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免疫という仕組みは、生物にとってとても重要である。
免疫がじゅうぶんに働けば、病気にならないし、もしなってもすぐにそれを撃退してしまうことができるのである。
しかし同時に、その仕組みは精妙であり、対応が難しいのは、食物アレルギーや花粉症などを考えれば分かるであろう。
今回、島本功・奈良先端科学技術大学院大学教授(植物分子遺伝学)の研究グループが、植物が病原菌への感染を防御する免疫反応システムを、世界で初めて解明した。
これによって、病気に強い植物が作り出せる。
既に「いもち病」に感染しにくいイネの生産に成功しているという。
私は、この技術をイネなどの食糧にする植物に応用するのは、安全性の面から軽々にするべきではないと思うが、バイオ燃料の原料とする植物などに応用するのは、いいかもしれないと思う。
とにもかくにも、世界で始めて解明というのは素晴らしいことである。
科学技術分野への予算は、国として減らしてはならないだろう。
科学技術分野において、我が国は次々と素晴らしい成果を挙げているのであるから。
以下、ニュース 一部、フォントを変えてある。
免疫反応システム:奈良先端大グループ、世界初の解明 /奈良
3月28日14時48分配信 毎日新聞
◇作物の病害克服、食料増産などに期待
植物が病原菌への感染を防御する免疫反応システムを、島本功・奈良先端科学技術大学院大学教授(植物分子遺伝学)の研究グループが 世界で初めて 解明した。病気に強い植物の生産につながり、食糧増産やバイオ燃料開発への応用が期待できるという。
17日付の米国の生物学専門誌「セル・ホスト&マイグローブ」電子版に掲載された。
研究グループは、植物が病原菌に感染したことを認識するたんぱく質である免疫受容体に着目。免疫受容体は「小胞体」にある間は機能しないが、細胞膜に移動すれば働き出す。島本教授らは、この免疫受容体の移動に「Hop」と「Hsp90」と呼ばれる2種類のたんぱく質が必要であることを解明。さらに、Hopの量を増やせば、病害への抵抗力が高まることを確認した。
研究グループはこれらの研究を基礎に、葉や穂などがおかされる「いもち病」に感染しにくいイネの生産に既に成功。イネだけでなく、さまざまな作物の病害克服が期待できるという。【泉谷由梨子】
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