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<背中や頭の上に「よろい」のような突起を持つ「よろい竜」について、皮膚に突起が形成されるメカニズムを、大阪市立自然史博物館の林昭次学芸員(脊椎動物学)らの研究チームが解明し、米科学誌「プロスワン」に掲載された。成長過程で、骨中のカルシウムを使ったとみられる。>
よろい竜のよろいは、爬虫類のうろこのようなものと思っていたが、骨で出来たものらしいので、別物のようだ。骨で作られたものなら極めて硬くてまさに鎧であったろう。
生物はすべて身を守るすべを持っている。身を守ることが出来ない者は生き残ることが出来ないのだ。ある者は、他者よりも速い足を持つことにより、ある者は、より大きな体を持つことにより、また、ある者は、空を飛ぶ能力を身に付けることにより身を守った。
よろいというのも、そういう身を守るもののひとつであろう。よろいが身を守るために有効であるのは、人間も戦う時には身に着けたことからも分かる。
魚のうろこも、よろいのひとつと言えるかもしれない。亀の甲羅は、その最たるものだろうか。それは、身を守るために有効に働いているらしく、亀は都会の水路のような川にも、沢山棲息している。
しかしよろいは、大きな生物には向かないのだろうか。現在、よろいを着た大きな生物はほとんどいないようだ。思いつくのは、センザンコウとアルマジロくらいだ。かつていた大型のよろいの生物は、ほとんど滅びてしまったのだろうか。そう思うと、センザンコウとアルマジロがよろい竜の生まれ変わりのような気がしてきた…。
以下、ニュース 一部、フォントを変えてある。
よろい竜、進化の過程を解明 大阪市立自然史博物館などの研究チーム
産経新聞 9月4日(水)7時55分配信
■骨を溶かして装甲に
背中や頭の上に「よろい」のような突起を持つ「よろい竜」について、皮膚に突起が形成されるメカニズムを、大阪市立自然史博物館の林昭次学芸員(脊椎動物学)らの研究チームが解明し、米科学誌「プロスワン」に掲載された。成長過程で、骨中のカルシウムを使ったとみられる。
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よろい竜は約1億5千万年前から約1億年前まで、世界中に生息していた草食恐竜で、ほかの動物から身を守ったり、攻撃したりするために体の表面に骨でできた「よろい」を発達させていた。これまで、体全体の構造が分かるような化石が見つからなかったために研究が進んでおらず、よろいができるメカニズムは分かっていなかった。
研究チームは今回、モンゴルなどで大量の化石が見つかったことなどを受け、よろい竜の骨を輪切りにしその断面を調査した。
よろいは幼体から成体になる過程で形成される。調査の結果、成体の骨は、よろいができる前の幼体に比べると、骨の組織(カルシウム)が溶けたとみられる空洞がより多く存在していたことから、よろいを形成する際、骨中にあるカルシウムを使っていたとみられるという。
さらに、よろいが形成されてからは、体の成長スピードが遅くなっていたといい、林学芸員は「よろいを作るために成長に必要な栄養分を使うのだろう。よろいがあれば、(体がそれほど大きくなくても)敵から身を守るには十分だったともいえる」と話している。
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