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<環境DNAと呼ばれる川の水に溶けたフンや体の表皮などのDNAを手がかりに、絶滅危惧種のニホンザリガニがいるかを調べる方法を北海道大や兵庫県立大などの研究チームが開発した。生息環境に影響を与えず調べられる利点がある。研究結果が19日付の米科学誌電子版に掲載された。>
自宅近くに小川がある。小川と言うより用水路と言った方が的確だろうか。護岸が塗り固められてしまっているからだ。そこには亀がたくさんいる。もはや亀の天下となってしまったようだ。魚も少しばかりいるようだが、目立つのは亀ばかりだ。昔はモロコやフナもいたのだが、今はもういないのだろうか。ひょっとして細々と生き残っているのだろうか。川の中を実際に隅から隅まで探すなど、到底不可能だ。もはや知るすべはない…
ところが、それを知ることが出来るかもしれない、というのが今回新しく開発された方法なのだ。水を調べるだけで、その中に生息する生物が分かる。夢のような技術だ。環境に影響を与えずに調査できるのも画期的だし、コストの点でも画期的だ。外来生物がいるかどうかも判定できるようになるだろう。
手間もコストも極めて少なくできるので、全国の川や池で調査が可能だろう。この点が特に注目されるところだ。この手法による調査によって、絶滅したと思われていた生き物が再び発見されたなどの嬉しい知らせが聞けるかもしれない。
以下、ニュース 一部、フォントを変えてある。
ニホンザリガニ、川の水で生息分かる 環境DNAで確認
朝日新聞デジタル 6月20日(月)9時9分配信
環境DNAと呼ばれる川の水に溶けたフンや体の表皮などのDNAを手がかりに、絶滅危惧種のニホンザリガニがいるかを調べる方法を北海道大や兵庫県立大などの研究チームが開発した。生息環境に影響を与えず調べられる利点がある。研究結果が19日付の米科学誌電子版に掲載された。
ニホンザリガニは北海道や東北の一部に生息する在来種で体は茶褐色。環境変化に弱く、環境省のレッドリストで絶滅危惧II類になっている。河川上流で石の下に隠れてすむため、調査では石を一つずつひっくり返す必要があり、時間やコストがかかる。生息環境への影響も懸念されている。
そこで研究チームは札幌市近郊の21カ所で川の水を1リットルずつ採水し、ニホンザリガニの環境DNAの有無を調査。その後実施したニホンザリガニの捕獲調査と比べたところ、実際に見つかった10カ所すべてで環境DNAが見つかった。
研究に加わった兵庫県立大の土居秀幸准教授(生態学)は「生息環境にダメージを与えずに調査できるのが利点。ほかの絶滅危惧種の調査にも応用できる」と話している。(小堀龍之)
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