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<国の特別天然記念物に指定されているニホンカモシカが九州では減少の一途をたどり、絶滅の危機に直面している。>
自然のバランスというのは、微妙なものだ。人間が直接ニホンカモシカを獲っているのであれば、それを止めれば済む話だが、そうではないから難しい。急激に増えたニホンジカが原因とされるらしいが、ニホンジカもそこに生息している在来種なのだ。
どうして急にニホンジカだけが増えたのか? その理由が分からない限り根本的な対応策は無いだろう。果たして、ニホンカモシカを絶滅から守ることが出来るのであろうか。
以下、ニュース 一部、フォントを変えてある。
九州でシカ増えカモシカ絶滅危機
読売新聞 9月9日(金)14時53分配信
国の特別天然記念物に指定されているニホンカモシカが九州では減少の一途をたどり、絶滅の危機に直面している。
大分、熊本、宮崎3県にまたがる九州山地の生息域で食性が重なるニホンジカが急増し、餌が不足していることが一因とみられるほか、皮膚感染症の拡大も懸念されている。保護を担当する3県教委は8月から実態調査を始め、対策を探っている。
ニホンカモシカは本州や四国、九州に生息し、その数は本州では増加か横ばいの地域が多いのに対し、九州は減少傾向が続き、環境省のレッドリストは、九州のみ絶滅の恐れが高いとしている。
3県教委が、ふんや足跡をもとにはじき出した九州の生息数(推定)は、1994〜95年度の2000頭に対し、2002〜03年度は500頭に激減。生息に適した高地を多く抱える大分県内では過去5年の目撃情報が06年度の9件から年々減少。09年度は5件、10年度は3件にとどまった。
減少の要因として指摘されているのは、カモシカと同じ広葉樹やササ類の葉を食べるニホンジカの急増だ。シカの九州山地の生息域は、もともと南部などに点在する程度だったが、全域に拡大してきた。
一方、全域で確認されていたカモシカは北部や南部の高地に集中する傾向が見え始め、「餌不足などのため、繁殖力の強いシカに追いやられたのではないか」(大分県教委文化課)とみられている。九州は本州に比べ、カモシカの生息域が狭く、シカとの住み分けがしにくい事情もあるという。
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