丑の戯言 栗田英二

体調不良につき、プロク゜投稿も途絶えがち

旅と乗り物

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鳥取県からの便り

 鳥取という県は、何やら神秘的だ。
 人口が極端に少ないからだろうか。

 そんな鳥取を旅してきた娘から、写真入りの便りが届いた。

 日本海に面する日吉津村から倉吉市へ移動し、
 羽合(はわい)へ達したらしく、道中に鳥取砂丘へも寄ったとか。

 以前、この旅行プランを娘から聞かされたとき、
 「人口の少なさに興味ががあるから」と話していたものだ。

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 実際に、県の総人口60万人足らずは、日本の県別では1位か2位の少なさで、
 そこいらのひとつの市よりも少ない。

 上の画像でも想像できるように、いかにも過疎地帯のようだ。



 そこで思い出すのは、ぼくが初めて鳥取を旅したときのことだ。

 5年前の春、単身でまず竹野海岸に達して投宿し、次いで鳥取砂丘へ、
 そこから米子を経て境港へという道程だった。

 印象的なのは、どこへ行っても人の姿が少ないこと。

 下府駅に着いたときもそうで、宿への行き方に迷っていたら、
 クルマを運転中のおばさんから「どこへ行くの?」と訊かれた。

 行く先の宿を告げると、「じゃあ乗ってらっしゃい」と親切に送ってくれた。
 その道々、「人が少なくてねぇ」とおばさんは話していた。

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 ただし、そのあとで寄った鳥取砂丘は別。

 観光客と思しき人たちが群れているのには驚いた。

 砂丘だけに登るにしても下るにしても、足が砂にのめり込んで汗だく。

 そのせいか壮大な砂丘の眺めの印象が薄れてしまった。


 そのあとで寄ったのは境港。

 魚市場を覗くのが目的だったが、駅前の目抜き通りには、
 水木しげるの作品らしい人形やら肖像がたくさん並んでいる。

 そこだけは人通りが少なくなく、
 同地出身の偉大な漫画家の影響力のすごさに驚いたのだった。


 さて、若い娘の鳥取の印象は、どうだったのだろうか?

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 翌日は沖縄本島の大移動。

 島の北部から一気に南部へ行ってみようというわけで、頼るのはバス。

 前に来た道を戻るようなもので、塩川から名護のバスターミナルへ。
 そこで高速バスに乗り換え、那覇へ行き、そこから目的の糸満へというわけ。

 そこまで足を伸ばしたのは「平和祈念公園」を訪れたかったからだ。
 有名な「ひめゆりの塔」もそこにある。

 それに糸満という地名は、勇壮な糸満漁師を連想したから。

 
 やっと糸満バス停から投宿先へ歩いて行った。

 「ホーボーの宿ヤポネシア」という名の民宿で、
 そこを予約したのは、名前が何やらロマンチックに感じたからだ。

 入ってみたら、普通の民家にお邪魔したようで、
 宿の女主人を始め、家族全員が歓迎のため出てきた。

 歓待してくれたようで嬉しかったが、夕方まで間があるので外へ。

 宿から坂を下りていくと、海辺になっており、
 いかにも沖縄の海といった感じで胸躍る。(上の画像は糸満美々ビーチ)

