あしあと 〜星空航海日誌〜

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フジフィルム X-E1

1600万画素 X-TranceCMOSセンサ搭載 ミラーレスカメラ

◎高感度!
◎Hαに高い感度!!
◎小型・軽量
◎天体写真の画質が大変良い(デジカメとして)
△バッテリーの持ちやや弱い?
×現状、RAW状態でのダーク減算が出来ない(但しダークは少ない)→R-Stackerで可能(未チェック)
◎画素数が16MPあり、モノクロ8MPのST8300Mに比べてもプリント時の星像はシャープ
◎APS-Cフォーマットの(自分としては)広い画角。
◎画素ピッチ 約4.8μと無理が無く、望遠鏡との相性が良い(F4〜F7程度の光学系に適する)
◎EOS Kiss用のリモコンが使える。

購入したのは、2012年末なので、今年で、5周年目を迎えてしまいますね (^^ゞ
さすがに、ちょっと調子が悪くなってきてるのですが、まだまだ現役で使っています。
未改造機ながらも、Hα線への感度が高いのが、一番のウリではないでしょうか!
何回か書いていますが、Sh2ガーとか言わなければ、いや、まぁ、この性能なら、シャープレスカタログの天体でも、ある程度は対応できそうな気がします(効率はもちろん、良くありませんが・・)


三裂星雲と干潟星雲  GENESIS SDF屈折望遠鏡 with NPR-1073レデューサ。 約430mm F4.28
フジX-E1 デジタルカメラ 5分×19コマ@ISO1600 天竜の森にて

M8からM20に伸びる淡い赤い星雲もちゃんと写っています。
個人的には、ここまでHαが出てくれれば、十分だなぁ・・と、いうことで、D810Aには食指を動かさずに済みました (; ̄ー ̄川 アセアセ

カリフォルニア星雲 フジ X-E1 (未改造) NewFD300mmF2.8L望遠レンズ 5分×11枚 ぼうらや駐車場にて

明るい望遠レンズとの組み合わせ、ということもありますが、赤い星雲も、その周囲にある分子雲も、ちゃんと描き出してくれました。
もっとも、さすがに、露出枚数が足りてないので、2k画像だと粗が見えちゃうので、ちょっと小さめな画像をリンク (; ̄ー ̄川 アセアセ
うーん、この写真も、ブラッシュアップして、今年の遠天写真展に出してもいいかも・・・。

上空1万メートル?機内から南十字 フジ X-E1 XF18-55mm 18mmF2.8開放 1/4秒×3コマ@ISO6400
まさか、手持ちで、天体写真が撮れる時代がくるとは・・・
ほぼ発売後に購入したので、かなりいいお値段(10万円越え)していた時に買ってしまったのですが、この写真が撮れただけで、後悔はありませんよ!


ふくろう星雲M97とM108銀河 MT160反射望遠鏡 MPCC 1000mmF6.3 7分×14コマ 

X-TranceCMOSセンサのキレ味は抜群で、構造描写はモノクロ冷却CCDと遜色ありませんでした。またS/Nも良く、光害地でも良く写ります。デジカメも、とうとうここまで進化してきたか!と驚きでいっぱいです。
強いて挙げれば、背景のノイズ(もこもこ感があるのはX-Tranceのせいなのか、自分のノイズリダクションがイマイチなせいか・・・)や遠方の銀河の写り等は、まだまだモノクロ冷却CCDカメラに分がありました。

ST8300Mでも、同じ機材で撮影してあったのですが、中天のひろGさんは、見事に冷却CCDカメラの優位性を見抜かれてました。
自宅からの撮影ですからね。遠征すれば・・・、と、いいたいところですが、恐らく覆ることはないかな。
モノクロカメラは、L画像、すなわち、全波長域で捉えることができるので、やはりオンチップカラーフィルタで光量を1/3に減じてしまうカラーセンサーはギリギリの面で不利になります。特に、遠方の銀河は赤方偏移で赤外へと波長がシフトしているのもあって、クリアフィルタで全波長域で捉えている自分の作例では、写りの差は歴然としています。(まぁ・・M97,M108自体の描写はほとんど変わらない気がしますが・・)ちなみに、ST8300Mの作例はこちら

