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<神戸大大学院理学研究科の末次健司特命講師(生態学)が鹿児島県三島村の黒島で、咲かない花を付ける新種のラン科植物を発見したと、神戸大が発表した。「クロシマヤツシロラン」と命名し、研究成果は植物分類学の国際誌(電子版)にこのほど掲載された。>
咲かないならどうして花をつける必要があるのだろうと思ったら、自家受粉をするのだという。なるほどそれなら実もなるのだろう。
しかしそれでは、他の遺伝子を取り入れて多様性を生み出すという花の重要な機能が失われてしまう。病気などから種を守るという点では、自家受粉というのは危険な選択だ。この蘭は、長く生き残ることが出来るだろうか。
以下、ニュース 一部、フォントを変えてある。
<神戸大講師>咲かないラン発見 鹿児島・黒島で
毎日新聞 10月16日(日)13時30分配信
神戸大大学院理学研究科の末次健司特命講師(生態学)が鹿児島県三島村の黒島で、咲かない花を付ける新種のラン科植物を発見したと、神戸大が発表した。「クロシマヤツシロラン」と命名し、研究成果は植物分類学の国際誌(電子版)にこのほど掲載された。
黒島で4月、光合成をせず植物や菌から養分を取り込んで生きる「従属栄養植物」を調査中、ラン科オニノヤガラ属のトカラヤツシロランに似た植物を見つけた。つぼみのまま開花しないことや花の内部構造の違いから、新種と分かった。
クロシマヤツシロランは、光合成をせず菌類に寄生し、養分を根から取り込む菌従属栄養植物。日光の届かない暗い林床に育ち、花粉を運ぶ昆虫がいないため自家受粉を始めた結果、花を咲かせることもやめた可能性があるという。
末次特命講師は「チョウやハチを呼ぼうと奇麗な花を咲かせるにはエネルギーが要り、無駄な投資はしないのだろう。植物が光合成をやめるという究極の選択をした過程で起きた変化を明らかにしていきたい」と話している。【松本杏】
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