりたくなるほどだ。

 しかも、ぼくの好きな両面羊歯が最も多く、それらは品格さえ感じられる。

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 こうして公園を一周すると、やはり落ち着くのは、大きな古民家の前だ。

 以前にも当ブログでその詳細を紹介したが、平素は無人の公園だけに、
 ここに来ると、何やら安心して一息つく。

 人里離れた公園とは言え、人の匂いがまだ残っているような古い民家に辿り着くと、
 我に返ったような気がするものだ。

 いつかまた、この深遠なる公園に足を向けることだろう。

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