ふくろう星雲を見ると、Hα線の赤が物足りません。が、これは、Hα線への感度が低いからではなく、OⅢ線への感度が高い為、相対的に、そう見えてしまうだけなのは、上のカリフォルニア星雲の作例を見れば理解できるかと思います。
オリオン座大星雲 M42 自宅庭にて 800mmF4(ε200) 5分×4+30秒×10コマ

自宅でのテスト撮影画像ですが、見事に、リアルに描き出してくれたと思います。露光時間は比較的短めですが、M42の上にあるランニングマン星雲が、青色だけではない内部が紫がかっているあたりにHα線への感度の高さが伺えますね。

亜鈴状星雲M27 MT160反射望遠鏡 MPCC仕様 1000mmF6.3 UHC-E 光害カットフィルタ使用 自宅にて
5分×28枚@ISO1600 星ナビ 2015年10月号 入選作

ネビュラフィルターを用いて、自宅から撮影した亜鈴状星雲です。
UHC-Eとカラーカメラの組み合わせは前々からやってみたかったのですが、やっと実現しました。
こってり濃厚系ですが、このカメラの感度なら、もちろん、散光星雲でも面白いと思います。
まがたま星雲 NGC281 1000mmF6.3 MT160反射望遠鏡 MPCC使用 光害カットフィルターLPS-P2フィルタ使10分×14コマ(@ISO400)

これも庭先テストで撮影したものですが・・・。ストロンチウムの炎色反応の様な透明感ある真紅の星雲に惚れたものです。

夕暮れの月  浜松天文台専門利用 Nikon20cmF12アポクロマート屈折望遠鏡直焦点
フジ X-E1 ISO400 ダイナミックレンジ200% 1/60秒露光 1枚撮り

2014年3月9日の薄明中の月面です。フジフィルムのカメラは、X-Trance配列による切れ味の良さ。それとフィルムエミュレーションによる色彩再現性の高さ(特に記憶色か)の2点から、月面向きのカメラだと思います。
キレッキレ!まぁ、今回、望遠鏡が望遠鏡ですが・・ (^^ゞ

ラブジョイ彗星のイオンテイルの変化 天文ガイド2014年2月号採用作
NewFD300mmF2.8L望遠レンズ 獅子ヶ鼻公園東茶畑にて。

12/5未明のラブジョイ彗星は、非常に活動的でイオンテイルがみるみる変化していきました。
この様な現象を捉えることができるのも、高感度カラーカメラであるX-E1ならでは、です。

ししのトリオ銀河 VISAC withレデューサ 1280mmF6.4 フジ X-E1 5分×10コマ@ISO3200

この写りだと、正直なところ、イプシロン200+ST10XMEに完敗です。
もっとも、途中で曇られた為、総露出時間としては、50分と少なめで、消化不良ではありますが・・
露出を伸ばしても・・とは思いました。
感度面というところでは、あともう一歩、あればモノクロ冷却CCDカメラの代替えを真剣に検討できそうです。
もっとも、その可能性を感じたからこそ、いろいろとテストしてみたんですけどね。
今後、有機三層CMOSセンサ等が出てきた暁には、さらに真剣に置き換えを検討せねばならないでしょう。
D810Aは、もちろん、X-E1よりも良くなってると思いますが、画素ピッチが同じだけに、ある程度、想像できるだけに・・・。安くないカメラですからねー・・。
興味が無いといえば、ウソになりますが・・・。まぁ、我慢我慢 (; ̄ー ̄川 アセアセ
どちらかというと、裏面照射のα7RⅡの方に興味が湧かないではないですが・・・。ま、確証も無いのにこれ以上、マウントは増やせないねェ・・。
っと、全く、手をこまねいているワケではなく・・・
α7RⅡは推定4.5μピッチの裏面照射CMOSセンサーです。QHY5III178Cは、2.4μ画素ピッチの裏面照射型なので、ソフトウエアビニング2×2を行うことで、疑似的に4.8μ画素相当のPhotonが得られます。
これである程度の想像は・・・ま、つかないんですけどね(爆) ノイズ量は、ソフトビニングだともともと大きな画素ピッチのカメラに比べて倍になりますから・・
とはいえ、まぁ、想像力を働かせるには十分かと。
うーん、まぁ、やっぱり、モノクロ冷却CCDの置き換えには至らないかなーと、少なくとも大枚叩いて冒険はできないな、というのが個人的な結論です。
もちろん、狙う被写体によっても着目点が変わってくるので、一概には言えないのですが、系外銀河の撮影の置き換えが可能か否か?という点に於いて、冒険する価値はないな、と感じたということです。

