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<今夏、北海道に大きな被害をもたらした台風が、国の特別天然記念物の阿寒湖(釧路市)のマリモを絶滅の危機から救った。マリモの生育を妨げていた水草が大量に打ち上げられ、環境が一気に改善したためだ。>
物事には良い面もあれば悪い面もある。どちらか一方だけというのは、案外少ないものだ。
北海道に多大な被害をもたらした台風だったが、良いこともしたようだ。阿寒湖のマリモを絶滅の危機から救ったのだ。
それでは、そのマリモの危機がどうしてもたらされたのかというと、悪化した阿寒湖の水質を改善したことが原因なのだという。水質の改善により繁茂した水草がマリモを絶滅の危機に追いやった。水質の改善は、良いことのはずなのだが…。
自然は複雑だ。何が良いことで何が悪いことなのか。すぐに判断できるほど単純なものではない。
以下、ニュース 一部、フォントを変えてある。
台風7号、マリモの生育環境を改善 阿寒湖の水草一掃
朝日新聞デジタル 10月11日(火)11時5分配信
今夏、北海道に大きな被害をもたらした台風が、国の特別天然記念物の阿寒湖(釧路市)のマリモを絶滅の危機から救った。マリモの生育を妨げていた水草が大量に打ち上げられ、環境が一気に改善したためだ。
8月17日に上陸した台風7号は、強い南風が湖をかき回し、マリモが群生するチュウルイ湾北側の湖岸に、約122トンもの水草を打ち上げた。マリモは一部が打ち上げられただけで、湖内はすっきり。
温泉街の排水で富栄養化した阿寒湖は、下水道の整備で約20年前から徐々に水質が改善し、水草が浅瀬で分布を拡大した。これにより、マリモは群生地で数年前から光合成に必要な回転や移動ができず、枯死や崩壊が急速に進んだ。
朝日新聞社
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