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昨日、幕を閉じた大相撲秋場所は、横綱・白鵬が27回目の優勝を果たして終わった。
今や稀代の名横綱として君臨しているものの、左目が腫れた姿で出てきたのには驚いた。
それはともかく、まだまだ賜杯を狙い続ける意欲には頭が下がる。
それはそれとして今場所、目を惹いたのは、前頭筆頭の松鳳山が横綱、日馬富士を倒した直後だった。
あんなに気が強そうで、不敵な面構えの同力士だが、初の横綱倒しに感極まったのか、
泣きっ面で土俵を後にしたのだ。
大相撲の世界には、そんな純粋の心があったのかと改めて感嘆した次第。
他方、破竹の勢いで幕内入りした前頭・十三枚の遠藤は当然のことながら注目された。
そこで目に映ったのは、髷(まげ)を結えず、ざんばら髪のまま土俵に上がった姿だ。
いかに急速に幕内に登りつめたかの現れだし、四股名が本名のままなのも驚きだった。
髷も四股名も、あまりのスピード出世に間に合わなかったということだろうか。
同力士は15日間を取り切れず、9勝して13日目から休場をやむなくされたが、
次場所以後の躍進は、容易に想像できるだろう。
こんな新人力士(?)が急速に頭角を現したことは、大相撲の世界にも夢がある。
その一方、39歳の幕内最高齢の旭天鵬は、この場所でも奮闘し、勝ち越したのは印象的。
年齢を感じさせないほどの果敢な攻めで、かつて賜杯にも輝いた同力士だが、
まだまだ続けられそうなのは、うれしい。
高齢といえば、37歳の若の里も最右翼になろうが、前頭のどん尻にあっても戦い続けられるだろうか。
ともあれ、大相撲がいわば個人競技であるだけに、個々の力士=選手を人間的にも注視したくなる。
それが観戦の醍醐味でもあろう。
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