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<奈良県御所市の秋津遺跡で、縄文時代晩期後半(2800〜2500年前)のノコギリクワガタがほぼ完全な形で出土し、県立橿原考古学研究所が24日、発表した。昆虫は腐食しやすいため残りにくく、クワガタの全身が発見されるのは縄文時代に限らず初めて。>
クヌギやコナラで覆われた山の端の大木の根元。
たっぷり染み出した樹液に一匹のノコギリクワガタがゆっくりと近づいてきた。
まだ日は高いが夜まで待てなかったのだろう。その香りに誘われたのだろう。
だが、同じように夜まで待てなかったやつが他にもいた。
カブトムシが一匹。ノコギリクワガタと同じくらいの大きさだ。
2匹は美味しいご馳走を前にして、睨み合った。
1秒、2秒・・・
意を決して2匹はぶつかった。
ノコギリクワガタがカブトムシの角をその自慢のノコギリで挟む。カブトムシはなんとか振りほどいて角を相手の下に潜り込ませようと力を入れる。
その時突然、日に焼けた2本の手がにゅっと伸びてきて2匹の虫を捕まえて木から引き剥がした。
その男の子は実に嬉しそうに、後ろに控える小さな弟に今捕まえた2匹の昆虫を見せた。
「いっぺんに2匹も捕まえたぞ。すごいだろ。」
縄文時代の子供たちも、やはりこのように昆虫を捕まえて遊んだのであろうか。
2〜3千年では、現在のものと違いが無いとは思うが、現在のノコギリクワガタとどこか違いがあるのだろうか。
以下、ニュース 一部、フォントを変えてある。
縄文時代のノコギリクワガタが奈良で出土 完全形は初
産経新聞 5月24日(火)17時44分配信
奈良県御所市の秋津遺跡で、縄文時代晩期後半(2800〜2500年前)のノコギリクワガタがほぼ完全な形で出土し、県立橿原考古学研究所が24日、発表した。昆虫は腐食しやすいため残りにくく、クワガタの全身が発見されるのは縄文時代に限らず初めて。
橿考研によると、縄文時代のクワガタは東京都東村山市の下宅部(しもやけべ)遺跡などで一部が見つかっているが、全身の出土例は確認されていないという。
全長6・3センチのオスで、小川の南岸に生えていたアカガシの根っこから見つかった。大雨などの影響で死後すぐに泥で真空に近い状態でパックされたため良好に残ったとみられる。
アカガシのほかにもクヌギやコナラなど食用の実が成る樹木の雑木林が小川の南側で見つかり、北側では約1千点もの縄文土器の破片も出土した。
クワガタを発見した橿考研の松岡淳平調査員は「子供のときクワガタを昆虫採集で見つけたときと同じ感動があった」と話した。
出土したクワガタは橿考研付属博物館(橿原市畝傍町)の特別展で25日〜6月12日に展示される。
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