フジ X-E1 MicroNikkor 55mmF2.8にて モデルは、豊田ファッション 原木 葵さん

もちろん、未改造のカメラですので、普通の写真でも活躍しています (^^ゞ
フジ X-E1 PENTAX50mmF1.4→F2にて モデルは、豊田ファッション 遠田 ちせさん

なんだかんだで、フォーカスピーキングがあるおかげで(天体写真では逆に、ピント外すので注意!惑わされる!!)、手持ちのMFレンズが活かせるのもあって、いろいろと楽しんでいます。
お気に入りのカメラなのであります。

DMK/DFK21AF04


■DMK21AF04/DFK21AF04

ICX098BL/ICX098BQ搭載のデジタルCCDビデオカメラ。
1/4インチCCD、33万画素 10bit/ADC 出力8bit
画素サイズは5.6μ。

◎30Hzで高速動画撮影が可能。
◎30秒露出まで露出延長可能、天体ビデオ撮影ができる。
×33万画素しかない。
×やや感度は悪い。
◎動画撮影機能を活かし、ラッキーイメージングで高解像天体撮
影を可能とする。
◎対惑星用カメラとして画質、ホワイトバランスが良く使いやす
い。


2017年現在となってはさすがに性能的に見劣りする面は強いが、カラーとモノクロ双方を所持していた点では使い勝手が良く、応用性も高かった。(2016年、カラーカメラは故障・・・)
トラペジウム 星ナビ 2009年4月号 入選作品 ASC-11 DeepStriker クローズアップAC Pro1D使用

DMK21AF04 0.5秒×? DFK21AF04 4秒×? 4コマモザイク合成

画素数が少ないハンデを、カラーカメラのみ、4コマモザイクで補っています。中心部のみ、モノクロカメラで、1/2秒露光で、撮影。
結果として、トラペジウムを6重星として捉えることができました。
・・・これって、ひょっとして、地味に、アマチュア天体写真では初なんじゃ・・・?
真冬の撮影でシーイングは決して良くなかったと思います。
余談ですが、撮影中に、GENTAさんが、来られてガイドアダプターを持ってきてくれたのを未だに覚えていたりします (^^ゞ
めっちゃ寒い中、撮影してたなぁ・・。まぁ、ニワトリですが。

ソンブレロ銀河 M104 オライオン30cmF4 反射望遠鏡 直焦点 DMK21AF04 4秒×756枚 カラー DFK21AF04 8秒×223枚

小さいセンササイズの特徴を活かして、最もキレの良い直焦点で使用できることも利点の一つ。

リング状星雲 M57 オライオン30cmF4反射望遠鏡 直焦点 DMK21AF04 4秒×1077コマ DFK21AF04 8秒×273コマ

シーイングが良い時期だと、さすがに1/4型CCDの小さなセンサでもコマ収差が気になりますね・・
とはいえ、構造は良く写ってるなァ・・


おとめ座A M87 オライオン30cmF4反射望遠鏡 直焦点 DMK21AF04 2秒×1652コマ DFK21AF04 8秒×241コマ

中心から吹き出すジェットを捉えたかった事もあり、ラッキーイメージングで臨んでみました。付近の小さな暗い銀河も写っていることは注目に値しますが、反対にM87の淡い広がりは全然描写できていないことから、限界も見えますね。

かに星雲 M1 オライオン30cmF4反射望遠鏡 直焦点 DMK21AF04 4秒×? DFK21AF04 8秒×?

