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<富士五湖の山中湖や河口湖を含む富士山周辺で“要注意外来種”のカナダガンがすみ着き、日本野鳥の会メンバーらによるカナダガン調査グループは、「個体が増えることによって農作物への食害や糞(ふん)害が拡大するだけでなく、近縁種で絶滅危惧種のシジュウカラガンとの交雑が起こる」と警鐘を鳴らしている。>
当然カナダガンは駆除しなければならないと思うのだが、法律の関係で出来ないらしい。“要注意外来種”というのは駆除の対象にならないのだろうか。このままでは絶滅危惧種のシジュウカラガンが雑種になってしまう。このブログでは何度か述べたが、野生化した外来種を絶滅させるのは不可能に近い。シジュウカラガンの保護ももう絶望となったのだろうか。
このようなことになるのは、外来生物に対する規制の方法が間違っているからだ。基本的に何でも輸入可能で、危険と判明したものを輸入禁止に指定するという法方が、そもそも間違いなのだ。危険と判明した時には既に被害が出ているのだから、輸入禁止にしても既に遅い。外来生物の被害を防ぐことなど出来る訳が無い。
外来生物の被害をなくすためには、基本的に全ての外来生物の輸入は禁止で、安全が確認されたものに輸入許可を与えるという方法にすべきだ。在来種を守り、生態系を守る気があるのならば、この方法にすべきだと私は思うのだ。
以下、ニュース 一部、フォントを変えてある。
カナダガン、富士山周辺で増加 シジュウカラガンと交雑懸念 山梨
産経新聞 1月18日(金)7時55分配信
富士五湖の山中湖や河口湖を含む富士山周辺で“要注意外来種”のカナダガンがすみ着き、日本野鳥の会メンバーらによるカナダガン調査グループは、「個体が増えることによって農作物への食害や糞(ふん)害が拡大するだけでなく、近縁種で絶滅危惧種のシジュウカラガンとの交雑が起こる」と警鐘を鳴らしている。
昨年12月に県環境科学研究所(富士吉田市)で開かれたシンポジウム「富士山にカナダガンは似合わない」(NPO法人神奈川県自然保護協会など主催)では調査グループによる富士山周辺のカナダガン調査結果が発表された。
富士五湖では平成4年に初めて確認され、現在河口湖には38羽がすみ着いて、餌場を求めて山中湖との間を行き来している。このほか静岡県・田貫湖周辺や神奈川県・丹沢湖などにもいて、国内生息数は100羽程度と推定される。
カナダガンは北米原産の野鳥だが、日本野鳥の会神奈川支部の石井隆副支部長によると、国内では飼育していたものを飼いきれずに放したものが増えたと考えられるという。シジュウカラガンと羽色がよく似ているが体重は3、4キロあり、シジュウカラガンの2倍の大きさ。人を怖がらず、キツネを追い払うほどの体力を持つ。草食で湖と牧草がある環境を好み、畑のブロッコリーやホウレンソウを食べる食害を起こす。
問題は繁殖能力。ニュージーランドでは60羽が10年間で1万羽に増えたという。調査グループが危惧するのは、カナダガンが増えることで希少種のシジュウカラガンと交雑し、シジュウカラガンの純粋種がいなくなってしまうこと。研究者らは「個体数を増やさないことが生態系を守ることになる。現在の法律では外来生物としての対策を講じることは難しいが防除計画を立て、実行しないと数は間違いなく増える。人に懐き、餌をねだるが、個体増加につながり、感染症予防の観点からも与えるべきではない」としている。
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