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年が明けたら富士山を眺めねばと勝手に思い込んでいる。 三が日にはその機会を逸したが、まあまあ天気晴朗の先日、のこのこ出掛けた。 向かうは江の島の方向で、まずは江の島大橋の袂から望んでみた。 うっすら霞んでいたが、まあまあの眺め。 真っ白い雪を被った富士山は、やっぱり神々しい。 だけどよく見ると、中腹から麓にかけて雪を被っていない。 あと1、2ヵ月したら全山、光り輝くことだろう。 さて、ここまで来たなら、江の島に渡ってしまえ。 たいていは歩いて行くが、幸い渡し船が行き来している。 土日と祭日しか運航しないが、正月三が日を過ぎても例外だ。 さっそく乗船して向かうは、島の沖側にある稚児が淵へ。 この〈べんてん丸〉に乗って10分ほどで到着。 昨秋、友人たちと歩いて稚児が淵にある岩屋(洞窟)に入ったものだが、 渡し船で一気にここまで辿り着けるのは、ありがたい。 この岩場には老若男女がけっこうたくさん来ていた。 普段と違って正月らしい装いの人が多い。 ただし、この日は波浪が高めなので、水際まで出る人はいない。 再びさて、ここまで来たなら、イッパイやっていこう。 そうと決めたら、向かうは崖の上にある〈魚見亭〉へ。 そこからあらためて富士山を眺めるのもよかろう。 この高所から茫洋たる相模湾を見下ろすのも楽しい。 ほぼ晴れ渡っているので、左寄りに伊豆大島が、 右寄りに伊豆半島がうっすらと浮かび上がっている。 それはそうとして嬉しくなったのは、 トンビ(鳶)が眼下の森の木で休んでいるではないか。 いつもは上空に群れをなして舞う姿を見るけれど、 木に止まっているところは滅多に見られない。 しかも、つがいのようである。 なんだか縁起が良い気持ちになれた。 そんなわけで真昼間から熱燗を美味しくいただき、
少し高揚して下山したのだった。 |
湘南便り
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冬晴れに誘われ、近くの新林公園へ足が向いた。 入園して真っ先に目に入ったのは、紅葉を写生する人たち。 そんな姿は滅多に見ないが、中高年がスケッチしている。 そうか、紅葉の時期がまだ続いているわけでもある。 公園を少し奥へ行くと、純和風の大きな家屋がある。 江戸時代に建てられ、ここに移設されたそうで見事な風情だ。 その裏手にも紅葉が浮かび上がっている。 休日ということもあり、小中学生の姿もチラホラ。 ただ、この公園には遊具もないので、ただただ駆け回るのみか。 それには池の端が適当のようで、狭い橋を駆け抜けたり。 そこには水田があり、近隣の小学校が苗を植えたりしている。 広い場所もさることながら、ぼくは鬱蒼とした林も好きだ。 細い山道を分け入っていくと、羊歯(シダ)が生い茂っている。 とくに両面羊歯が繁茂しており、微かな陽光を浴びて輝いていた。 そこで胸いっぱい深呼吸すると、心身が洗い清められる。 そんなわけでほぼ満ち足り、
次は日当たりのよい広場に出て、持参の弁当を開くのだった。 |
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朝起きたら快晴。 我が家から首を伸ばして西のほうを見ると、 富士山がくっきりと浮かび上がっているではないか! 朝食も早々にして飛び出した。 かねて考えていたのは、腰越漁港から富士山を仰ぎ見たいこと。 鎌倉市が藤沢市に接する所にあるのがこの漁港だ。 そこから富士山を眺めたら素晴らしいだろうと。 この小さな漁港の沖側に行くと、くっきりと浮かび上がっていた。 だけど、早朝には雲ひとつかかっていなかったのに帽子を被っているように、 山頂部には白い雲が覆いかぶさっている。 ちょっと待っていれば、雲が消えるだろうと思い、しばし呆然。 しかし、なかなか消えてくれない。 やむをえず撮ったのが上の画像だ。 ところで、この腰越漁港と接した岬の頂上にあるのが 小動神社(こゆるぎじんじゃ)だ。 以前からこの名称に興味を抱いていた。 どんないわれがあるのだろうかと。 ネット検索したら、鎌倉時代に八王子社として創建され、 明治時代に神仏分離に伴い小動神社に改名されたとか。 この場所に小動岬があるからだろう。 そして、小動という名の由来は、この岬の松の木が
風もないのに揺らいでいたからだそうで、なんだか神がかっている。 |
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初冬のある日、鎌倉の由比ヶ浜に行ってみた。 陽光はさんさんとそそぎ、生暖かい風が頬をなぜる心地よさ。 そこでまず目に映ったのは、沖合に浮かぶウィンドサーファーの群れ。 そうか、ここはウィンドサーファーの溜まり場か。 躍るように海面をすべっていると、気分いいだろうな。 寒くないかって? いやいや、厚手のゴム製ウエットスーツを身に着けているから、 海水の冷たさも、大気の寒さも防げるのだろう。 さらに、適度の運動と緊張感から体が熱くなっているに違いない。 そういえば、ウィンドサーファーと、ただのサーファーとでは、 同じ海面とか一ヵ所に集まっていない。 グループ分けされたように場所を違えている。 湘南地方にはいろんな海岸があるけれども、それぞれ縄張りがあるようだ。 なぜだろうか? 荒い波が岸辺に押し寄せる場所には、サーファーが集まるのだろう。 その逆に波穏やかでも、風の通りのいいところにウィンドサーファーが集結するのか。 そんな疑問は解けなくてもいいが、こうして冬がやってきても、 海上で遊んでいられるのは、なんとも幸せそうである。 |
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仲間3人と江の島への小さな旅。 ぼくを除く2人は、遠方からやってきた。 投宿したのは、かねて目を付けていた民宿〈海上亭〉。 島の頂上部に近い崖の上の宿と言えばいいか。 眼下に広がる相模湾を眺めながら食べて飲んだ翌朝、 まっすぐ向かったのは、沖合を望む〈稚児が淵〉という岩場。 そこまで降りたからには、島の名所〈岩屋〉へ。 この画像は大昔、岩屋の入口を描いたもので、 現在はコンクリート橋が渡され、ゆったりと入門。 それでも天然の洞窟だけに洞門をくぐると、 闇の中、神秘的な世界が広がっている。 大昔、波の浸食作用によって掘り進められた洞窟で、 古来、信仰の場としても名高い。 ぼくが勇を超して初めて潜入したのが今春だが、遠来の友は初めて。 ということもあってか、洞内で陳列物などを盛んに撮りまくる。 岩屋の歴史や由緒などはここに書かないけれど、古代を空想させられる。 島の本宮とも言えるのが〈江島神社〉で、島内3か所に宮があり、 そもそもの始まりは、この岩屋だそうである。 ここに弘法大師が祀ってあるのは、深いご縁があってのことだろう。 入口近くには与謝野晶子の歌碑があるのも、由緒あり気だ。 江戸時代に歌川広重が描いた洞門周りの絵画もあったりする。 こうして2通りの洞窟の道を歩き終え、もと来た入口に戻ると、 広々とした海面が目に飛び込む。 この日、快晴であったなら、その光景は目に焼きついたことだろう。 なお、最上部の画像はこの前日、島では唯一の浜辺に出たところだ。 遠く富士山が霞んで見え、これも江の島への小さな旅の記念か。
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