本多忠勝の像は、桑名城にもあるが、ここ岡崎城にもある。
どちらかというと、桑名城の方が武将の風格がある。
恐らく、モデルにした年齢の差か。
やや、桑名の方が晩年に近い姿かも知れぬ。
さて、なぜ名古屋で、エビフライなのかという話である。
考えてみれば、エビフライももう、名古屋名物化している。
なにしろ、とても美味しいえびせんもあるし…
で、なぜ、海老かというと…
車エビは、愛知県の魚だからである。
県の花はカキツバタ、県の木はハナノキ、県の鳥はコノハズク…
で、魚がクルマエビ……
ここで、 え? と思った人はえらい。
エビって、魚なんだろうか…
正しくは、節足動物門・甲殻亜門・軟甲綱(エビ綱)・十脚目(エビ目)云々
ウィキペディアでも写さないと言えないのだが、魚でないことは確か。
大局的に、海産動物と言うことで、エビなのだろう。
では、なぜ、県のシンボルなのか。
ここで、トヨタである、たぶん。
体の縞模様が丸まったとき、タイヤに見えるからなのだそうな。
たくさん捕れるからかと思ったら、何のことはない。
世界のトヨタのイメージであった。
とはいえ、ほんとに美味しいエビが捕れるらしく、知多にはえびせん工場がある。
味噌カツ定食同様、エビフライ定食も、定食屋の定番メニュー。
もちろん、唐揚げ定食もある。
と書いて、エビフライ定食なんて、別に愛知でなくてもあるのかと気づく。
エビに限らず、愛知は多様な海産物も豊富。
ふぐも産地、うなぎも産地。
ひつまぶしも絶品である。
知られてはいないが、実は、花卉・青果の生産高も全国上位のものが多い。
はっきり言って、農林水産業、工業、いずれをとっても全国一位のものが目白押しの県なのである。
愛知びいきのような話題ではあるが、実は、ここに三英傑が出た秘密があるように思うのである。
それほど飢饉を経験せず、豊かな海の幸、田畑の幸が手に入っていたからこそ、軍資金も潤沢に続いたのであろう。
特に、織田家はそうした下地があってこその日本統一だったと考えられる。
愛知は今、トヨタの影になって見えていないが、実は昔から、豊かな農水産資源にも支えられてきているのである。
こうした視点からも見れば、意外にも歴史の本質が理解できたりする。
食欲、侮るべからず…
ということで、下は、岡崎城内の売店で締めに食したもの。
メニュー表に関東煮と書いて有り、「どんなものですか」と店の人に聞いてみた。
「串に刺したやつね」
と、いかにも、「何、言ってるんだ」という顔で言われてしまった。
で、出てきたのがこれ。
毎度のことながら、写す前に食べてしまった。
そして、これは2人前頼んだのではなく、2皿でセット。
後から来て、隣のテーブルに坐った母娘とおぼしき二人は、ゆで卵が入っていた。
同じ値段で、組み合わせの違うものがあったらしい。
持ってくる内容は、お店の人の気分次第…
もし、変な質問をしなければ、あっちのデラックスバージョンなのだったのかも…
後悔、先には立たないのである。
とはいえ、ともに注文したうどん。
つるつるとのどごし良く、出汁も良く出ていておいしかった。
この話を、知人に話したら、
「この人、関東煮を知らないから愛知の人間じゃないな」
と思われたのではないかとのこと。
そっかぁ…
兜かぶって、甲冑で行けば、認めてもらえたのかもねぇ。
アドバイスも後の祭りであった。
で、こんなかっこいい電話ボックスもあったりする。
見かけは硬派だが、国際電話も掛けられる所が、落としどころ。
ちなみにカキツバタは、有名な「伊勢物語」から。
在原業平が知立(池鯉鮒)を過ぎたとき、カキツバタを見て歌を歌ったというエピソードから。
唐衣(からころも) 着つつなれにし 妻しあれば はるばる来ぬる 旅をしぞ思ふ
○ ○ ○ ○ ○
上の○の部分をつなげると、「かきつばた」になる。
頼まれるや、即興で詠んだと言うからすばらしい。
天下のプレイボーイ、面目躍如である。
ハナノキは、愛知を含む、4県ほどにしか自生していない絶滅危惧種。
コノハズクは、鳳来寺山東照宮(愛知県)の周辺にいる鳥で、鳴き声が「ブッ・ポウ・ソウ(仏法僧)」と聞こえる。長い間、その正体が分からなかった珍しい鳥とも言えるだろう。
額田にある県の野外教育センターのお風呂場の壁には、これらを描いたタイルが貼ってある。
ただしエビはない。
とまぁ、つまらぬ蘊蓄を書いたところで、岡崎城は締めにしよう。