 岩場が続いている先、水平線の彼方に夕日が輝き始めていた。

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 さて、翌朝からいよいよ行動開始だ。

 平和祈念公園といっても、どこからその境い目かは分からず、ただただ広大。

 足の向くまま「資料館」に入ったら、太平洋戦争中の遺品などが陳列されており、
 一巡すると、気が重くなるばかり。

 さらに衝撃を受けたのは、園内の共同墓地と言おうか、慰霊碑と言おうか。

 整然としたお墓には、戦争犠牲者の出身地別に墓碑が延々と並んでいる。
 日本全国からの兵士が埋葬されているようだが、その数があまりに多い。

 それだけでも、戦争の無惨さや悲しみが立ち昇ってくる。

 この近くに「摩文仁の丘」があり、こここそ沖縄戦で最大の激戦地だ。

 以前、知合いの霊能者から聞いた話では、
 この丘に立つと、無数のうめき声が聞こえてきたそうで、さもありなん。

 さて、真夏の暑さがますます厳しくなってきたが、訪ねたい場所が残っている。

 あの「ひめゆりの塔」だ。

 そこには、ひめゆり部隊の慰霊塔がひっそりと建っており、頭を下げる。

 その近くに「平和祈念資料館」があり、入ると、強い衝撃を受けた。

 女高生から成る看護隊ばかりでなく、戦時中に命を落とした場面の絵などが
 数多く展示されており、見ただけで悲惨さに目を覆う。

 第二次大戦末期、沖縄が前線となり、いかに多くの戦死者を出したか、
 その悲劇が痛いほど分かるようだった。


 こうして沖縄本島への独り旅は終わった。

 翌朝、またもいくつかの交通機関を使い、那覇空港に着いたのが昼ごろ。

 かくして虚脱したような気持ちで、帰宅の途に着いたのだった。

                       (画像はグーグルより抽出)
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 屋久島行きから4年経った頃、独りで沖縄本島へ。
 
 空路、真夏の那覇空港に着いたのは、昼過ぎ。
 そこからバスでの苦難の移動が始まった。

 まずは那覇市の繁華街を縫うようにしてバスは走ったが、
 街はごちゃごちゃしており、南の島に来たという感じがしない。

 やっと高速の自動車道に入ったら、見えてきたのが嘉手納米軍基地だ。
 あまりの広大さにはショックを受けた。

 話には聞いていたが、こんなに広いとは想像もしていなかった。
 "沖縄の悲劇"が脳裡をかすめつつ、ただ眺め渡すしかない。

 そうして本島南岸を縫うようにして、名護市に着いたのは昼過ぎ。
 頭のてっぺんから強い陽光が降り注ぐ。

 そこで乗り替え、もっと南へ向かわねばならないのだ。

 次のバスで、塩川という人里離れた地区に降りた。
 予約しておいた「On The Beach Lue」という奇妙な名の宿が近くにある。

 この宿、海辺に近そうなので選び出したに過ぎない。
 到着したら、案に違わず魅力的なホテル。

 若者を中心に来客も少なそう。
 さっそく、みんなが集まる食堂に夕食を摂りに入った。

 テラス風の大部屋で、幾組か円陣を組むようにして食べまくっている。
 視線を海のほうにやると、夕日が赤々と輝いている。

 ぼくはゴーヤチャンプルを独り貪る。
 沖縄に来たからには、まずはこれを食べたかったから。


 翌朝、個室で目を覚ましたら、太陽がギラギラ輝いている。

 計画どおりまず本部(もとぶ)町にある「海洋博公園」へ。
 目的のひとつは、沖縄海洋博で新設された巨大な浮体鉄鋼物を見ること。

 現役で働いていた頃、三菱重工がそれを製造するに至った経緯を知っていたので、
 実際にこの目で見たかったのだ。

 ところが、なんとすでに解体されており、姿も形も残っておらず残念。

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 ならばと次は期待の「美ら海水族館」へ。
 広大な海洋博公園の南端にあり、園内を走るトロッコで行く。

 到着して驚いたのは、スケールが大きいこと。

 本州の水族館はいくつか見学したが、こんなにでっかいのは初めて。

 巨大な水槽のある本館内を回るだけでひと苦労し、
 やっと一息ついて戸外に出たら、静かな渚が慰めてくれた。

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 そうこうしているうちに日が傾きそうになったので、次の目的地へ。
 さほど遠くない所に「今帰仁(なきじん)城跡」があるのだ。

