丑の戯言 栗田英二

体調不良につき、プロク゜投稿も途絶えがち

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2014年03月

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 我が家の近くで河津桜が満開を迎える時節となった。

 そう思うと、居ても立ってもおられず、飛び出していく。
 それがここ数年の年中行事ともなっている。

 今年も三月になると、じっとしておられず、晴天の下、出かけてみた。

 案の定、青空の下、見事に咲き誇っているではないか!

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 そこは通称「蓮沼」の傍らにある広場で、人影もまばらだ。
 
 早咲きの河津桜を愛でるには好適な場で、何本かが優しそうに並んでいる。

 そこで毎年、決まって思い浮かべるのは、かつて伊豆の河津で花見をしてときのことだ。
 
 はるか数十年前、伊豆の下田に通いつめていた頃、この時節になると、
 お邪魔していた須崎半島の宿で、ご主人夫妻と共に、河津に足を伸ばし、
 河津桜の見物に出かけたものだ。

 ご高齢の夫妻だったが、このお花見にはことのほか喜んでくれて、ご機嫌になり、
 その足で近くの共同浴場=温泉に行き、一服するのだった。

 あれから50年近くも経ってしまったけれど、つい最近のことと思えてならない。


 そんなことを思い出しつつ、近所のお花見に満足するのだったが、
 さらに思い出すのは、近年のお花見でもある。

 ひところ、この時節になると、友人たちと共に楽しんだものだ。

 世話人のような友人がいて、満開の頃、声をかけてくれるのだった。
 それは河津桜の時季ではなく、もう少し後の染井吉野が満開になる頃だ。

 東京近郊が中心だったが、十人余りが集まり、飲み物、食べ物持参で。
 そして、盛大な宴会となるわけだったが、昼下がりから盛大に飲んだものだった。


 そんな時代もあったが、今や孤独に近所で河津桜をひっそりと愛でるに至っている。
 ローマ在住の我が娘が懐かしのクルマのモデルを贈ってくれた。

 恐らく40年以上も前に製造されたもので、それらが小さな模型になっている。

 それでも、しげしげと眺めると、往時のさまざまな事柄が思い出されてくる。

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 左の真っ白の車体は、1959年製の「フィアット2100」で、
 いかにも往時を偲ばせるではないか。

 実はぼくもこのタイプのフィアットを乗り回していた時代があり、
 折柄、青春真っ只中にあったので、意気がって遠距離ドライブに使ったものだ。

 ただし、ボディカラーは紺色一色で、上掲の黒いトップの純白車体とは異なる。

 それにしても、その愛車に乗ったことはないはずの娘が同じタイプを発見したのは、
 当ブログで以前、「我が愛車シリーズ」のような雑文を写真付きで載せたので、
 憶えてくれていたのだろう。

 ともかく、自動車先進国のイタリアでは当時、最も粋な車種だったと見え、
 その面影をそこはかとなく漂わせているではないか。


 右はフランスの{シトローエン 2CV}」で、1957年製造。

 これを愛車にしたことはないけれど、このスタイリングは気に入っていた。
 いかにも、フランスらしい粋を集めたような小型車で、微笑ましい。

 これも2トーン・カラーだが、トップ(天井)は巻上げ式で、好天時には開けるのだろう。

 ショックアブソーバー方式も独特で、上下動しながら走る姿が印象的だ。

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 上は英国製のコンサル・コルチナで、電送された映像を転写したもの。

 それには訳(わけ)があって、娘がこのモデルも注文したところ、
 なかなか納品されなかったそうだ。

 たまらず業者に督促したところ、なぜか納品できなかったようで、
 その代わりみたいに画像だけ送られてきた。

 むろん、支払い済みの代金は返却されたとか。

 そんな一件だけでも知ると、英国人の律義さが偲ばれるようだ。


 ともあれ、このカー・モデルは仕仕事部屋に飾り、目を楽しませてもらおう。

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