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<東日本大震災以降、改めて注目が集まり始めた「再生可能エネルギー」の一つ、風力発電の新規導入が伸び悩んでいる。もともと予定通りの出力が出ないといった性能面の課題に加え、固定価格買い取り制度導入に伴う助成金の廃止や環境影響評価(アセスメント)の導入などが影響したとみられる。今年に入ってからは風車の落下事故も相次ぎ、勢いがさらに“失速”する可能性も出てきている。>
風力発電の導入が伸び悩んでいるのは、良いことだ。風力発電が自然に優しいという証明は何処にもないのだ。
私の考えでは、風力発電を大規模に行うことは、自然に優しくない。複雑な地球上の気候は、風によって作られている。風力発電が風を弱めることは間違いが無いので、大規模に行えば気象に影響が出る筈だ。低周波騒音の問題や、鳥などの野生動物に対する影響の問題もある。これらの問題に関する研究が一体どれだけ行われたというのだろうか?
自然エネルギーの利用というのは、自然界からエネルギーを抜き取ることだ。大規模に行えば環境に影響が出るのは、間違いが無いはずだ。これは、風力発電に限らず、太陽光発電でも地熱発電でも或いは他のものでも同じことだ。「再生可能エネルギー」などと呼ぶものだから、いくら取っても再生されて平気だなどと思ってしまうのだ。
例えば、水力。これは、自然環境に優しいと考えられてきた。今風に言えば、再生可能エネルギーだ。ところが、最近では、大規模なダムを造る水力発電を再生可能エネルギーと区別するようになってきている。環境負荷が大きいと判明してきたからだ。
再生可能エネルギーは、大規模に行うと環境に悪い。これは間違いが無いと私は思う。だが、再生可能エネルギーを大規模に行った場合の環境に与える悪影響の研究が、消極的にしか行われていないようなのは、何故であろうか。確かな研究を行わずに、再生可能エネルギーは、環境に優しいと喧伝するのは、どうしても納得がいかないのである。
以下、ニュース 一部、フォントを変えてある。
補助金廃止、落下事故が「追い打ち」…“失速”する風力発電
産経新聞 5月9日(木)8時8分配信
東日本大震災以降、改めて注目が集まり始めた「再生可能エネルギー」の一つ、風力発電の新規導入が伸び悩んでいる。もともと予定通りの出力が出ないといった性能面の課題に加え、固定価格買い取り制度導入に伴う助成金の廃止や環境影響評価(アセスメント)の導入などが影響したとみられる。今年に入ってからは風車の落下事故も相次ぎ、勢いがさらに“失速”する可能性も出てきている。
◆助成金は廃止
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)によると、風力発電は平成2年度のわずか9基から年々増加。23年度には全国1870基、総発電量約255・5万キロワットまで増えた。
しかし23年度以降、新規導入数が伸び悩み、23年度39基、24年度49基にとどまった。国(経済産業省)は13年に「22年度に総発電量300万キロワット」との目標を打ち立てたが、日本風力発電協会によると達成は27年度以降になる見通しという。
伸びを鈍らせた原因とみられているのが、再生エネルギー買い取りを法律で保証する「固定価格買い取り制度」への切り替えで行われた助成金廃止。また騒音問題などを背景に、環境影響評価の導入など明確な設置基準も設けられ、新規設置のハードルは上がってしまった。
◆不安定な出力
風力発電は太陽光発電に比べて設備容量あたりのコストも安いなどセールスポイントがある一方、想定していた出力に達しないケースもみられる。今年3月に風車の落下事故が起こった太鼓山風力発電所(京都府伊根町)。6基の風力発電機で、年間計850万キロワット時の電力量を見込んでいたが、23年度の実績は半分の約427万キロワット時。
雷によって風車が壊れるなどの被害が相次いだことが原因といい、京都府の担当者は「故障すれば出力も下がるし、コストもかかる。当初はまったく想定していなかった問題だ」と表情を曇らせる。
昭和61年にJR山陰線の余部鉄橋から列車が突風にあおられ転落、6人が死亡する事故が起きた兵庫県香住町(現・香美町)の元町長、藤原久嗣さん(73)は、平成14年に町として導入を試みたが、断念したときのことを振り返る。
「簡単に導入できると思っていたが、季節によって風量も違い、条件にあう場所がなかった」
◆事業見直しも
こうした中、京都府と三重県で今春、落下事故が相次いだ。太鼓山風力発電所では3月12日、発電機1基の支柱が折れ、先端に設置されていた風車と発電機が落下。金属疲労の可能性があるとみられる。
また4月7日には、津市と三重県伊賀市にまたがる風力発電施設「ウインドパーク笠取」でも風力発電機1基の風車と発電機が落下した。津市では同日、最大瞬間風速20・2メートルを観測しており、部品の強度不足が原因だった。
経産省は「風車や発電機が落下する事故は国内で例がなかった」として、各地の事故数を調査するなど実態把握に乗り出しているが、ある自治体の担当者は「事故が増え、補修のコストを考えると、事業を見直さざるを得ない」と話す。
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