データがありませんが・・・。シーイングが良いうちに、ということで、9月中に撮影しています。
そのかいもあって、中心部の切れ味は絶大。これくらい写っていると、パルサーからの波紋の変化も捉えることができるかも?
DFKカメラのカラーバランスの良さも伝わってきます。いいカメラを亡くしてしまった・・。まぁ、今後はQHY5III178Cに期待しておきます。

大赤斑とガリレオ衛星の移動  MT160反射望遠鏡 パワーメイト5倍 DFK21AF04

こういう被写体を気軽に撮影できるのがカラーカメラの良いところですね〜

金星の雲の様子 オライオン30cmF4反射望遠鏡 パワーメイト5倍 UV/G/IRによる三色分解合成

UVで撮ると金星の雲の様子が美しい。
CCDはCMOSと違って、固定パターンノイズに悩まされずに済む点で、光量が低下するUV撮影やIR撮影では、ASI120MMよりも良い結果となった。と、いうか手持ちのUVフィルタは半値幅が狭いこともあり、ASI120MMでは固定パターンノイズで、Registaxでの位置合わせすら上手くいかない始末・・・
恐らく、今後も、金星撮影では、DMK21AF04が活躍してくれると思います。

QHY5III178C

天体写真を機材毎にまとめてみようかな、と思って、新たにギャラリーの書庫を作ってみました (^^ゞ

■QHY5III178C
裏面照射型CMOSカメラ STARVISセンサー
センササイズ 7.32×4.91mm(1/1.8型)
600万画素 裏面照射型カラーCMOSカメラ
画素ピッチ 2.4μ×2.4μ
ローリングシャッタ 14bitA/D
冷却無し。

感度も高く、面白いカラーカメラだと思います。選択肢が多いこともあり、なかなかチョイスする人は少ないかもしれません。また性能を活かすには明るい光学系(F4以下、モノクロなら、F3以下・・・)が必要で、その点でも使い手を選ぶとも言えます。
600万画素の画素数がありますが、実際にこれを活かし切るのは至難の業でしょう。
ただ、カラーカメラとして考えれば、いざとなればBayer配列であることを理由として、ソフトウエアビニングで、150万画素相当のカメラと見なすことも出来、その場合は、4.8μ□のカメラと扱うことができますから、F5クラスの光学系との組み合わせでも相性は悪くはない・・・
そこでDrizzleをかけて画素数補間するのは本末転倒でしょうか?ちょっと悩んでいるところです・・。

星雲の写りから、期待していた、SXV-H9Cの後継としての役割は十分に果たしてくれそうです。

何回か、記事に書いていますが、このSTARVISセンサーのカメラは、IMX290と共に、従来の天体写真の概念を覆すだけの性能を秘めています。
とりわけ、IMX178には十分な画素数も備わっているのもあって、いつかは入選!と考えている野心家にはオススメかな・・・(特にモノクロ版)
まぁ、そういうことはこのカメラで入選してから言えと言われそうですが (^^ゞ
活用性が高いカメラなので、いずれは・・と思っていますので、もうしばし、お待ちくださいませ ;≡ワ≡

8の字星雲 オライオン30cmF4反射望遠鏡 レデューサR使用 1056mmF3.52 QHY5III178C
4秒×201コマ

惑星状星雲の色彩は、緑系が強くでるようです。

まゆ銀河 NGC4485,4490 オライオン30cmF4反射望遠鏡 レデューサR使用 1056mmF3.52 QHY5III178C
露光時間は、15秒×225コマ=56分15秒

NGC系のマイナーな銀河も、1枚あたり、15秒かければ十分。
と、いうか、非冷却カメラなので、これ以上露光時間を伸ばすのは得策ではないと考えています。

M42中心部 オライオン30cmF4 直焦点 4秒×26コマ

テストには最適な天体ですよね〜!
6重星、トラペジウムがしっかりと分離しています。さすがに1/1.8型CCDのサイズではF4ニュートン反射はコマコレクター等の補正レンズが無いとちょっとキビシイです。コマが目立ちます。
色彩も実に見事。中心部のOIII線は青緑色に、翼の部分はHβ?主体でしょうか。青色にきちんと再現しています。
良いセンサーです、STARVIS!

馬頭星雲 GENESIS SDF屈折望遠鏡 540mmF5.4 15秒×366コマ

さすがに、F値が大きすぎる為、このカメラの性能を発揮できていると思いません(F4以下で使うべきカメラだと思っています)が、1枚あたり15秒でも、十分に淡い部分まで写っていると思います。
とはいえ、ダークをサボったので、左下のAMPノイズがちょっと目立ちますね(軽減するように画像処理はしてますが・・)

子持ち銀河M51 GENESIS SDF屈折望遠鏡 15秒×340コマ

親銀河と子銀河の色彩の違いも表現できています。ディテールも口径10cmとしては十分。淡い、でんでんむしの目の部分も写っています。



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