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<東京都内の川沿いや公園などに生息するヒキガエルのDNAを調べたところ、亜種で東日本に生息する「アズマヒキガエル」と西日本に生息する「ニホンヒキガエル」の交雑が進んでいることが分かった。>
皆さんは実際にヒキガエルをご覧になったことがあるだろうか。私は記憶がおぼろになってはいるものの、子供の頃に田舎で一度見たように思う。家の周辺でツチガエルやトノサマガエルはよく見ていたし、アマガエルも時々は見た。しかし、何故かヒキガエルを見た記憶はほとんど無いのだ。カエルと言えば、ピョンピョン跳ねるイメージがある。ツチガエルもトノサマガエルも近づけば、ピョンと跳ねて逃げた。ところが、ヒキガエルはのったりのったりと歩く。それがどうも、カエルなのになぜ跳ねないのか、と思ったものだ。
東日本には「アズマヒキガエル」西日本には「ニホンヒキガエル」が生息している。当然東京にはアズマヒキガエルが生息している筈だが、そこにはニホンヒキガエルが入り込んでいてアズマヒキガエルと交雑しているのだそうだ。理由は分からないが、交雑が進むと、ニホンヒキガエルに近くなるらしい。
ニホンヒキガエルは、東京では、以前北海道のカブトムシの記事で取り上げたように、「国産外来種」なのだ。しかも、北海道のカブトムシの場合と違い、交雑してしまうのでより深刻だ。このままでは、アズマヒキガエルが絶滅してしまうかもしれない。外国からの外来種問題は、少しは知られてきたが、国産外来種の問題はほとんど知られていないのではないか。基本的に生き物を別の土地に放すのは、たとえ在来種でもすべきでない。生態系に取り返しのつかない影響を与えてしまうからだ。
ヒキガエルがじっとこちらを見ている。それは、子供の頃に見たものか、それともさまざまな情報から私が頭の中で作り出した映像なのか。その目が何かを私に語りかけているようだ。
以下、ニュース 一部、フォントを変えてある。
東京のヒキガエル、交雑進む=戦前に西日本亜種移入か―東大
時事通信 5月9日(木)21時6分配信
東京都内の川沿いや公園などに生息するヒキガエルのDNAを調べたところ、亜種で東日本に生息する「アズマヒキガエル」と西日本に生息する「ニホンヒキガエル」の交雑が進んでいることが分かった。東京大大学院総合文化研究科の院生長谷和子さんらが9日発表した。
長谷さんによると、戦前に西日本からニホンヒキガエルが実験動物などとして持ち込まれた可能性が考えられる。都内6カ所で調べた中では、目黒区の東大駒場キャンパスと調布市で最も交雑が進み、ニホンヒキガエルに近かったという。
ヒキガエルは個体ごとに色や模様がまちまちだが、アズマヒキガエルの方が目の横にある鼓膜が大きい。
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