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<南太平洋のニューギニア島で、絶滅したと考えられていたイヌ、ニューギニア・ハイランド・ワイルドドッグが再発見された。>
ニューギニア・ハイランド・ワイルドドッグは、飼い犬の主要な祖先の一つと考えられるそうだ。我々に最も身近な動物である犬の祖先がまだはっきりと分かっていないとは、分からないことはどこにでもあるものなのだと、驚かされる。
「犬は喜び庭駆け回り、猫はこたつで丸くなる…」の歌からも分かるように、犬はもともと寒い地域が原産と思われていると思うが、この再発見された犬は、南太平洋のニューギニア島にいるというから、複雑だ。犬にはいくつかの系統があるのだろうか。
ペットを飼うことは、昔も今も行われている。中でも犬と猫は、昔も今も一番人気がある。外を歩くと、必ずと言っていいほど、犬を連れた人を見かける。大型犬から小型犬まで、種類が多いのにも驚かされる。それらの犬の先祖は、一つではなく、様々な地域から人間に連れてこられたものなのだろう。犬たちは、遠い記憶の中にはるか昔に祖先のいた森や草原の夢を見るのだろうか。
以下、ニュース 一部、フォントを変えてある。
絶滅と考えられていた犬、半世紀ぶり見つかる
ナショナル ジオグラフィック日本版 4/4(火) 16:10配信
ニューギニア高地にひっそり生息、飼いイヌの祖先か
南太平洋のニューギニア島で、絶滅したと考えられていたイヌ、ニューギニア・ハイランド・ワイルドドッグが再発見された。
最も希少な犬種のひとつであるこのイヌは、「歌う犬」として知られるニューギニア・シンギング・ドッグと同じ種または近縁種であるが、そちらは現在飼育下でしか生存していない。
2016年に自動撮影カメラでとらえられた100枚を超す写真には、オス、メス、子イヌを含む、少なくとも15匹の野生の個体が写っている。毛色で最も多いのは黄褐色だが、淡い黄色、赤茶色、赤褐色、黒地のものも見られ、模様の入り方もさまざまだ。
DNA調査によると、ニューギニア・ハイランド・ワイルドドッグは現存する最古の犬種のひとつであり、飼いイヌの主要な祖先のひとつである可能性もある。「半世紀以上たって再発見・確認されたことに興奮するのはもちろん、科学にとっても大変なチャンスです」と、ニューギニア・ハイランド・ワイルドドッグ基金(NGHWDF)はウェブサイトで述べている。
標高3000メートル以上の高地で
2005年および2012年にもこのイヌが高地に生息しているとの報告があったが、いずれも決定的な証拠にはなっていなかった。
幸運が訪れたのは2016年、米国の動物学者ジェームズ・K・マッキンタイア氏がNGHWDFの研究チームを率いてインドネシアのパプア州(ニューギニア島)に遠征したときのことだ。やはりこのイヌの再発見に意欲を燃やすパプア大学の研究者らに出会い、調査の中で初めて有望な証拠が得られた。
土に残された足跡だ。
パプア大学とNGHWDFの研究チームは共同で、ニューギニア高地の森林のいたるところ、標高3400〜4300メートルの間にカメラトラップを仕掛けた。
設置された自動撮影カメラは、この島の最高峰プンチャック・ジャヤで、わずか2日間に140枚を超えるこのイヌの画像を記録した。
また、研究者らはこのイヌを直接目撃し、試料となる糞も収集しており、証拠写真とともにこのイヌの現在の生態や豊かな歴史の科学的解明に役立てられる見込みだ。
文=Alexandra E. Petri/訳=山内百合子
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