 琉球王国の城の跡を眺められるなんてロマンチックではないか。
 その門前に立ちすくみ、延々と続く城壁を眺めていると時代が逆行。

 しかも、本州では見たことのない石の組み方で、茶色の壁がくすんでいる。

 城内を周ったら、草がぼうぼうと生えているだけで、往時を偲ぶよすがはない。


 やれやれ、よく動いた一日だった。
 そして空腹を抱え、タクシーを値切って宿に帰った。


 翌朝、目が覚めたら前日と打って変わって空は荒れ模様。
 台風が襲ってきたわけではなさそうだが、大粒の雨が降りしきっている。

 やむなく部屋に籠り、読書をしたり、絵葉書を書いたり。

 それで時間を過ごせるわけでもないので、フロントへ行き、女の子に尋ねた。
 「この近くに面白い所は?」に「琉球ガラス館があります」と教えてくれた。

 篠突く雨を避け、そこへ向かったら、すぐ近くにあった。

 なんのことはない、ガラス器を主に沖縄特産物を揃えたおみやげ屋。
 やむなく地元産らしい一輪差しをひとつ買って帰還。

 部屋に戻ってテレビを点けたら、大相撲夏場所が始まっていた。
 遠い島で見慣れた大相撲を観戦するのも、おつなものだ。
 3泊した「海中温泉荘」ともお別れだ。

 その間、海辺で充分に遊んだので、次はこの島必見の原生林へ行こう。

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 その前に、島を北上する途上の「千尋の滝」を見にゆく。

 そこは山岳地帯に入り込んだと錯覚するほど壮大な滝だ。

 水量が豊かなのも、多雨地帯ならではのことだろう。


 お次は山道をどんどん登った所にある「ヤクスギランド」へ。

 魅力的な観光スポットのようで、入口には人もクルマも多い。

 そうなると、ややがっくりだが、
 よく知られた万年杉などをひと目でも見ておかねば。

 鬱蒼とした森に厳然として屹立する杉の大木は、まさに神秘的だ。


 さて、山を下りて大通りに出たら、空腹を覚えた。
 そこでありきたりのスーパーに入り、弁当を買ってきた。

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 腹ごしらえをしたら、次はいよいよ「白谷雲水峡」へ。
 屋久島では海に次いで最も行ってみたかった。

