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<環境省が昨年8月に「絶滅種」に指定したニホンカワウソについて、国内最後の捕獲地となった愛媛県が、本格的な生息調査をしている。同県内では絶滅指定後、逆に目撃情報が相次ぎ、来月から専門家らが情報のあった場所を調べる。県は先月に情報提供を呼びかけるチラシも1万枚作り、再発見に望みをかけている。>
ニホンカワウソやニホンオオカミは絶滅したとされている。人がほとんど入った事の無い場所も多くあるにも拘らず、どうして絶滅したとされるのか。その理由は目撃情報が無くなったからだ。長期間目撃情報が無ければ、絶滅したと判断されるのだ。しかし、目撃情報が無くなったからといって本当に絶滅したのだろうかと、ロマンを求める性質を持っている男という生き物は、思ってしまうのだ。
ところが、ニホンカワウソにおいて、絶滅の唯一の判断基準である目撃情報に異変が起こっている。絶滅指定後に目撃情報が十数件も寄せられているのだ。今までニホンカワウソに興味の無かった人までも注意して見るようになったからなのか、理由はよく分からない。だが、目撃情報が十数件もあるからには調査する必要がある。絶滅指定後約70年の時を経て2010年に再発見されたクニマスは、記憶に新しい。ニホンカワウソにも再発見の可能性はある、とロマンを求める私は、期待をせずにはいられない。
以下、ニュース 一部、フォントを変えてある。
<ニホンカワウソ>十数件の目撃情報 愛媛県が本格調査
毎日新聞 1月10日(木)15時1分配信
環境省が昨年8月に「絶滅種」に指定したニホンカワウソについて、国内最後の捕獲地となった愛媛県が、本格的な生息調査をしている。同県内では絶滅指定後、逆に目撃情報が相次ぎ、来月から専門家らが情報のあった場所を調べる。県は先月に情報提供を呼びかけるチラシも1万枚作り、再発見に望みをかけている。
日本中にいたニホンカワウソは明治時代以降、河川改修や乱獲で減少した。1975年4月、同県宇和島市の離島で見つかったメスが最後の捕獲となった。79年6月、高知県須崎市で目撃された後は正式な確認がなく、環境省は昨年8月公表の第4次レッドリストで「絶滅種」と位置づけた。
ただ、同省の調査は高知県が中心。愛媛県は03年策定の県版レッドデータブック(RDB)のために調査したことがあるが、人の入りにくい奥地などは調べていなかった。
近年途絶えていた目撃情報は昨年8月以降、県の南部や中部の海岸を中心に「海岸を泳いでいた」「里山を歩いていた」など十数件が県や関係機関に寄せられた。このため、県は来年3月までのRDBの改訂作業に合わせ、本格調査に乗り出した。昨年11月から改訂の調査に入っているが、来月には有力な目撃情報のあった場所で、専門家が糞(ふん)や足跡などを調べる。
チラシには、ニホンカワウソの写真と平たい頭や太くて長い尾などの特徴を示した図、実物大の足跡などを記載。県猟友会や農協、漁協などに配布し、先月27日から県のホームページにも載せた。県自然保護課は「これまで踏み込めていない場所も含めて調査したい。生息の可能性は何とも言えない」と説明している。
長年、ニホンカワウソを調査してきた元県立とべ動物園技術長の宮内康典さん(62)は「人の立ち寄れない(県南部の)宇和海(うわかい)の複雑なリアス式海岸や瀬戸内の無人島で生息している可能性はあると考えている。広いテリトリーを移動するカワウソの調査は非常に難しい。目撃情報があった付近を中心に海岸線に多数の赤外線カメラを設置するなどの施策が必要だ」と指摘している。【中村敦茂】
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