 宮崎駿監督のアニメ映画『もののけ姫』に登場したのも気になるが、
 白谷雲水峡という名称にも惹かれるから。

 到着したら案の定、人気スポットらしく観光客が多い。
 でも、森を貫くように流れる小川と峡谷に、たちまち魅入った。

 ぼくらはこの小川を、道なき道を辿りながら遡る。
 苔で滑りそうで危ういが、進むにつれて別天地が開けた。

 そこは密集した羊歯類と苔類の天国のようだ。
 まさに原生林を思わせるに充分。


 下山したら、あとは今夜の宿に入るだけ。
 折柄、太陽が翳ってきたせいもあり、やや虚脱感に襲われる。

 ところが、娘が次なる行き先を主張。
 この先に「ガジュマル園」があり、寄って見たいというのだ。

 熱帯樹にはぼくも興味があるので行ってみると、客は一人もいない。
 かくして緑に覆われた園内を散策するのは、気に入った。

 
 そこから近くの「一湊」(ひとつみなと)に向かう。

 島の北端に位置する村落で、
 ここまで来ると、屋久島を南から北へ移動したことになる。

 その地区の宿の選定では、娘が推す「やくさば荘」に決めた。
 島名産の鯖(さば)鍋を食べられるというわけで。

 しかし、着いてみたら、その鍋物は鯖が獲れない季節なのでアウト。
 なんてことのない夕食を摂ってから、早々に寝入った。


 屋久島5日目の朝、歩いて「元浦」という浜辺へ。

 ぼくらは田口ランディ著『ひかりのあめふる屋久島』を読んだが、
 そのなかに元浦の磯は、潜るのに最高みたいなことが書かれてあった。

 ところが、着いてみると、どうということのない汚れた浜と海だ。
 少し潜ってみたけれど、魚影にも出合わない。


 その元浦の隣は「一湊海水浴場」。

 昼過ぎにそこへ移ったが、なんと海水浴客で賑わっている。
 全体が砂浜で、泳ぎやすいからだろう。

 それだけに潜る気にはなれず。
 ところが、娘はシュノーケルを付け、沖へ向かっている。

 収穫があるわけではないが、潜水の練習でもしたいのだろう。


 こうして屋久島最後の日を迎えてしまう。

 ところが、出発の朝、台風が近付いている。
 だとすると、高速船「トッピー」で鹿児島へ行けるかは不確定。

 その状況を娘は携帯電話で、いろいろと確かめている。
 親に代わってちゃんと役割を果たしてくれるのだ。

 こうして無事、宮之浦港から乗って帰京の途へ。


 それにしても、屋久島行きは独りだけだったら、
 こんなにうまくいき、楽しめなかっただろう。

 素晴らしい旅のパートナーを得られたものだ。
 しかも、世界自然遺産の一端を見聞できたのだから。

                        (画像はグーグルより抽出)
 翌日も引き続き朝から快晴。

 前夜の相談どおり、まずは平内からバスに乗る。
 行く先は「栗生海岸」だ。

 だが、その前にある「フルーツガーデン」に寄る。
 パスを降りたら酷暑になっており、そこに着いたときは汗まみれ。

 熱帯のジャングルを模したエリアで、案内人に引率されて園内を一巡。

 そのあとで汗をぬぐいながら食べた南国系フルーツの美味いこと。

 さて、ガーデンを出たら、目的地に行く前に昼の弁当を用意せねばならない。
 辺りを歩き回り、やっと見付けたコンビニで目的を果たす。

 ついでに買った缶ビールは、2人ともその場で飲んでしまう。

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 そして、栗生の浜辺に到着。

 見渡す限り紺碧の空と群青色の海が眼前に。
 人影はほとんどない。

 島に来たからには、こういう海に出合いたかったのだ。

 すぐに着替え、急ぐようにして海にドブン。
 身が引き締まるような水温だが、海中の展望は良い。

 見慣れぬ魚も見え、突きたいと思えども、そうはいかない。
 銛を持っておらず、小さな磯がねしかないからだ。



 日にち変わって屋久島3日目。

 前夜の夕食時、宿主のおじさんと飲み交わしながら、
 島の周辺の情報を得た。

 そのなかで気になったのは、近くの「湯泊」の岩礁に
 巨大なカメノテが巣食っているとのことだった。

 もとより、カメノテを食べるのが大好きなぼくらだ。


 ならばというので、この日は宿から歩いて湯泊の磯へ。
 そこにも人がおらず。ぼくらの天国。

 外海は波が荒いが、潮だまりがあるので、
 さっそくシュノーケルを付けて潜水だ。

 だけど、ドキッとするような大きな魚には出合わず。

 そこは諦め、少し沖に出た岸壁に行ってみる。
 
 その先に巨大なカメノテがいそうな岩礁があるけれど、
 波荒く、とても渡れそうにない。

 こんな所で無茶は禁物。

 そこで方角を変え、足元に広がる穏やかな海に潜ってみた。
 すると、大振りの魚がたくさんいるではないか!

 銛を持っていたらなあと悔しがる一方、魚たちの楽園のような眺めに大満足。


 日が陰ったところで、後ろ髪を引かれるようにして移動。

 もと来た道を行くと、「湯泊温泉」があるので、ひと風呂浴びよう。
 そこに近付いたら、俄かに空が曇り、たちまちスコール。

 これぞ島特有の男らしい夕立か。


 さて、その温泉は露天風呂で、着替えは前日の海中温泉と同じ。

 建前は男女混浴ではなく、男湯と女湯の境に粗末な垣根がある。
 すだれ越しに隣がうっすら見える仕掛けだ。

 ここも岩場から噴き出る温湯で成り立っており、
 海中温泉と同様、いくばくかの賽銭を入れればよい。


 こうして宿に戻ったら、頼んでおいたレンタカーが届いていた。

 明日はこれに乗り、名だたる屋久島名所へ足を伸ばそう。
 
                             (画像はグーグルより抽出)

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